2024/05/17(金) - 12:04
「ここまでの道のりは長く、ジロ勝利という夢が叶った」とは残り126kmで飛び出し、ジロ初勝利を掴んだジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)。ジロ・デ・イタリア第12ステージで共に逃げたマエストリや、勝者を称える選手たちの言葉を紹介します。
区間優勝 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)
レース直後インタビュー
今日、計画を立ててレースに臨んだわけではない。もちろん大きな集団による逃げは予想しており、そこに入ることを目指しただけ。また序盤の60kmをプロトンの先頭でコントロールしてくれたチームメイトに感謝したい。そのおかげで逃げに乗ることができたのだからね。
逃げ集団ではマエストリが共にアタックすることを提案してくれたので「よし、行こう」と飛び出した。彼も勝利に値する走りを見せた。僕たちは良い協力態勢を築くことができた。
(単独先頭に立ってから)自分の勝利を信じていたものの、無線で後ろからナルバエスが迫っていると伝えられたんだ。だから最後まで全力で踏み続けなければならなかった。ジロでの勝利は夢見ていたこと。本当に嬉しいよ。
表彰式後インタビュー
この勝利が意味するものは大きい。苦労なくジロで勝利など得られるわけがない。(2022年の怪我から)トップレベルに至るまでの道のりは長かった。だからいまはキャリアでも特別なこの瞬間を楽しみたい。今日は僕にとって忘れられない日になるし、それは共に逃げたマエストリも同じ気持ちだろう。
区間2位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
今日のステージはとても速く、また風も強かった。狙い通り逃げに乗ることができたものの、2位という悔しい結果に終わった。でも良いトライだったと思う。またジュリアン(アラフィリップ)の勝利は嬉しく、彼は2度も世界王者になった強い選手だ。
ヘント〜ウェヴェルヘムでの落車から復帰後は、とても楽しんで走ることができている。またこのジロでは第2週目に入っても脚の調子はよく、明日からも楽しんで走りたい。そしてもう一つ勝利がほしい。
区間4位 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
全力を出し尽くした!でも僕より強い選手がいたという納得感がある。特にそれがアラフィリップという選手であればね。彼は本当に比類のない選手だから。
そして僕を信じ続けてくれたチーム、そして僕を逃げに送るためサポートしてくれたチームメイトに感謝したい。この後も変わらず戦い続ける。
アラフィリップと共に逃げたミルコ・マエストリ(イタリア、ポルティ・コメタ)
僕にとって価値ある日になった。自転車競技を始めた子どもたちに、今日の僕の走りを通して何か影響を与えることができれば嬉しい。アラフィリップとサガンは僕のアイドルで、その一人と序盤からデュオで飛び出し、息を合わせれば良い結果に繋がると思っていた。
ある地点からアラフィリップが僕の名前を呼んでくれたんだ。その瞬間、鳥肌が立ったよ。お互いに励まし合いながら、お互いの長所を出し合った。お互いがそれぞれのことをよく知っているような気さえしたため、長く一緒に走るチームメイトかと錯覚するかのような時間だった。
フィニッシュ後彼が僕のところに来てハグをし、写真を撮ってくれた。あまりの嬉しさに今日の疲れが吹っ飛んだよ。それはとても美しい瞬間だった。これまでレースで彼に会う機会はあったものの、写真を頼む勇気がなかったんだ。でも今日は彼から僕に歩み寄り、一緒に写真を撮ってくれた。この感動を一生忘れることはない。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日の序盤はハイスピードで展開し、アラフィリップは復活したことを証明した。本当に素晴らしい勝利だし、ルル(アラフィリップの愛称)を祝福したい。彼が真のチャンピオンであることを示すような勝ち方。あのような走りをできる選手は少なく、すなわち彼が世界最高の選手の一人であるということだ。
(総合上位につけて逃げに乗った)ヤン・ヒルトを脅威に感じたバーレーンがプロトンを牽引したので、僕らにとってはリラックスした良い日となった。また総合争いをしていなかったら、是非とも勝利を狙いに行きたいコースだった。
チームメイトの勝利を喜ぶルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ)
チームとして最高の結果だ。彼は勝利のためにジロにやってきて、これまでのステージでも積極的な走りを見せてきた。そして今日、彼は力を尽くして勝利を手に入れた。そんな彼をチームメイトとして誇りに思うよ。彼は真のチャンピオンだ。実は彼とは大会中のルームメイトで、素晴らしい人間性の持ち主だよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
