2023/09/27(水) - 17:30
日本代表チームやマトリックスパワータグのレースウェアを開発・製作を行うパールイズミ。そのノウハウを活かしたフルオーダーウェアラインアップに、ミドルグレード"イグナイト"とスタンダードグレードの"オーパス"の半袖ロードスーツが加わっている。ホビーサイクリストもロードスーツを選びやすくなったラインアップを紹介しよう。
サイクリングウェアのワンピース/スーツというとレースのイメージが強い。レースで用いられるコンマ1秒、1ワットの走行抵抗を削るために各社が研究開発の粋を結集するウェアであり、本格的に自転車競技に取り組むサイクリストにアドバンテージをもたらしてくれる存在として知られている。
日本代表チームやマトリックスパワータグをサポートするパールイズミは、レースで勝利を挙げるべくエアスピードやエアメッシュシリーズとしてロードスーツを展開している。そのラインアップにミドルグレードのイグナイトとエントリーグレードのオーパスを加え、トップエンドのレーサーからホビーまでワンピースのメリットを提供する。
ワンピースの魅力は、上下別体のジャージとビブショーツの組み合わせを上回るフィット感の高さにある。ジャージ単体の場合、物によっては前傾姿勢を取った時に腹部周りの生地やジッパー部分にシワが生まれ、走行風を受けるとバタつくことがある。もちろんそこのフィット感はルーズということでもある。しかしワンピースはそのようなシワが発生しにくいように作られているため、先述のようなデメリットが生まれずエアロ面でのアドバンテージを得ることができる。
エアロ面でのメリットだけではなく、ビブショーツの腹部や肩紐のテンションによって一部だけタイトにならず、全体で包み込むような着心地となることも魅力だ。もちろん体にピタリとフィットさせるため、タイト気味な着心地となるのはワンピースタイプの特徴であることは念頭におきたい。
また今回紹介するパールイズミのワンピースは、上下セパレート式という設計が採用されている。これは上半身の前身頃が腹部のパーツから独立している作りで、フルワンピースよりも着脱の容易さとダンシングなどで体を動かした際の生地のつっぱり感が少ないという魅力を生み出している。
これらのアドバンテージはレースではもちろんのこと、普段のファストライドでもスーツを着用しても恩恵を受けられる。ハイエンドのレースモデルではオーバースペック感もあるため、イグナイトやオーパスといったミドルグレードを普段使いにするのはアリだろう。それぞれのモデルを紹介しよう。
イグナイト半袖ロードスーツ
パールイズミのミドルグレードとしてオーダーウェア、一般ラインアップに用意されるイグナイト。既に半袖ジャージとショーツはフルオーダーラインアップで展開されてきたが、今回上下一体のワンピースが登場することになった。トップスとボトムスはそれぞれのアイテムを組み合わせた仕様が採用される。
胴回りは微細な通気口が無数に並ぶような生地とされており、袖周りはアンダーウェアのようなメッシュで構成されている。熱が発生しやすい脇部分は、涙滴のようなパネリングとして脇の下までメッシュ生地でカバーし効率良い吸汗速乾性を実現する。襟はトラッドな作りが採用されていることもポイントだ。
ボトムスはハリのある生地をメインに使い、高いフィット感とホールド感を備える。腹部もタイトすぎないパネリングとすることで、圧迫感の少ない着用感を演出している。袖口と裾部分には幅広のラッセルテープを採用することで、肌に影響を与えずに体へのグリップ力を備えた。バックポケットは一般的な3分割カーゴ仕様。
パッドはハイエンドモデルの3D-Xが採用される。最先端のシェービングテクノロジーによってシームレスにクッション厚を変化させており、肌面にピタリとフィットした時の違和感を低減している。また、ショック吸収層に加えて坐骨部分にアンチ・ボトムアウト・エラストマーを配置することで、快適性の強化を行なっている。他にも肌面と擦れにくい設計など徹底的に座り心地の良さを追求した。
オーパス半袖ロードスーツ
パールイズミのスタンダードモデル"オーパス"にもワンピースが登場する。定番モデルにワンピースが用意されることで、本格的に競技を楽しむ方以外でも上下一体型のウェアを手に取りやすくなるはずだ。
