2024/01/07(日) - 14:00
定評のあるNeoシリーズが用意されたタックスのスマートローラーラインアップから、エントリーグレードのFLUX S Smartをピックアップ。入門グレードながら静かな駆動音と自然な走行感を備えた一台をインプレッションする。
オランダのサイクルアクセサリーブランドとしてスタートしたタックス。現在はGPS機器ブランドとして自転車のみならずランニング、ゴルフ、日常生活を彩るスマートデバイスを展開するガーミンの傘下にあり、スマートローラーを中心にサイクリストのインドアトレーニングを支えている。
タックスのスマートローラーはNeoシリーズとFLUXシリーズの2本柱で構成されており、FLUXはミドルグレード以下を担うトレーナーとして多くのサイクリストから支持されている。その中でもFLUX Sはスマートローラー入門機ながら、上位グレードに劣らない性能を有しており、自動的に負荷が調整されるローラー台を始めてみようという方におすすめのエントリーグレードだ。
FLUX S Smartは上位グレードのFLUX 2とほぼ同じ外観を持つことが特徴。ペダリングパワーが直接伝わる回転部分と、実走感を生み出すフライホイールがベルトで連結する、ダイレクトドライブ式としては一般的な構造が採用されている。フライホイールの一部は露出しているものの、ペダリングともに動くベルトなどが露出していないため、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安全性が高く、扱いやすいのは魅力の一つ。
2モデルの違いは主に負荷周り。FLUX Sは最大負荷1500Wで、最大勾配10%、最大トルク22.1Nm、最大ブレーキ力は65N、フライホイール7kgに設定されており、FLUX 2は最大負荷2000Wで、最大勾配16%、最大トルク41Nm、最大ブレーキ力は120N、フライホイール7.6kgで、キャパシティの違いでユーザーは選択可能となっている。
FLUX Sは単独でスピード、ケイデンス、パワーを計測できるため、パワーメーターなど本格的なトレーニング機器を持っていなくてもバーチャルサイクリングを楽しむことが可能。PCとの連携もBluetoothで行い、スマートローラーに電源コードを繋ぐだけでペアリングできるので、初心者でも扱いやすい。
対応カセットはシマノとスラムの8〜11速で、シマノULTEGRAの12速もそのまま利用可能だ。カンパニョーロのフリーボディは別売。アクスルはクイックリリースと142x12mm、148x12mm。価格は115,000円(税込)。
ガーミンは2024年の1月9日までにFLUX Sを購入し、アンケートに回答するとGPSスマートウォッチ「vívosport」またはスマート体重計「Index S2」がプレゼントされるキャンペーンを実施中。キャンペーンの詳細についてはこちら。
−インプレッション
タックスのスマートローラーは静粛性に優れており、Neoに初めて試乗した時にその静かさに驚いたのは今でも鮮明に記憶している。FLUX Sの上位グレードにあたるFLUX 2のテスト時もベルトドライブ式としては非常に静粛性に優れていたので、今回のFLUX Sでも期待を持ってテストに臨んだ。
乗る前はエントリーグレードということも頭に入れていたのだが、静粛性については想像以上に優れている。ベルトでフライホイールを回転させるタイプのローラー台はその仕組み上振動が気になることもあるのだが、FLUX SはFLUX 2と同じように振動も少なく、駆動音や空走時のラチェット音も小さく好印象だ。トレーニングマットを敷くことで床に伝わる振動は抑えられるため、集合住宅でも使える可能性は高そう。
インドアサイクリングの環境という面では22.8kgと重く、移動用のハンドルが備わっておらず、足も展開したままとなるため、実際に使うのであれば部屋に据え置くのがベター。これらのハードウェア面のスペックはペダリング安定性に寄与しており、ちょっとやそっとのスプリントやダンシングで揺れたりしないのがメリットだ。
