今年5月にローンチされたばかりのピレリ P ZERO RACE TLR RSタイヤが早くもアップデート。プロレースで活躍する性能を維持しながら、厳格な基準”FSC”をクリアした素材に置き換えられた。



ピレリ P ZERO RACE TLR RS (c)カワシマサイクルサプライ

リドル・トレックの選手たちがレースで使用するピレリのフラッグシップ・ロードタイヤ”P ZERO RACE TLR RS”。2024年の5月にモデルチェンジが発表され、世界中のサイクリストの手に届けられたのも遠くはない過去だ。そんなP ZERO RACE TLR RSに早くもアップデートが加えられた。

今回のバージョンアップでは、タイヤの23%を構成する天然ゴムが「FSC(Forest Stewardship Council)」の認証を受けたマテリアルに置き換えられることになる。FSCとは環境や社会、経済に関する厳格な基準に従って管理された森林から生産される材料を認証する機関であり、認証を受けた素材は生産地の生物多様性への配慮、産地の労働者に利益をもたらせる環境から生産されたと認められたものとなる。

タイヤ自体に刻印が施されている (c)カワシマサイクルサプライ

生産の現場からサプライチェーン全体を厳しくチェックされるFSC認証素材は、ピレリのイタリア工場内でも厳格に管理されており、出入り口に専用の監視システムを設けるほど。そんなFSC認証を受けた素材を活用した、自転車タイヤとして初めてのプロダクトにP ZERO RACE TLR RSは進化する。

FSC認証は2021年にBMW X5プラグインハイブリッド用のP ZEROタイヤで初めて使用。2024年にはタイヤの独占供給を行うF1用のタイヤにも採用しており、FSC認証素材への知見は蓄えられている。その開発ノウハウを活かした自転車用のP ZERO RACE TLR RSはトッププロの厳しい要求に応えられるタイヤに間違いない。もちろんリドル・トレックの選手も新たなP ZERO RACE TLR RSをレースに投入し、その性能を証明済だ。

ラベルの横にFSC認証のマークも加えられた (c)カワシマサイクルサプライ

新たな素材が採用されたP ZERO RACE TLR RSには認証マークが刻印とプリントで施される。国内では発表事のモデルからランニングチェンジしていく予定だ。価格は据え置きの14,400円(税込)。タイヤのテクノロジーや詳細はこちらの発表記事をチェックしてもらいたい。



ピレリ P ZERO RACE TLR RS
タイヤタイプ:チューブレスレディ(TLR)
コンパウンド:SmartEVO²コンパウンド
コンストラクション:SpeedCORE™, 120tpiナイロンファブリック
サイズ/重量:700x26C(270g)、28C(290g)、30C(310g)、32C(340g)
カラー:ブラック、レトロ
価格:14,400円(税込)

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