イグナイトは通気性のために通気口が設けられた生地が用いられたが、オーパスは非常にオーソドックスな生地が採用されている。この生地は非常に薄手かつ柔軟性に富んでおり、体を包み込むような着心地に演出されている。また異形断面の糸で織られているため、通常のポリエステル糸よりも汗を移動させる毛細管作用が働くようになっており、肌面をドライに保つ吸汗性を実現した。
レッグ部分の生地は上半身よりハリのあるものを採用しており、太ももを包み込むようなフィット感を実現している。パッドは3D-Rというオールラウンドモデルが搭載されているため、レースユースだけではなくサイクリングユースにも適した1着に仕立てられている。オプションで3D-Xや3D MEGA IIにアップデートすることも可能だ。
エアスピード半袖ロードスーツ
現在マトリックスパワータグらトップ選手たちがレースで着用するモデルが、エアスピード半袖ロードスーツ。ホビーサイクリストが何度も洗濯するような状況も想定し耐久性と空力性能、着心地のバランスを整えたエアロ生地「スピードセンサーII」を使用していることが最大の特徴だ。
袖やハムストリング部分に配置することで優れたエアロ効果を期待できるウェアを実現しており、まさにレースのために生み出された渾身の1着。シクロワイアードではエアスピードシリーズとしてインプレッションを紹介しているため、こちらの記事もチェックしてもらいたい。
エアメッシュ半袖ロードスーツ
エアメッシュ半袖ロードスーツは、エアスピードと同様にトップ選手が着用するモデル。全日本代表チームからのフィードバックをもとにトップス部分をメッシュ生地とすることで、日本の高温多湿なサマーシーズンでも快適に着用できる1着を実現している。メッシュ生地は単一素材ではなく、前身頃、後ろ身頃、袖それぞれで異なる素材を組み合わせているため、効率よくウェア内に空気を取り込む性能と優れた着心地、フィット感を確保した。
パンツ部分はエアスピードと同様にスピードセンサーIIを配置することで、空気抵抗削減にも妥協がないことをアピールしている。夏場のロードレースやヒルクライムで活躍してくれるはずだ。
パールイズミ イグナイト半袖ロードスーツ
価格:25,300円(税込)
パールイズミ オーパス半袖ロードスーツ
価格:19,800円(税込)
パールイズミ エアスピード半袖ロードスーツ
価格:29,700円(税込)
パールイズミ エアメッシュ半袖ロードスーツ
価格:27,500円(税込)
サイクリングウェアのワンピース/スーツというとレースのイメージが強い。レースで用いられるコンマ1秒、1ワットの走行抵抗を削るために各社が研究開発の粋を結集するウェアであり、本格的に自転車競技に取り組むサイクリストにアドバンテージをもたらしてくれる存在として知られている。
日本代表チームやマトリックスパワータグをサポートするパールイズミは、レースで勝利を挙げるべくエアスピードやエアメッシュシリーズとしてロードスーツを展開している。そのラインアップにミドルグレードのイグナイトとエントリーグレードのオーパスを加え、トップエンドのレーサーからホビーまでワンピースのメリットを提供する。
ワンピースの魅力は、上下別体のジャージとビブショーツの組み合わせを上回るフィット感の高さにある。ジャージ単体の場合、物によっては前傾姿勢を取った時に腹部周りの生地やジッパー部分にシワが生まれ、走行風を受けるとバタつくことがある。もちろんそこのフィット感はルーズということでもある。しかしワンピースはそのようなシワが発生しにくいように作られているため、先述のようなデメリットが生まれずエアロ面でのアドバンテージを得ることができる。
エアロ面でのメリットだけではなく、ビブショーツの腹部や肩紐のテンションによって一部だけタイトにならず、全体で包み込むような着心地となることも魅力だ。もちろん体にピタリとフィットさせるため、タイト気味な着心地となるのはワンピースタイプの特徴であることは念頭におきたい。
また今回紹介するパールイズミのワンピースは、上下セパレート式という設計が採用されている。これは上半身の前身頃が腹部のパーツから独立している作りで、フルワンピースよりも着脱の容易さとダンシングなどで体を動かした際の生地のつっぱり感が少ないという魅力を生み出している。
これらのアドバンテージはレースではもちろんのこと、普段のファストライドでもスーツを着用しても恩恵を受けられる。ハイエンドのレースモデルではオーバースペック感もあるため、イグナイトやオーパスといったミドルグレードを普段使いにするのはアリだろう。それぞれのモデルを紹介しよう。
