サーヴェロのミドルラインを担うバーサタイルバイク"SOLOIST"に、即レースに対応可能なパッケージングの完成車が登場。機械式105にヴィスマ・リースアバイクも用いるリザーブホイールを組合せ、優れたプライスパフォーマンスを実現した戦略車だ。



サーヴェロ Solist 105 RACE (c)東商会

2006年にサーヴェロが送り出したSOLOIST CARBON。エアロロードというカテゴリーを築き上げた名車としてサイクリストの間に記憶されるバイクがカムバックし、話題を呼んだのは記憶に新しい。13年ぶりに復活したSOLOISTは、平坦も登りも一台でこなすバーサタイルなレーシングバイクとして、新たな世代にも支持されてきた。

クライミングバイクのR5より12Wの空気抵抗低減を実現しつつ、ピュアエアロロードであるS5よりも250g軽く、クイックでありながら扱いやすい範疇のハンドリングを実現したSOLOISTは、一台で全てを賄う大半のアマチュアレーサーにとっての最適解。価格の面においても、S5やR5よりも手が届きやすく、サーヴェロのレーシングバイクを求めるサイクリストにとって有力な選択肢となってきた。

扱いやすさにも配慮されており、ケーブル内装システムもセミ内装仕様とされている。上側のベアリングキャップを上下2つに分割し、スマートなケーブルルーティングを可能に。ケーブル自体はハンドル下側からステム下部を通り、ヘッドセットへと誘導される。ステム下側にはクリッピークリップと名付けられたパーツによって、ケーブルを美しくまとめて配線できるような工夫もされている。

SOLOISTはファスト・ロングライドでライダーの相棒となってくれるだろう (c)東商会

BB規格にはT47 BBrightを採用する。メンテナンス性と耐久性に優れるスレッド式でありながら、大口径かつプレスフィットBBに迫るBB幅を実現する規格だ。高度なツールと技術を持つメカニックで無くとも、一般ライダーのメカニックスペースに用意している工具で交換作業を行える規格として、サーヴェロはこのBBを採用したという。

また、34mmというタイヤクリアランスもSOLOISTの美点。ちょっとしたグラベル程度ならものともしないキャパシティは、遊び方の幅を広げてくれるだろう。電動、機械式、両方のコンポーネントに対応しており、様々なアセンブルで組み上げられるのもSOLOISTらしさだ。

SOLOISTのために開発されたセミ内装システム。D型形状のコラムを採用し、2重のトップキャップを経由してフレーム内部へケーブルを導く (c)東商会

そんなSOLOISTに、新たな完成車パッケージ"SOLOIST 105 RACE"が登場した。フレームと並び、レーシングバイクとして重要なパーツであるホイールにヴィスマ・リースアバイクも使用するリザーブのホイールをアセンブル。更にタイヤもヴィットリアのCORSA N.EXTを採用し、パーツ交換することなくそのままレースに対応できる性能にまとめ上げた。

一方、コンポーネントは機械式105とすることでコストを抑え、手の届きやすい価格に。12速コンポーネントの採用で、ニュートラルサービスなどにも対応しやすくなっている。価格は715,000円(税込)となり、同じホイールを採用するアルテグラDI2モデルと比べると40万円以上お求めやすいお買い得な一台だ。



サーヴェロ SOLOIST 105 RACE
カラー:Ember
コンポーネント:シマノ 105 R7120
ホイール:リザーブ 40/44
タイヤ:ヴィットリア Corsa N.EXT TLR G2.0 700x28c
価格:715,000円(税込)

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