フィジークが3Dプリントパッドを採用したタイムトライアル/トライアスロン用サドル”TRANSIRO AERIS ADAPTIVE”をリリースした。長距離用と短距離用の二種類がラインアップされており、アイアンマンやオリンピックディスタンスどちらにもマッチするモデルとなっている。



フィジーク TRANSIRO AERIS LONG DISTANCE ADAPTIVE (c)フィジーク

年々数が増加し続ける3Dプリントパッド搭載サドルをいち早く採用したブランドの一つ、フィジーク。幅広いサドルラインアップを持つ同社だが、それぞれのモデルに3Dプリントパッド版を加え続けている。今回はリリースされたのは、タイムトライアルやトライアスロン用モデルAERISに3Dプリントパッドを搭載したADAPTIVEバージョンだ。

TRANSIRO AERIS ADAPTIVEは、近年のエアロダイナミクス研究とバイクフィッティング分析、3Dプリント技術の進歩それぞれが融合したモデルとして誕生。極端なエアロポジションでも快適性を得ることができ、極限な状態でライダーのパフォーマンス発揮を支えてくれる。

TRANSIRO AERIS SHORT DISTANCE ADAPTIVE (c)フィジーク

3DプリントパッドはCarbon社のDigital Light Synthesisテクノロジーを利用して製造されており、複雑なデザインのパッド形状を実現。六角形の網目を三次元で構築しつつ、目の細かさや線の太さを変化させることで柔軟性とサポート力が調整されていることが特徴だ。この結果、パッドの重量配分が改善され、ピーク圧力が一般的なパッドと比較し60%も低減した。

さらにフィジークはトライアスロンの長距離用(アイアンマンなど)と短距離用(オリンピックディスタンスなど)の二種類を揃えた。長距離用は中央部に深い溝を設けて、長時間のエアロポジションでもデリケートゾーンへのストレスを低減。サドル長は242mm、幅は135mm。ノーズ幅は55mmで、ノーズ先端から75mm幅までの長さは99mm。

シームレスにクッション性を変化させることで快適性を高めた (c)フィジーク

対して短距離用はサドル中央部に溝を設けず、3Dプリントによるシームレス設計によってゾーンごとのクッション性と安定性の両立を実現している。短い時間を高出力で走り続けるライダーにうってつけだ。サドル長は243mm、幅は135mm。ノーズ幅は45mmで、ノーズ先端から75mm幅までの長さは115mm。

各モデルはカーボンレールを採用したR1と、KiumレールのR3の二種類。価格はR1が54,100円(税込)、R3が46,400円(税込)。

長距離のTT/トライアスロンのアグレッシブなポジション用のサドルが誕生した (c)フィジーク
オリンピックディスタンスのような短距離向けモデルもラインアップされている (c)フィジーク





フィジーク TRANSIRO AERIS LONG DISTANCE ADAPTIVE
重量:R1/190g、R3/220g
サドル長:242mm
サドル幅:135mm
75mm幅部分の高さ:R1/51mm、R3/50mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:99mm
ノーズ幅:55mm
レール:R1/7x9mm カーボンレール、R3/7x7mm Kiumレール
付属品:AERIS LINK(重量14g)
税込価格:R1/54,100円、R3/46,400円

TRANSIRO AERIS SHORT DISTANCE ADAPTIVE
重量:R1/159g、R3/189g
サドル長:243mm
サドル幅:135mm
75mm幅部分の高さ:R1/50mm、R3/49mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:115mm
ノーズ幅:45mm
レール:R1/7x9mm カーボンレール、R3/7x7mm Kiumレール
付属品:AERIS LINK(重量14g)
税込価格:R1/54,100円、R3/46,400円