2024/02/26(月) - 12:56
Jプロツアー第2戦の「志布志クリテリウム」が鹿児島県志布志市で行われ、最終周回に単独で抜け出した寺田吉騎(シマノレーシングチーム)が優勝。U23が対象となるネクストリーダージャージを獲得した。総合首位のプロリーダージャージは小野寺玲(ヴィクトワール広島)に移った。
Jプロツアー第2戦は、鹿児島県の太平洋側に面する志布志市でのクリテリウム。志布志湾を望む志布志しおかぜ公園をスタート/フィニッシュとする1周2.9kmの公道コースは、アルファベットの「L」字を形どるように周回し、両端が折り返しのヘアピンコーナーとなるレイアウト。アップダウンのないフラットコースで、1周につき2回のインターバル・ダッシュが求められる。今年は周回方向が逆になったため、フィニッシュ200m前の最終コーナーはヘアピンコーナーとなった。スプリント勝負になればコーナーの進入順が結果に直結することになる。
海に面するため、天候によっては強風の影響が心配されたが、この日は風が無いかわりに朝から断続的に小雨が降り続く1日。Jプロツアーがスタートする昼頃には雨がやんで気温が上がるという予報に反し、スタート後も降ったりやんだりを繰り返して肌寒さを感じる天気。前夜に降り続いた雨の影響もあってコースには水たまりが残り、水しぶきと共に巻き上げた砂によって選手達は徐々に見分けがつかなくなっていった。
20周58kmのレースはスタート直後からハイペースの周回が続く。JエリートツアーのE1カテゴリーでは平均で4分台のラップタイムとなるところ、Jプロツアーは時に3分50秒を切るラップタイムを記録する速さで周回していく。抜け出す動きがあっても1周もたずに吸収されていく。独走させたら手がつけられなくなるフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出す場面もあったものの、すぐに吸収されて決定的な動きにはならない。
終盤に入り、残り5周となる16周目に山本元喜(キナンレーシングチーム)がアタック。この動きをきっかけに、スプリント勝負に向けて集団前方で各チームの位置取り争いが始まる。山本の先行が吸収されると、残り3周には風間翔眞(シマノレーシング)が単独先行。トマ・ルバを先頭にキナンレーシングチームが牽引する集団が吸収して残り2周に入っていく。
最終周回に入る直前、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が飛び出すと、冨尾大地が寺田吉騎(シマノレーシングチーム)を引き連れて追走。残り半周を前に河野を捕まえると、寺田が単独で先行する。追走のタイミングが遅れたメイン集団は猛追するものの、数秒差を詰めきれないまま残り200mの最終ヘアピンコーナーへ。寺田は約半周を逃げ切ってフィニッシュに飛び込み、Jプロツアー初優勝を決めた。
寺田吉騎 コメント
「冨尾さんが先行した河野選手を捕まえるために力を使ってくれて、折り返しの手前で前に出て先頭でコーナーを回った。そしたら後ろが離れていたので、1人で行くしかないと決めた。このまま行けるとは思っていなかったけれど、ずっと後ろを見ていなかったので捕まったらしょうがないと思っていたが、あとで聞いたら8秒も開いていた。たまたま後ろが牽制したのかよくわからないけれど、後ろに続いて来ていたら逃げきれなかったと思うし、抜け出したタイミングは本当にバッチリだった。
ディフェンディングチャンピオンチームとしてシーズン最初に勝利を挙げられたことは嬉しい。先がまだ長いけれど、この良い調子と良い空気が出来ているので、チーム一丸となって勝利を量産できるようにしていきたい。個人的には全日本選手権で優勝し、ツール・ド・ラヴニールに挑戦することを目指したい」
Jプロツアー第2戦は、鹿児島県の太平洋側に面する志布志市でのクリテリウム。志布志湾を望む志布志しおかぜ公園をスタート/フィニッシュとする1周2.9kmの公道コースは、アルファベットの「L」字を形どるように周回し、両端が折り返しのヘアピンコーナーとなるレイアウト。アップダウンのないフラットコースで、1周につき2回のインターバル・ダッシュが求められる。今年は周回方向が逆になったため、フィニッシュ200m前の最終コーナーはヘアピンコーナーとなった。スプリント勝負になればコーナーの進入順が結果に直結することになる。
