2023/10/20(金) - 13:00
ログリッチやガンナらが登場した2024年ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーション。6つの山岳フィニッシュや2つの個人タイムトライアル、ストラーデビアンケのような白い未舗装路など、第107回ジロの詳細を紹介する。
10月13日(金)にイタリア・トレントで行われた第107回ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーション。今年の総合優勝者であるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)やフィリッポ・ガンナ(イタリア)、ペテル・サガン(スロバキア)の登場と共に、ピエモンテ州のヴェナリア・レアーレを出発してローマに至るコース全容が発表された。
ステージカテゴリー内訳
平坦ステージ:6
丘陵ステージ:8(山頂フィニッシュ:2)
山岳ステージ:5(山頂フィニッシュ:4)
個人タイムトライアル:2
総距離3,321kmレースのハイライトと目されているステージは6つ。まずは開幕2日目に早くも山頂フィニッシュが登場し、選手たちが最後に駆け上がる1級山岳サントゥアリオ・ディ・オローパ(距離11.8km/平均6.2%/最大勾配14%)は、1999年に登り口でチェーンを落としたマルコ・パンターニ(イタリア)が49人をごぼう抜きにしてステージ優勝した伝説の場だ。
そして第6ステージにはストラーデビアンケのような白い未舗装路区間が計3箇所(総距離11.6km)登場。しかし山岳は4級が2箇所とコースの難易度は高くないため、クラシックレーサーはもちろんスプリンターにもチャンスがある。また、今大会設定された個人タイムトライアル2つ(第7&14ステージ)で、第14ステージは平坦路だが大会7日目に登場する37.2kmは最後に丘を登るコースとなる。
標高2,000mを超える本格山岳ステージは第2週目を締めくくる第15ステージから始まる。集団がペースを上げるであろう山岳はスイスに入国直後から始まり、まずは1級山岳フォルコラ・ディ・リヴィーニョを登坂。再びイタリアに戻ってから1級山岳リヴィーニョ(距離8.3km/平均6.9%/最大18%)を駆け上がる。
第2回目の休息日を経て、第16ステージにはチーマコッピ(大会最高地点)であるステルヴィオ峠(距離20.2km/平均7.2%/標高2,758km)が登場。しかし最終山岳の難易度は高くないため、総合争いが勃発するのは翌日の第17ステージとなるだろう。スタート直後から2級山岳を登坂し、1級、3級、2級と獲得標高差を積み上げていく。フィニッシュするのは1級山岳パッソ・デル・ブロコン(距離11.9km/平均6.5%)だ。
そして最終日前日の第20ステージは1級山岳モンテ・グラッパ(距離18.1km/平均8.1%)を2度登坂するレイアウト。フィニッシュは頂上から約30km下った先にあるため、登りやダウンヒルで飛び出した選手による独走や、小集団でのスプリントが濃厚と見られる。
ログリッチはコースについて「厳しい山岳フィニッシュやTTの距離が長い、例年と少し趣向の変わったジロとなった。全体の距離こそ短くなったものの、厳しいジロであることは変わらない。ステージが進むにつれて重要なステージとなり、モンテ・グラッパ(の第20)ステージは総合優勝を狙う選手たちにとって最後の勝負の場となる」とコメントした。
またジロへの出場を表明したガンナは「2つのタイムトライアルが目指すべきステージとなる。特に第14ステージの方が僕に適したレイアウトだ。ジロでの勝利はいつも特別な気持ちがするので、また勝利を手に入れたい」と語っている。
開幕するのは2024年5月4日(土)。一部ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が参戦する可能性もあるとの報道もあり、出場選手を含め、注目度は高まるばかりだ。
10月13日(金)にイタリア・トレントで行われた第107回ジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーション。今年の総合優勝者であるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)やフィリッポ・ガンナ(イタリア)、ペテル・サガン(スロバキア)の登場と共に、ピエモンテ州のヴェナリア・レアーレを出発してローマに至るコース全容が発表された。
ステージカテゴリー内訳
平坦ステージ:6
丘陵ステージ:8(山頂フィニッシュ:2)
山岳ステージ:5(山頂フィニッシュ:4)
個人タイムトライアル:2
総距離3,321kmレースのハイライトと目されているステージは6つ。まずは開幕2日目に早くも山頂フィニッシュが登場し、選手たちが最後に駆け上がる1級山岳サントゥアリオ・ディ・オローパ(距離11.8km/平均6.2%/最大勾配14%)は、1999年に登り口でチェーンを落としたマルコ・パンターニ(イタリア)が49人をごぼう抜きにしてステージ優勝した伝説の場だ。
そして第6ステージにはストラーデビアンケのような白い未舗装路区間が計3箇所(総距離11.6km)登場。しかし山岳は4級が2箇所とコースの難易度は高くないため、クラシックレーサーはもちろんスプリンターにもチャンスがある。また、今大会設定された個人タイムトライアル2つ(第7&14ステージ)で、第14ステージは平坦路だが大会7日目に登場する37.2kmは最後に丘を登るコースとなる。