区間優勝 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)
レース直後インタビュー
今日、計画を立ててレースに臨んだわけではない。もちろん大きな集団による逃げは予想しており、そこに入ることを目指しただけ。また序盤の60kmをプロトンの先頭でコントロールしてくれたチームメイトに感謝したい。そのおかげで逃げに乗ることができたのだからね。
逃げ集団ではマエストリが共にアタックすることを提案してくれたので「よし、行こう」と飛び出した。彼も勝利に値する走りを見せた。僕たちは良い協力態勢を築くことができた。
(単独先頭に立ってから)自分の勝利を信じていたものの、無線で後ろからナルバエスが迫っていると伝えられたんだ。だから最後まで全力で踏み続けなければならなかった。ジロでの勝利は夢見ていたこと。本当に嬉しいよ。
表彰式後インタビュー
この勝利が意味するものは大きい。苦労なくジロで勝利など得られるわけがない。(2022年の怪我から)トップレベルに至るまでの道のりは長かった。だからいまはキャリアでも特別なこの瞬間を楽しみたい。今日は僕にとって忘れられない日になるし、それは共に逃げたマエストリも同じ気持ちだろう。
区間2位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
今日のステージはとても速く、また風も強かった。狙い通り逃げに乗ることができたものの、2位という悔しい結果に終わった。でも良いトライだったと思う。またジュリアン(アラフィリップ)の勝利は嬉しく、彼は2度も世界王者になった強い選手だ。
ヘント〜ウェヴェルヘムでの落車から復帰後は、とても楽しんで走ることができている。またこのジロでは第2週目に入っても脚の調子はよく、明日からも楽しんで走りたい。そしてもう一つ勝利がほしい。
区間4位 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)
全力を出し尽くした!でも僕より強い選手がいたという納得感がある。特にそれがアラフィリップという選手であればね。彼は本当に比類のない選手だから。
そして僕を信じ続けてくれたチーム、そして僕を逃げに送るためサポートしてくれたチームメイトに感謝したい。この後も変わらず戦い続ける。
アラフィリップと共に逃げたミルコ・マエストリ(イタリア、ポルティ・コメタ)
僕にとって価値ある日になった。自転車競技を始めた子どもたちに、今日の僕の走りを通して何か影響を与えることができれば嬉しい。アラフィリップとサガンは僕のアイドルで、その一人と序盤からデュオで飛び出し、息を合わせれば良い結果に繋がると思っていた。
ある地点からアラフィリップが僕の名前を呼んでくれたんだ。その瞬間、鳥肌が立ったよ。お互いに励まし合いながら、お互いの長所を出し合った。お互いがそれぞれのことをよく知っているような気さえしたため、長く一緒に走るチームメイトかと錯覚するかのような時間だった。
フィニッシュ後彼が僕のところに来てハグをし、写真を撮ってくれた。あまりの嬉しさに今日の疲れが吹っ飛んだよ。それはとても美しい瞬間だった。これまでレースで彼に会う機会はあったものの、写真を頼む勇気がなかったんだ。でも今日は彼から僕に歩み寄り、一緒に写真を撮ってくれた。この感動を一生忘れることはない。
マリアローザ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日の序盤はハイスピードで展開し、アラフィリップは復活したことを証明した。本当に素晴らしい勝利だし、ルル(アラフィリップの愛称)を祝福したい。彼が真のチャンピオンであることを示すような勝ち方。あのような走りをできる選手は少なく、すなわち彼が世界最高の選手の一人であるということだ。
(総合上位につけて逃げに乗った)ヤン・ヒルトを脅威に感じたバーレーンがプロトンを牽引したので、僕らにとってはリラックスした良い日となった。また総合争いをしていなかったら、是非とも勝利を狙いに行きたいコースだった。
チームメイトの勝利を喜ぶルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ)
チームとして最高の結果だ。彼は勝利のためにジロにやってきて、これまでのステージでも積極的な走りを見せてきた。そして今日、彼は力を尽くして勝利を手に入れた。そんな彼をチームメイトとして誇りに思うよ。彼は真のチャンピオンだ。実は彼とは大会中のルームメイトで、素晴らしい人間性の持ち主だよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
Amazon.co.jp