数多のレースで勝利を挙げてきたバイクブランドのピナレロが贈るグラベルレーシングバイク、GREVIL F9のフレームセットが登場。自分好みの構成やパーツ資産を活かして自分好みの一台を組めるようになった。



ピナレロ GREVIL F9 (c)ピナレロジャパン

革新とパフォーマンスを追求した研究開発を軸とし、生み出してきたバイクによって数々の勝利を掴んできたコンペティティブブランドであるピナレロ。ロードレースでその名をとどろかせるDOGMA、世界選手権のウィニングバイクであるCXモデルのCROSSISTA F。錚々たる面子に並ぶグラベルレーシングモデルが、GREVILだ。

2022年にモデルチェンジを果たし、GREVIL Fとして最新のグラベルトレンドをキャッチアップするレーシングバイクとして隙の無いスペックを得た。アンバウンドグラベルやジェロボームのように超長距離レースでライダーのパフォーマンスを支えるべく、ピナレロはGREVIL Fに優れたエアロダイナミクスと、最大50mm(700C)/2.1インチ(650B)のタイヤが装着できるクリアランス、グラベル向けのジオメトリーを与えた。

ピナレロらしい有機的なフレームには、DOGMA Fなどでお馴染みのCONCAVE DOWN TUBEを採用。ウォーターボトルを装着した状態で空気抵抗を低減する形状は、超長距離かつ高速化が進むレースシーンでアドンテージをもたらす。

ピナレロ GREVIL F9 (c)ピナレロジャパン

また、ブレーキホースを完全に内装するTiCRシステム、フォークのエアロフラップ、エアロシートポストもエアロダイナミクス向上に貢献する。わずかなアドバンテージでも数百kmにも及ぶレースではメリットとなる。

そしてグラベルに特化したショートリーチ、ハイスタックジオメトリーも特徴の一つ。アップライトなポジションは、腕を使って衝撃を吸収しやすく、肩の力を抜いて長距離レースをこなせるだろう。チェーンステー長にもこだわりがあり、後輪へのパワー伝達と振動吸収性のバランスさせるために420mmに設定。更に、シートステーを含むリア三角もTWIN ARMSという左右非対称テクノロジーを採用し、衝撃吸収性を向上させた。

ピナレロ GREVIL F9 (c)ピナレロジャパン

GREVIL Fにはグラベルバイクらしいスペックが盛り込まれている。シートポストの固定はDOGMAシリーズとは異なり、臼をシートポスト前方に配置。泥や砂埃が付着しにくい場所に位置しているため、グラベルライドで不具合が発生しにくいはずだ。ボトルケージ台座はダウンチューブ下にも追加され、計3カ所に。ロングライドで必要なボトル、ツールケースを持ち運びやすくなっているだろう。フロントディレイラー台座も着脱可能な仕様が採用されているため、ライダーが自由にカスタマイズすることが可能だ。

今回、そんなGREVIL Fに待望のフレームセットが発表された。既にグラベルバイクをお持ちの方で、よりレーシーなバイクへとスイッチしたい方、パーツセレクトにこだわりのある方にとって、非常に嬉しいニュースとなるだろう。価格は616,000円(税込)。



ピナレロ GREVIL F9 フレームセット
フレーム素材:Carbon T700 UD finish
フレームスペック:Twin Arms、Flexstays、TiCR internal cable routing、TiCR integrated headset ( 1.5 upper and 1.5 lower)、 Italian thread BB、Flatback profiles、Down tube bottle cage
フォーク:Onda fork
シートポスト:Dedicate aero seat post with vibration dampening shape、Fork Flap
最大タイヤ幅: 700c x 50 mm、650b x 2,1”
カラー:E360/STONE ORANGE、E361/STONE GREEN、E362/RED WINE
サイズ:47、50、53、55
価格:616,000円(税込)

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