イグナイト半袖ロードスーツ
パールイズミのミドルグレードとしてオーダーウェア、一般ラインアップに用意されるイグナイト。既に半袖ジャージとショーツはフルオーダーラインアップで展開されてきたが、今回上下一体のワンピースが登場することになった。トップスとボトムスはそれぞれのアイテムを組み合わせた仕様が採用される。
胴回りは微細な通気口が無数に並ぶような生地とされており、袖周りはアンダーウェアのようなメッシュで構成されている。熱が発生しやすい脇部分は、涙滴のようなパネリングとして脇の下までメッシュ生地でカバーし効率良い吸汗速乾性を実現する。襟はトラッドな作りが採用されていることもポイントだ。
ボトムスはハリのある生地をメインに使い、高いフィット感とホールド感を備える。腹部もタイトすぎないパネリングとすることで、圧迫感の少ない着用感を演出している。袖口と裾部分には幅広のラッセルテープを採用することで、肌に影響を与えずに体へのグリップ力を備えた。バックポケットは一般的な3分割カーゴ仕様。
パッドはハイエンドモデルの3D-Xが採用される。最先端のシェービングテクノロジーによってシームレスにクッション厚を変化させており、肌面にピタリとフィットした時の違和感を低減している。また、ショック吸収層に加えて坐骨部分にアンチ・ボトムアウト・エラストマーを配置することで、快適性の強化を行なっている。他にも肌面と擦れにくい設計など徹底的に座り心地の良さを追求した。
オーパス半袖ロードスーツ
パールイズミのスタンダードモデル"オーパス"にもワンピースが登場する。定番モデルにワンピースが用意されることで、本格的に競技を楽しむ方以外でも上下一体型のウェアを手に取りやすくなるはずだ。
イグナイトは通気性のために通気口が設けられた生地が用いられたが、オーパスは非常にオーソドックスな生地が採用されている。この生地は非常に薄手かつ柔軟性に富んでおり、体を包み込むような着心地に演出されている。また異形断面の糸で織られているため、通常のポリエステル糸よりも汗を移動させる毛細管作用が働くようになっており、肌面をドライに保つ吸汗性を実現した。
レッグ部分の生地は上半身よりハリのあるものを採用しており、太ももを包み込むようなフィット感を実現している。パッドは3D-Rというオールラウンドモデルが搭載されているため、レースユースだけではなくサイクリングユースにも適した1着に仕立てられている。オプションで3D-Xや3D MEGA IIにアップデートすることも可能だ。
エアスピード半袖ロードスーツ
現在マトリックスパワータグらトップ選手たちがレースで着用するモデルが、エアスピード半袖ロードスーツ。ホビーサイクリストが何度も洗濯するような状況も想定し耐久性と空力性能、着心地のバランスを整えたエアロ生地「スピードセンサーII」を使用していることが最大の特徴だ。
袖やハムストリング部分に配置することで優れたエアロ効果を期待できるウェアを実現しており、まさにレースのために生み出された渾身の1着。シクロワイアードではエアスピードシリーズとしてインプレッションを紹介しているため、こちらの記事もチェックしてもらいたい。
エアメッシュ半袖ロードスーツ
エアメッシュ半袖ロードスーツは、エアスピードと同様にトップ選手が着用するモデル。全日本代表チームからのフィードバックをもとにトップス部分をメッシュ生地とすることで、日本の高温多湿なサマーシーズンでも快適に着用できる1着を実現している。メッシュ生地は単一素材ではなく、前身頃、後ろ身頃、袖それぞれで異なる素材を組み合わせているため、効率よくウェア内に空気を取り込む性能と優れた着心地、フィット感を確保した。
パンツ部分はエアスピードと同様にスピードセンサーIIを配置することで、空気抵抗削減にも妥協がないことをアピールしている。夏場のロードレースやヒルクライムで活躍してくれるはずだ。
パールイズミ イグナイト半袖ロードスーツ
価格:25,300円(税込)
パールイズミ オーパス半袖ロードスーツ
価格:19,800円(税込)
パールイズミ エアスピード半袖ロードスーツ
価格:29,700円(税込)
パールイズミ エアメッシュ半袖ロードスーツ
価格:27,500円(税込)
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