2024/09/23(月) - 10:30
獲得標高差3,209mの丘陵ステージで争われたツール・ド・ルクセンブルク最終日。精鋭集団からアタックを決めたダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)が勝利し、アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)はファンデルプールを逆転して総合優勝に輝いた。
これまで多くの名選手を輩出したルクセンブルクを、5日間掛けて巡るシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。第5ステージの舞台となったのはメルシュから反時計回りに丘陵地帯を走り、南の首都ルクセンブルクを目指す176.9km。コース前半に4つ登場するカテゴリー山岳はいずれも低難易度だが、細かいアップダウンが獲得標高差を3,209mまで引き上げた。
総合首位マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がソロアタックを試みた序盤は、3名の逃げ集団で落ち着く。プロ1年目でジャパンカップに参戦予定のアーチー・ライアン(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)とロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)、ヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)という22歳トリオは順調にカテゴリー山岳をクリア。約2分差をキープしたメイン集団は、リドル・トレックとスーダル・クイックステップがコントロールした。
ルクセンブルクの市街地に到着した選手たちは、計3周する周回コースに突入する。残り25km地点から総合2連覇を目指すマルク・ヒルシ(スイス)のため、UAEチームエミレーツが牽引を開始。すぐにアシストを使い切ったヒルシは自らペースを上げ、その背後にマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)などが食らいついた。
残り13km地点で逃げは吸収され、フィニッシュ地点(残り11.7km)に設定されたボーナスタイムを目指してヒルシが再びペースアップ。しかし総合11位にマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過し(-3秒)、総合3位のマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がファンデルプール(-1秒)をスプリントで退け、2位通過で-2秒をゲットした。
最終周回ではプロトンを飛び出したアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)、ジョルダン・ジュガット(フランス、トタルエネルジー)、クイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)という4名が先頭に立つ。ファンデルプールなどが遅れを取る一方で、リードを維持する先頭ではフィニッシュ手前の急勾配坂でゴデュがアタック。後続3名を引き離し、1.2kmの独走勝利を飾った。
ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャで本来の力が出せなかったゴデュが掴んだ、今シーズン2勝目。「今日は調子が良く、総合で遅れていたのでステージ優勝を狙った。スプリントで勝つのは難しいと思い、最後の登りで仕掛けた。この後は世界選手権に出場し、イル・ロンバルディアなどイタリアンクラシックが待っている」と喜びを語った。
3秒遅れでやっていた2位を争うスプリントはシモンズが先着。ティベーリはステージ4位だったものの、ファンデルプールがトップから29秒遅れでフィニッシュしたためティベーリが逆転の総合優勝に輝いた。
「フィニッシュラインで総合優勝を告げられ、とても嬉しかった。僕にとって初めてステージレースで着用する総合リーダージャージだ」と、ヤングライダー賞にも輝いたティベーリは喜んだ。
これまで多くの名選手を輩出したルクセンブルクを、5日間掛けて巡るシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は最終日を迎えた。第5ステージの舞台となったのはメルシュから反時計回りに丘陵地帯を走り、南の首都ルクセンブルクを目指す176.9km。コース前半に4つ登場するカテゴリー山岳はいずれも低難易度だが、細かいアップダウンが獲得標高差を3,209mまで引き上げた。
総合首位マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がソロアタックを試みた序盤は、3名の逃げ集団で落ち着く。プロ1年目でジャパンカップに参戦予定のアーチー・ライアン(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)とロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)、ヨハネス・スターンミッテ(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)という22歳トリオは順調にカテゴリー山岳をクリア。約2分差をキープしたメイン集団は、リドル・トレックとスーダル・クイックステップがコントロールした。
ルクセンブルクの市街地に到着した選手たちは、計3周する周回コースに突入する。残り25km地点から総合2連覇を目指すマルク・ヒルシ(スイス)のため、UAEチームエミレーツが牽引を開始。すぐにアシストを使い切ったヒルシは自らペースを上げ、その背後にマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)などが食らいついた。
残り13km地点で逃げは吸収され、フィニッシュ地点(残り11.7km)に設定されたボーナスタイムを目指してヒルシが再びペースアップ。しかし総合11位にマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過し(-3秒)、総合3位のマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がファンデルプール(-1秒)をスプリントで退け、2位通過で-2秒をゲットした。
最終周回ではプロトンを飛び出したアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)、ジョルダン・ジュガット(フランス、トタルエネルジー)、クイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)という4名が先頭に立つ。ファンデルプールなどが遅れを取る一方で、リードを維持する先頭ではフィニッシュ手前の急勾配坂でゴデュがアタック。後続3名を引き離し、1.2kmの独走勝利を飾った。
ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャで本来の力が出せなかったゴデュが掴んだ、今シーズン2勝目。「今日は調子が良く、総合で遅れていたのでステージ優勝を狙った。スプリントで勝つのは難しいと思い、最後の登りで仕掛けた。この後は世界選手権に出場し、イル・ロンバルディアなどイタリアンクラシックが待っている」と喜びを語った。
3秒遅れでやっていた2位を争うスプリントはシモンズが先着。ティベーリはステージ4位だったものの、ファンデルプールがトップから29秒遅れでフィニッシュしたためティベーリが逆転の総合優勝に輝いた。
「フィニッシュラインで総合優勝を告げられ、とても嬉しかった。僕にとって初めてステージレースで着用する総合リーダージャージだ」と、ヤングライダー賞にも輝いたティベーリは喜んだ。
ツール・ド・ルクセンブルク2024第5ステージ結果
1位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 4:06:03 |
2位 | クイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) | +0:03 |
3位 | ジョルダン・ジュガット(フランス、トタルエネルジー) | |
4位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:29 |
6位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 16:47:34 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:15 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:16 |
4位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:19 |
5位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:21 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
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