海に面するため、天候によっては強風の影響が心配されたが、この日は風が無いかわりに朝から断続的に小雨が降り続く1日。Jプロツアーがスタートする昼頃には雨がやんで気温が上がるという予報に反し、スタート後も降ったりやんだりを繰り返して肌寒さを感じる天気。前夜に降り続いた雨の影響もあってコースには水たまりが残り、水しぶきと共に巻き上げた砂によって選手達は徐々に見分けがつかなくなっていった。
20周58kmのレースはスタート直後からハイペースの周回が続く。JエリートツアーのE1カテゴリーでは平均で4分台のラップタイムとなるところ、Jプロツアーは時に3分50秒を切るラップタイムを記録する速さで周回していく。抜け出す動きがあっても1周もたずに吸収されていく。独走させたら手がつけられなくなるフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出す場面もあったものの、すぐに吸収されて決定的な動きにはならない。
終盤に入り、残り5周となる16周目に山本元喜(キナンレーシングチーム)がアタック。この動きをきっかけに、スプリント勝負に向けて集団前方で各チームの位置取り争いが始まる。山本の先行が吸収されると、残り3周には風間翔眞(シマノレーシング)が単独先行。トマ・ルバを先頭にキナンレーシングチームが牽引する集団が吸収して残り2周に入っていく。
最終周回に入る直前、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が飛び出すと、冨尾大地が寺田吉騎(シマノレーシングチーム)を引き連れて追走。残り半周を前に河野を捕まえると、寺田が単独で先行する。追走のタイミングが遅れたメイン集団は猛追するものの、数秒差を詰めきれないまま残り200mの最終ヘアピンコーナーへ。寺田は約半周を逃げ切ってフィニッシュに飛び込み、Jプロツアー初優勝を決めた。
寺田吉騎 コメント
「冨尾さんが先行した河野選手を捕まえるために力を使ってくれて、折り返しの手前で前に出て先頭でコーナーを回った。そしたら後ろが離れていたので、1人で行くしかないと決めた。このまま行けるとは思っていなかったけれど、ずっと後ろを見ていなかったので捕まったらしょうがないと思っていたが、あとで聞いたら8秒も開いていた。たまたま後ろが牽制したのかよくわからないけれど、後ろに続いて来ていたら逃げきれなかったと思うし、抜け出したタイミングは本当にバッチリだった。
ディフェンディングチャンピオンチームとしてシーズン最初に勝利を挙げられたことは嬉しい。先がまだ長いけれど、この良い調子と良い空気が出来ているので、チーム一丸となって勝利を量産できるようにしていきたい。個人的には全日本選手権で優勝し、ツール・ド・ラヴニールに挑戦することを目指したい」
Jプロツアー 第2戦 志布志クリテリウム 結果(58km)
1位 | 寺田吉騎(シマノレーシングチーム) | 1時間18分13秒 |
2位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | +1秒 |
3位 | 松本一成(チームサイクラーズスネル) | +2秒 |
4位 | 黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム) | +2秒 |
5位 | 小野寺玲(ヴィクトワール広島) | +2秒 |
6位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | +2秒 |
Jプロツアーリーダー 小野寺玲(ヴィクトワール広島)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
中間スプリント賞
1回目 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
2回目 福迫倖輔(シエルブルー鹿屋)
3回目 松本一成(チームサイクラーズスネル)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシングチーム)
中間スプリント賞
1回目 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
2回目 福迫倖輔(シエルブルー鹿屋)
3回目 松本一成(チームサイクラーズスネル)
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