DMTやリドレー、MET、コンチネンタル、iRC、フィードバックなど数多くの自転車関連ブランドを取り扱い、今年で創業100周年を迎えたミズタニ自転車が浅草で2025年モデルを集めた展示会を開催した。新規取り扱い製品や注目のアイテムをレポートしていく。



今年で創業100周年を迎えたミズタニ自転車が浅草で2025年モデルを集めた展示会を開催 photo:Michinari TAKAGI

1924年に創業し、今年で100周年を迎えたミズタニ自転車。国内ブランドではシマノやiRC、キャットアイ、オーストリッチに加え、海外ブランドはリドレーやメット、コンチネンタル、ディフィート、フィードバックなど国内外の多くのブランドを取り扱っている。

そんなミズタニ自転車が浅草にて「MIZUTANI COLLECTION 2025」を開催。既存の取り扱いブランドから多くの新作がお披露目された他、新たな取り扱いブランドも登場し、来場したショップ関係者の耳目を集めていた。

イタリアンシューズブランドのDMTからは新作ニットシューズが続々と発表された photo:Michinari TAKAGI

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が使用するイタリアンシューズブランドのDMTからは新作ニットシューズが続々と発表された。次世代ハイエンドモデルとなる"KR0 EVO"の実物が展示され、注目を集める。DMTが得意とするニットアッパーにBOAダイヤルを2つ搭載し、高いホールド力を実現する一足。アウトソールにはポガチャルのシグネチャーモデルであるPOGI'Sで採用されたホワイトカラーが採用された。

左の踵にはNFCチップが配置されているのも特徴の一つ。NFCマークにスマートフォンをかざすだけでライダーの氏名や住所、緊急連絡先などが表示される機能をもっており、シューズ自体がエマージェンシーカードの代わりにもなる優れものだ。価格は66,000円(税込)。

次世代ハイエンドモデルニットシューズ「KR0 EVO」 photo:Michinari TAKAGI

ポガチャルの名を冠したエントリーロードシューズ「KR4 PJ」 photo:Michinari TAKAGI

エントリーグレードのKR4にはBOAダイヤルを1つ搭載したスタンダードモデルに加えて、ポガチャルの名を冠した"KR4 PJ"が新たに登場している。シューズにはポガチャルジュニアという意味の"PJ"ロゴとポガチャルのロゴがデザインされる。

KR4 PJは通気性に優れたメッシュアッパーを採用し、シューレースシステムを採用したモデル。さらに、ロードシューズ同様に、エントリーオフロードシューズ"KM4と"KM4 PJ"もラインアップされた。初回分限定でオリジナルステッカーも同梱されているため、ポガチャルファンは注目だ。

スウェーデンのサングラスブランドのトライポイント photo:Michinari TAKAGI

スウェーデンのサングラスブランドのトライポイントは、今年から新たに取扱いを開始したブランド。サイクリングはもちろん、ランニングやトレイルランなど、多種多様なスポーツでの使用実績を持つスポーツアイウェアブランドだ。

トライポイントの大きな特徴の一つが、ナイロンをメインマテリアルとしていること。レンズやリムの素材としてポリカーボネートを採用しているアイウェアが多い中で、柔軟性と強度に優れたナイロン素材をレンズやフレーム、テンプルに使用する、独自のアプローチをとるブランドだ。

日本人に合うフレームデザインを採用 photo:Michinari TAKAGI

ノーズパットは可変式で調整できる photo:Michinari TAKAGI

ノーズパットはもちろん、テンプルのアーチなどもフレキシブルに折り曲げることで、自身の頭に合うようにカスタムすることが可能。北欧出身らしくサステナビリティにも力を入れているブランドで、同梱されるサングラスポーチ兼クロスも環境に配慮した素材を採用している。

ミズタニ自転車が手掛けるオリジナルブランドからも注目の新製品がリリースされた。バイクのカテゴリーにとらわれない汎用性に満ちたプロダクトや、スタイルをプラスするアイデアを詰め込んだユニークで機能的なパーツ&アクセサリーがラインアップされている。