踏み心地は非常に軽やかで、上位グレードのような重いフライホイールではなく軽量であることのメリットを感じられた。その分の慣性力は上位に軍配が上がるのだと思うが、実際にズイフトで使用していて不便ではなかったのは印象深かった。シミュレーションできる勾配も10%と大きくはないのだが、ホビーサイクリストにとっては勾配10%の負荷は小さくないので、レースや本格的なトレーニングで使いたいと思うアスリートの方以外は、FLUX Sで満足できるのではないだろうか。
自動負荷のかかり方は非常に穏やか。ズイフト内での勾配変化に対してマイルドにブレーキがかかってくれるため、登り返しなどでも急激に負荷が重くなるということはなく、ペダリングが続けやすかった。現実の再現度という面では、アレンジが加わっているという見方もできるかもしれないが、急に大きな負荷がかかって心を折られることも少ないのでバーチャルサイクリングを気軽に楽しむのにはちょうど良い。まさにバーチャルサイクリングってどうなんだろうと気になる方の最初の一台としては最適だろう。
タックス FLUX S Smart
マグネット:永久フェライト磁石及び電磁石各8個
電源:110-240 V
無線インジケーター(ANT+/BLUETOOTH):2LED
対応カセット:シマノおよびSRAM:8~11スピード。※Campagnolo用フリーボディは別売
適合アクスル:130mm、135mm、142x12mm、148x12mm※その他アクスルに対応するアダプタあり
最大負荷:1500W
シミュレーション可能な最大勾配:10%
最大トルク:22.1Nm
最大ブレーキ力:65N
フライホイール:7kg
慣性質量:22.8kg
キャリブレーション:スピンダウン
設置面積:670 x 642mm
高さ:460mm
重量:22.8kg
ワイヤレス通信:ANT+、BLUETOOTH
操作元:スマートフォン、タブレット、ANT+バイクコンピュータ、スタンドアローン、ANT+アンテナを介したコンピュータ接続
出力:スピード、ケイデンスセンサー 、パワー
読み出し先:スマートフォン、タブレット、バイクコンピュータ、ANT+アンテナを介したコンピュータ接続
測定精度:3%未満
価格:115,000円(税込)
2024年1月9日までのキャンペーン詳細はこちら
オランダのサイクルアクセサリーブランドとしてスタートしたタックス。現在はGPS機器ブランドとして自転車のみならずランニング、ゴルフ、日常生活を彩るスマートデバイスを展開するガーミンの傘下にあり、スマートローラーを中心にサイクリストのインドアトレーニングを支えている。
タックスのスマートローラーはNeoシリーズとFLUXシリーズの2本柱で構成されており、FLUXはミドルグレード以下を担うトレーナーとして多くのサイクリストから支持されている。その中でもFLUX Sはスマートローラー入門機ながら、上位グレードに劣らない性能を有しており、自動的に負荷が調整されるローラー台を始めてみようという方におすすめのエントリーグレードだ。
FLUX S Smartは上位グレードのFLUX 2とほぼ同じ外観を持つことが特徴。ペダリングパワーが直接伝わる回転部分と、実走感を生み出すフライホイールがベルトで連結する、ダイレクトドライブ式としては一般的な構造が採用されている。フライホイールの一部は露出しているものの、ペダリングともに動くベルトなどが露出していないため、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安全性が高く、扱いやすいのは魅力の一つ。
2モデルの違いは主に負荷周り。FLUX Sは最大負荷1500Wで、最大勾配10%、最大トルク22.1Nm、最大ブレーキ力は65N、フライホイール7kgに設定されており、FLUX 2は最大負荷2000Wで、最大勾配16%、最大トルク41Nm、最大ブレーキ力は120N、フライホイール7.6kgで、キャパシティの違いでユーザーは選択可能となっている。
FLUX Sは単独でスピード、ケイデンス、パワーを計測できるため、パワーメーターなど本格的なトレーニング機器を持っていなくてもバーチャルサイクリングを楽しむことが可能。PCとの連携もBluetoothで行い、スマートローラーに電源コードを繋ぐだけでペアリングできるので、初心者でも扱いやすい。
