2024/05/05(日) - 17:00
「1ヶ月前からこの初日を狙い、準備していた」とは勝利と共にマリアローザを着用したジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)。スプリントで敗れたポガチャルやシャフマンなど、ジロ第1ステージを終えた選手たちのコメントを紹介します。
区間優勝&マリアローザ ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
とても素晴らしい気持ちだよ。僕に適した終盤のレイアウトであることは、1ヶ月前にチームと共に把握していた。だから今日のために準備を進め、登りでは世界最高の選手(ポガチャル)に食らいつくことができた。とてもきつかったが、とても特別な日になったよ。
(ポガチャルに追従した)ダメージはいまなお感じている(笑)。それぐらい強烈なアタックだった。だが最後は彼を上回ることができた。ポガチャルは200m手前とスプリントを急ぎすぎてしまった。そのおかげで僕はショートスプリントで勝つことができた。
信じられない勝利だ。昨日監督たちと僕のような選手は、グランツールの初日でリーダージャージを着るチャンスは滅多にないと話していた。なぜなら集団スプリントや個人タイムトライアルが多いからね。だから今日はそれを狙う絶好の機会だったんだ。
区間2位 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
残り30kmからスピードが一気に上がり、長い登り(2級山岳コッレ・マッダレーナ)でやられると思っていた。だが周りを見たら皆が限界そうな顔をしていて、特に大きな動きもなかった。脚は絶好調ではなかったものの、それほど悪くなく、UAEのアシストもラファウ(マイカ)しかいなかった。だから攻めようと思ったんだ。
ポガチャルがロケットのようなアタックを見せ、もう少しで食らいつくまで近づくことができた。そしてスプリントではポガチャルはもちろん、ナルバエスが速いことも知っていた。なぜなら彼とはU23の時に同じチーム(クレイン・コンスタンシア)だったからね。彼は本当に爆発力のある選手なんだ。
だから長いスプリントを仕掛けようと思い、残り200mから踏み込んだ。その後(ポガチャルの)スリップストリームに入って「最初から誰かの背後から仕掛ければよかった!」と後悔したよ(笑)。だけど勝負に絡むことができ、満足している。
区間3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日は距離が短く、また高速で進んだレースだった。僕たちは展開のコントロールをしたのだが、不運にも僕たちの日にはならなかった。だが僕らはチームとして良い走りを見せ、僕自身は(最後の)登り口から全力で踏み込んだ。だがナルバエスを振り切ることはできなかった。また、スピードのある彼を相手にスプリント勝利が難しいとは分かっていた。
脚の状態次第とはなるが、明日は僕らにとってチャンスとなるステージ。(初めての)ジロ・デ・イタリアとトリノでの開幕は素晴らしいものだった。
区間10位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
信じられない走りを見せた彼(ナルバエス)の勝利を祝福したい。彼はスタート前に自信を見せており、実際に勝って見せた。彼は今季好調だし、ポガチャルに食らいつき、スプリントからチームに勝利をもたらした。
僕自身は(最後の丘で)位置を下げてしまい、他の総合系の選手たちの動きを注視しながらフィニッシュした。あまり脚を使いたくなかったので、この結果は満足だよ。
ポガチャルが黒の喪章を腕につけていたので「何があったんだ?」と聞いたんだ。そしたら彼がオーナーを務めるジュニアチームの人が亡くなったと言っていた。その人のためにも勝ちたかったのだろう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
区間優勝&マリアローザ ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
とても素晴らしい気持ちだよ。僕に適した終盤のレイアウトであることは、1ヶ月前にチームと共に把握していた。だから今日のために準備を進め、登りでは世界最高の選手(ポガチャル)に食らいつくことができた。とてもきつかったが、とても特別な日になったよ。
(ポガチャルに追従した)ダメージはいまなお感じている(笑)。それぐらい強烈なアタックだった。だが最後は彼を上回ることができた。ポガチャルは200m手前とスプリントを急ぎすぎてしまった。そのおかげで僕はショートスプリントで勝つことができた。
信じられない勝利だ。昨日監督たちと僕のような選手は、グランツールの初日でリーダージャージを着るチャンスは滅多にないと話していた。なぜなら集団スプリントや個人タイムトライアルが多いからね。だから今日はそれを狙う絶好の機会だったんだ。
区間2位 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
残り30kmからスピードが一気に上がり、長い登り(2級山岳コッレ・マッダレーナ)でやられると思っていた。だが周りを見たら皆が限界そうな顔をしていて、特に大きな動きもなかった。脚は絶好調ではなかったものの、それほど悪くなく、UAEのアシストもラファウ(マイカ)しかいなかった。だから攻めようと思ったんだ。
ポガチャルがロケットのようなアタックを見せ、もう少しで食らいつくまで近づくことができた。そしてスプリントではポガチャルはもちろん、ナルバエスが速いことも知っていた。なぜなら彼とはU23の時に同じチーム(クレイン・コンスタンシア)だったからね。彼は本当に爆発力のある選手なんだ。
だから長いスプリントを仕掛けようと思い、残り200mから踏み込んだ。その後(ポガチャルの)スリップストリームに入って「最初から誰かの背後から仕掛ければよかった!」と後悔したよ(笑)。だけど勝負に絡むことができ、満足している。
区間3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
今日は距離が短く、また高速で進んだレースだった。僕たちは展開のコントロールをしたのだが、不運にも僕たちの日にはならなかった。だが僕らはチームとして良い走りを見せ、僕自身は(最後の)登り口から全力で踏み込んだ。だがナルバエスを振り切ることはできなかった。また、スピードのある彼を相手にスプリント勝利が難しいとは分かっていた。
脚の状態次第とはなるが、明日は僕らにとってチャンスとなるステージ。(初めての)ジロ・デ・イタリアとトリノでの開幕は素晴らしいものだった。
区間10位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
信じられない走りを見せた彼(ナルバエス)の勝利を祝福したい。彼はスタート前に自信を見せており、実際に勝って見せた。彼は今季好調だし、ポガチャルに食らいつき、スプリントからチームに勝利をもたらした。
僕自身は(最後の丘で)位置を下げてしまい、他の総合系の選手たちの動きを注視しながらフィニッシュした。あまり脚を使いたくなかったので、この結果は満足だよ。
ポガチャルが黒の喪章を腕につけていたので「何があったんだ?」と聞いたんだ。そしたら彼がオーナーを務めるジュニアチームの人が亡くなったと言っていた。その人のためにも勝ちたかったのだろう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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