サドルに取り付けたバッグが走行中のタイヤに接触しないようにするRear Bag Support(参考出品) photo:Michinari TAKAGI

斜め45度でフォークの中心よりも下部に配置されたトリプルホールケージマウントを搭載した29er BST Fork photo:Michinari TAKAGI

参考出品とされたRear Bag Supportは、サドルに取り付けたバッグが走行中のタイヤに接触しないようにするアルミ製バックサポート。六角レンチ1本で簡単に脱着できることが特徴で、使用時にのみストレスなく装着可能となっているため、普段はバイクのスタイルを崩さず、ツーリング時には安定感をプラスするという使い方が出来る。

29er BST Forkはブーストハブ仕様の29インチホイール用のスチールフォークだ。斜め45度でフォークの中心よりも下に配置されたトリプルホールケージマウントにより、荷物を装着した際の安定性を高め、サイドへの張り出しによる空気抵抗を最小限に抑えられるのが特徴だ。

イタリアンロードヘルメットブランド"MET"、そして昨年からミズタニ自転車が取り扱いを開始しているMETのオフロードブランドであるBLUEGLASS(ブルーグラス)からは新作ヘルメットやニューカラーが今後続々と登場してくるとのこと。今後の発表をお楽しみに。

エアロシクロクロスレーサー「X-Night RS」やエアロオールラウンダー「FALCN RS」を展示 photo:Michinari TAKAGI

リドレー FALCNが最近人気が高いという photo:Michinari TAKAGI

ベルギーのバイクブランドであるリドレーのブースにはエアロオールラウンダーのハイエンドモデル"FALCN RS"やミドルグレード"FALCN"など、ロードバイクやグラベルバイク、シクロクロスなどが展示されていた。

開幕したシクロクロスシーズンに合わせ、エアロシクロクロスレーサー"X-Night RS"も多くの発注があり、人気を博しているという。シクロクロスの盛んなベルギーブランドらしく、レースにフォーカスを当てた一台だ。

今年の8月に登場した第6世代のFORMULA PRO photo:Michinari TAKAGI

タイヤインサートはより装着しやすくするために、マイナーアップデートが施されているとのこと photo:Michinari TAKAGI

日本のタイヤブランドであるiRCのブースには今年の8月に登場した第6世代のFORMULA PROが展示されていた。第6世代のFORMULA PROはハイグリップモデルの「RBCC」と耐パンクモデル「X-GUARD」、軽量モデル「S-LIGHT」の3種類がラインアップされ、ロードレースからロングライドまで活躍してくれる。

そしてロングセラーのシクロクロスタイヤのSERACシリーズも展示されていた。さらに、そのSERAC CXと併用するタイヤインサートはより装着しやすくするために、マイナーアップデートが施されているとのことだ。シクロクロスタイヤに更なるサポートを提供するタイヤインサートが、より身近になりそうだ。

そのほかにも、新規取り扱い製品や注目のアイテムを写真で紹介していく。

オーストリッチはグラベルシーンにマッチする新色をラインアップ photo:Michinari TAKAGI
ディフィートは新しい柄のソックスを展示 photo:Michinari TAKAGI


コンチネンタルはロードやグラベル、MTBのタイヤをディスプレイ photo:Michinari TAKAGI
ブリサマリーナはスプレータイプとスティックタイプの日焼け止めが人気商品 photo:Michinari TAKAGI


スタンズのチューブレステープやバルブはチューブレスユーザーの必須アイテム photo:Michinari TAKAGI
パナレーサーはAGILEST FASTが人気があるという photo:Michinari TAKAGI


小径車と折りたたみ自転車を手掛ける日本ブランドの「タイレル」 photo:Michinari TAKAGI
キャットアイのライト類を展示 photo:Michinari TAKAGI


最新ニュース(全ジャンル)