対応カセットはシマノとスラムの8〜11速で、シマノULTEGRAの12速もそのまま利用可能だ。カンパニョーロのフリーボディは別売。アクスルはクイックリリースと142x12mm、148x12mm。価格は115,000円(税込)。
ガーミンは2024年の1月9日までにFLUX Sを購入し、アンケートに回答するとGPSスマートウォッチ「vívosport」またはスマート体重計「Index S2」がプレゼントされるキャンペーンを実施中。キャンペーンの詳細についてはこちら。
−インプレッション
タックスのスマートローラーは静粛性に優れており、Neoに初めて試乗した時にその静かさに驚いたのは今でも鮮明に記憶している。FLUX Sの上位グレードにあたるFLUX 2のテスト時もベルトドライブ式としては非常に静粛性に優れていたので、今回のFLUX Sでも期待を持ってテストに臨んだ。
乗る前はエントリーグレードということも頭に入れていたのだが、静粛性については想像以上に優れている。ベルトでフライホイールを回転させるタイプのローラー台はその仕組み上振動が気になることもあるのだが、FLUX SはFLUX 2と同じように振動も少なく、駆動音や空走時のラチェット音も小さく好印象だ。トレーニングマットを敷くことで床に伝わる振動は抑えられるため、集合住宅でも使える可能性は高そう。
インドアサイクリングの環境という面では22.8kgと重く、移動用のハンドルが備わっておらず、足も展開したままとなるため、実際に使うのであれば部屋に据え置くのがベター。これらのハードウェア面のスペックはペダリング安定性に寄与しており、ちょっとやそっとのスプリントやダンシングで揺れたりしないのがメリットだ。
踏み心地は非常に軽やかで、上位グレードのような重いフライホイールではなく軽量であることのメリットを感じられた。その分の慣性力は上位に軍配が上がるのだと思うが、実際にズイフトで使用していて不便ではなかったのは印象深かった。シミュレーションできる勾配も10%と大きくはないのだが、ホビーサイクリストにとっては勾配10%の負荷は小さくないので、レースや本格的なトレーニングで使いたいと思うアスリートの方以外は、FLUX Sで満足できるのではないだろうか。
自動負荷のかかり方は非常に穏やか。ズイフト内での勾配変化に対してマイルドにブレーキがかかってくれるため、登り返しなどでも急激に負荷が重くなるということはなく、ペダリングが続けやすかった。現実の再現度という面では、アレンジが加わっているという見方もできるかもしれないが、急に大きな負荷がかかって心を折られることも少ないのでバーチャルサイクリングを気軽に楽しむのにはちょうど良い。まさにバーチャルサイクリングってどうなんだろうと気になる方の最初の一台としては最適だろう。
タックス FLUX S Smart
マグネット:永久フェライト磁石及び電磁石各8個
電源:110-240 V
無線インジケーター(ANT+/BLUETOOTH):2LED
対応カセット:シマノおよびSRAM:8~11スピード。※Campagnolo用フリーボディは別売
適合アクスル:130mm、135mm、142x12mm、148x12mm※その他アクスルに対応するアダプタあり
最大負荷:1500W
シミュレーション可能な最大勾配:10%
最大トルク:22.1Nm
最大ブレーキ力:65N
フライホイール:7kg
慣性質量:22.8kg
キャリブレーション:スピンダウン
設置面積:670 x 642mm
高さ:460mm
重量:22.8kg
ワイヤレス通信:ANT+、BLUETOOTH
操作元:スマートフォン、タブレット、ANT+バイクコンピュータ、スタンドアローン、ANT+アンテナを介したコンピュータ接続
出力:スピード、ケイデンスセンサー 、パワー
読み出し先:スマートフォン、タブレット、バイクコンピュータ、ANT+アンテナを介したコンピュータ接続
測定精度:3%未満
価格:115,000円(税込)
2024年1月9日までのキャンペーン詳細はこちら
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