2024/09/22(日) - 08:37
ツール・ド・ルクセンブルク4日目は、コース中央に急勾配坂が設定された15.5kmの個人タイムトライアル。フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が勝利し、区間5位だったファンデルプールが総合リーダージャージを取り戻した。
小国ルクセンブルクを舞台にしたシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)も残すところあと2日。第4ステージは首都ルクセンブルクにほど近いディフェルダンジュを舞台にした15.5kmの個人タイムトライアルだ。
コースの大部分はフラットではあるものの、中央に登坂距離1.3km/平均勾配8.5%が登場。土曜日ということもあり大観衆が見守るなか、走行時間20分前後の戦いに97名の選手たちが挑んだ。
前日勝者で総合首位に立つマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と2位マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)との差は32秒。総合5位ハリー・スウェニー(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト)でも53秒遅れのため、ステージ優勝の行方はもちろん僅差の総合争いにも注目が集まった。
総合最下位の21歳ジャック・ルーキングレイ(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)から1分間隔(ラスト10名は2分間隔)でスタート。序盤組で良い走りを見せたのは、ジャパンカップにも出場予定のマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)。19分22秒というタイムを上回る選手は長い時間現れることなく、U23の現TT世界王者であるロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)も10秒届かない。
ピーダスンのタイムには全体の57番目に走り出したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)も9秒及ばず、いよいよ総合上位勢の出番となった。
このステージの最速タイムを叩き出したのは、総合12位につけるフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)だった。アユソはチーム一丸となり改善したエアロポジションで平坦路はもちろん、得意の急勾配坂も軽快にクリア。頂上から少し進んだところにある第1中間計測(9km地点)でピーダスンのタイムを6秒更新し、その後も軽快に飛ばして19分11秒でフィニッシュした。
その後ホットシートで見守るアユソを脅かしたのは、ヤングライダー賞のライバルでもあるアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)だけだった。しかしトップタイムには7秒及ばず、前回の総合優勝者であるマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)も14秒遅れとなった。
最後から2番目には珍しいTTバイクに乗ったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が走り出し、アユソから19秒遅れと健闘する。そして最終出走者であるマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は懸命に踏み込んだものの、トップから54秒遅れの18位に沈んだ。
この結果、アユソが今年3月のティレーノ~アドリアティコ以来となるTT勝利。「今朝の段階で”僕向きのコース”であることはわかっており、スタートから全力で踏み込んだ。自分の走りに集中し、勝利に足るレースができた。明日はステージ優勝はもちろん、総合優勝も狙いに行く」と、総合2位にジャンプアップしたアユソは語っている。
そして総合リーダージャージは僅か3秒差でファンデルプールがファンセヴェナントから奪い返している。
小国ルクセンブルクを舞台にしたシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)も残すところあと2日。第4ステージは首都ルクセンブルクにほど近いディフェルダンジュを舞台にした15.5kmの個人タイムトライアルだ。
コースの大部分はフラットではあるものの、中央に登坂距離1.3km/平均勾配8.5%が登場。土曜日ということもあり大観衆が見守るなか、走行時間20分前後の戦いに97名の選手たちが挑んだ。
前日勝者で総合首位に立つマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と2位マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)との差は32秒。総合5位ハリー・スウェニー(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト)でも53秒遅れのため、ステージ優勝の行方はもちろん僅差の総合争いにも注目が集まった。
総合最下位の21歳ジャック・ルーキングレイ(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)から1分間隔(ラスト10名は2分間隔)でスタート。序盤組で良い走りを見せたのは、ジャパンカップにも出場予定のマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)。19分22秒というタイムを上回る選手は長い時間現れることなく、U23の現TT世界王者であるロレンツォ・ミレージ(イタリア、モビスター)も10秒届かない。
ピーダスンのタイムには全体の57番目に走り出したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)も9秒及ばず、いよいよ総合上位勢の出番となった。
このステージの最速タイムを叩き出したのは、総合12位につけるフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)だった。アユソはチーム一丸となり改善したエアロポジションで平坦路はもちろん、得意の急勾配坂も軽快にクリア。頂上から少し進んだところにある第1中間計測(9km地点)でピーダスンのタイムを6秒更新し、その後も軽快に飛ばして19分11秒でフィニッシュした。
その後ホットシートで見守るアユソを脅かしたのは、ヤングライダー賞のライバルでもあるアントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)だけだった。しかしトップタイムには7秒及ばず、前回の総合優勝者であるマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)も14秒遅れとなった。
最後から2番目には珍しいTTバイクに乗ったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が走り出し、アユソから19秒遅れと健闘する。そして最終出走者であるマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は懸命に踏み込んだものの、トップから54秒遅れの18位に沈んだ。
この結果、アユソが今年3月のティレーノ~アドリアティコ以来となるTT勝利。「今朝の段階で”僕向きのコース”であることはわかっており、スタートから全力で踏み込んだ。自分の走りに集中し、勝利に足るレースができた。明日はステージ優勝はもちろん、総合優勝も狙いに行く」と、総合2位にジャンプアップしたアユソは語っている。
そして総合リーダージャージは僅か3秒差でファンデルプールがファンセヴェナントから奪い返している。
ツール・ド・ルクセンブルク2024第4ステージ結果
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 19:11 |
2位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:07 |
3位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:11 |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:14 |
5位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:19 |
18位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:54 |
個人総合成績
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 12:41:18 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:03 |
3位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:04 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:10 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
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