標高2,000mを超える本格山岳ステージは第2週目を締めくくる第15ステージから始まる。集団がペースを上げるであろう山岳はスイスに入国直後から始まり、まずは1級山岳フォルコラ・ディ・リヴィーニョを登坂。再びイタリアに戻ってから1級山岳リヴィーニョ(距離8.3km/平均6.9%/最大18%)を駆け上がる。
第2回目の休息日を経て、第16ステージにはチーマコッピ(大会最高地点)であるステルヴィオ峠(距離20.2km/平均7.2%/標高2,758km)が登場。しかし最終山岳の難易度は高くないため、総合争いが勃発するのは翌日の第17ステージとなるだろう。スタート直後から2級山岳を登坂し、1級、3級、2級と獲得標高差を積み上げていく。フィニッシュするのは1級山岳パッソ・デル・ブロコン(距離11.9km/平均6.5%)だ。
そして最終日前日の第20ステージは1級山岳モンテ・グラッパ(距離18.1km/平均8.1%)を2度登坂するレイアウト。フィニッシュは頂上から約30km下った先にあるため、登りやダウンヒルで飛び出した選手による独走や、小集団でのスプリントが濃厚と見られる。
ログリッチはコースについて「厳しい山岳フィニッシュやTTの距離が長い、例年と少し趣向の変わったジロとなった。全体の距離こそ短くなったものの、厳しいジロであることは変わらない。ステージが進むにつれて重要なステージとなり、モンテ・グラッパ(の第20)ステージは総合優勝を狙う選手たちにとって最後の勝負の場となる」とコメントした。
またジロへの出場を表明したガンナは「2つのタイムトライアルが目指すべきステージとなる。特に第14ステージの方が僕に適したレイアウトだ。ジロでの勝利はいつも特別な気持ちがするので、また勝利を手に入れたい」と語っている。
開幕するのは2024年5月4日(土)。一部ではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が参戦する可能性もあるとの報道もあり、出場選手を含め、注目度は高まるばかりだ。
ジロ・デ・イタリア2024ステージリスト
ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
---|---|---|---|
第1ステージ | 5月4日(土) | ヴェナリア・レアーレ〜トリノ | 136km(丘陵) |
第2ステージ | 5月5日(日) | サン・フランチェスコ・アル・カンポ〜サントゥアリオ・ディ・オローパ | 150km(山岳/山頂フィニッシュ) |
第3ステージ | 5月6日(月) | ノバラ〜フォッサノ | 165km(平坦) |
第4ステージ | 5月7日(火) | アックイ・テルメ〜アンドラ | 187km(平坦) |
第5ステージ | 5月8日(水) | ジェノヴァ〜ルッカ | 176km(丘陵) |
第6ステージ | 5月9日(木) | ヴィアレッジョ〜ラポラーノ・テルメ | 177km(丘陵) |
第7ステージ | 5月10日(金) | フォリーニョ〜ペルージャ | 37.2km(個人TT) |
第8ステージ | 5月11日(土) | スポレート〜プラティ・ディ・ティヴォ | 153km(山岳/山頂フィニッシュ) |
第9ステージ | 5月12日(日) | アヴェッツァーノ〜ナポリ | 206km(丘陵) |
休息日 | 5月13日(月) | ||
第10ステージ | 5月14日(火) | ポンペイ〜クザーノ・ムトリ | 141km(丘陵) |
第11ステージ | 5月15日(水) | フォイアーノ・ディ・ヴァル・フォルトーレ〜フランカヴィッラ・アル・マーレ | 203km(平坦) |
第12ステージ | 5月16日(木) | マルティンシクーロ〜ファーノ | 183km(丘陵) |
第13ステージ | 5月17日(金) | リッチョーネ〜チェント | 179km(平坦) |
第14ステージ | 5月18日(土) | カスティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレ〜デゼンツァーノ・デル・ガルダ | 31km(個人TT) |
第15ステージ | 5月19日(日) | マネルバ・デル・ガルダ〜リヴィーニョ | 220km(山岳/山頂フィニッシュ) |
休息日 | 5月20日(月) | ||
第16ステージ | 5月21日(火) | リヴィーニョ〜ンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデーナ | 202km(山岳/山頂フィニッシュ) |
第17ステージ | 5月22日(水) | セルヴァ・ディ・ヴァル・ガルデーナ〜ブロコン峠 | 154km(山岳/山頂フィニッシュ) |
第18ステージ | 5月23日(木) | フィエラ・ディ・プリミエロ〜パドヴァ | 166km(平坦) |
第19ステージ | 5月24日(金) | モルテリアーノ〜サッパーダ | 154km(丘陵) |
第20ステージ | 5月25日(土) | アルパゴ〜バッサーノ・デル・グラッパ | 175km(山岳) |
第21ステージ | 5月26日(日) | ローマ〜ローマ | 126km(平坦) |
text:Sotaro.Arakawa
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