2024/01/13(土) - 09:30
2024年の女子ワールドツアーの初戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕。オーストラリア・アデレードを舞台とした3日間レースの初日は集団スプリントに持ち込まれ、若きニュージーランド王者アリー・ウォラストン(AGインシュランス・スーダル)が制した。
1月12日、南半球のオーストラリアで2024年の女子ワールドツアーが開幕。ここから選手たちはワンデーレースとステージレースを合わせた28レースを、10月のツアー・オブ・グワンシーまで戦っていく。
2016年の初開催から徐々にレースカテゴリーを上げ、昨年ワールドツアーに昇格したサントス・ツアー・ダウンアンダーは全3ステージで争われる。その舞台となるのは南オーストラリア州のアデレードで、初日は平坦路、2日目も若干難易度は上がるものの集団スプリントが考えられるレイアウト。そして最終日はウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)の頂上で総合優勝が決する。
出場したのは9つのワールドチームを含む16チーム。昨年女子レースを席巻したSDワークスは不出場であるものの、2年連続で総合優勝を狙うグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)は出場。また地元唯一のワールドチームであるジェイコ・アルウラーもチーム名をリブ・アルウラー・ジェイコに変更し、オーストラリア王者ルビー・ローズマンギャノンを中心に強力な布陣で臨んだ。
初日の舞台はハーンドルフからキャンベルタウンまでの93.9km。レース中盤に2つの3級山岳が登場するものの難易度は低く、またフィニッシュまで平坦路が続くため集団スプリントが予想された。
レースは昨年12月30日に死去した、オーストラリア出身で元自転車選手のメリッサ・デニス(旧姓ホスキンス)への黙祷が捧げられてからスタート。序盤からカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)ら3名が逃げ集団を形成し、メイン集団との差を保ったままフィニッシュを目指した。
しかしラグーザのリアタイヤがパンクし、プロトンに戻ったため先頭は2名に。直後に集団では落車が発生し、ヘンリエッタ・クリスティ(ニュージーランド、ヒューマンパワードヘルス)などが巻き込まれたものの、無事完走を果たしている。そしてプロトンは逃げ集団を捉え、勝負は予想どおり集団スプリントへ。
リブ・アルウラー・ジェイコのトレインを先導していたローズマンギャノンの背後から、ジョージア・ベイカー(オーストラリア)がスプリントを開始する。しかしそれを上回るスピードでフィニッシュラインに飛び込んだのは、ニュージーランド王者アリー・ウォラストン(AGインシュランス・スーダル)だった。
「これがワールドツアー初勝利なので信じられないほど嬉しい。集団の位置取りが得意ではない私を、チームメイトが助けてくれた。本当に嬉しい」とウォラストンは喜び、オレンジ色の総合リーダージャージに袖を通した。
ウォラストンは昨年2月のニュージランド選手権においてクリテリウム、U23の個人タイムトライアル、女子エリートの3冠を達成した23歳。また直後のルクセンブルクで開催されたエルシー・ジェイコブス(UCI2.Pro)で区間1勝と総合優勝に輝いた若手の有望株だ。
2位にはベイカー、3位にはソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ)が入っている。
1月12日、南半球のオーストラリアで2024年の女子ワールドツアーが開幕。ここから選手たちはワンデーレースとステージレースを合わせた28レースを、10月のツアー・オブ・グワンシーまで戦っていく。
2016年の初開催から徐々にレースカテゴリーを上げ、昨年ワールドツアーに昇格したサントス・ツアー・ダウンアンダーは全3ステージで争われる。その舞台となるのは南オーストラリア州のアデレードで、初日は平坦路、2日目も若干難易度は上がるものの集団スプリントが考えられるレイアウト。そして最終日はウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)の頂上で総合優勝が決する。
出場したのは9つのワールドチームを含む16チーム。昨年女子レースを席巻したSDワークスは不出場であるものの、2年連続で総合優勝を狙うグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)は出場。また地元唯一のワールドチームであるジェイコ・アルウラーもチーム名をリブ・アルウラー・ジェイコに変更し、オーストラリア王者ルビー・ローズマンギャノンを中心に強力な布陣で臨んだ。
初日の舞台はハーンドルフからキャンベルタウンまでの93.9km。レース中盤に2つの3級山岳が登場するものの難易度は低く、またフィニッシュまで平坦路が続くため集団スプリントが予想された。
レースは昨年12月30日に死去した、オーストラリア出身で元自転車選手のメリッサ・デニス(旧姓ホスキンス)への黙祷が捧げられてからスタート。序盤からカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)ら3名が逃げ集団を形成し、メイン集団との差を保ったままフィニッシュを目指した。
しかしラグーザのリアタイヤがパンクし、プロトンに戻ったため先頭は2名に。直後に集団では落車が発生し、ヘンリエッタ・クリスティ(ニュージーランド、ヒューマンパワードヘルス)などが巻き込まれたものの、無事完走を果たしている。そしてプロトンは逃げ集団を捉え、勝負は予想どおり集団スプリントへ。
リブ・アルウラー・ジェイコのトレインを先導していたローズマンギャノンの背後から、ジョージア・ベイカー(オーストラリア)がスプリントを開始する。しかしそれを上回るスピードでフィニッシュラインに飛び込んだのは、ニュージーランド王者アリー・ウォラストン(AGインシュランス・スーダル)だった。
「これがワールドツアー初勝利なので信じられないほど嬉しい。集団の位置取りが得意ではない私を、チームメイトが助けてくれた。本当に嬉しい」とウォラストンは喜び、オレンジ色の総合リーダージャージに袖を通した。
ウォラストンは昨年2月のニュージランド選手権においてクリテリウム、U23の個人タイムトライアル、女子エリートの3冠を達成した23歳。また直後のルクセンブルクで開催されたエルシー・ジェイコブス(UCI2.Pro)で区間1勝と総合優勝に輝いた若手の有望株だ。
2位にはベイカー、3位にはソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ)が入っている。
女子ツアー・ダウンアンダー2024第1ステージ結果
1位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル) | 2:32:37 |
2位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
3位 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) | |
4位 | クリスティーナ・ブルロヴァ(チェコ、ライフプラス・ワフー) | |
5位 | グラディス・ヴェルフルスト(フランス、FDJ・スエズ) | |
個人総合成績
1位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル) | 2:32:27 |
2位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:02 |
3位 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:06 |
4位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:07 |
5位 | カティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル) |
山岳賞 | カティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) |
ヤングライダー賞 | クリスティーナ・ブルロヴァ(チェコ、ライフプラス・ワフー) |
チーム総合成績 | ライフプラス・ワフー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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