2023/08/28(月) - 13:30
千葉JPFドームで開催されたインカレのトラック競技最終日は、4種目の決勝が行われた。女子オムニアムでは、渡部春雅(明治大学)が全種目トップで優勝。男子4kmチームパーシュートでは日本大学が学連新記録で優勝し、トラック競技の総合首位となった。
インカレ・トラック競技最終日は、男子マディソン、男女スプリント、男子タンデムスプリント、女子オムニアム、男子4kmチームパーシュートの決勝が行われた。
男子マディソン
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男子マディソン優勝 伊澤将也・梅澤幹太(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato
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男子マディソン 落車と周回遅れから2位まで挽回した北宅柊麻・岡本勝哉(日本大学) photo:Satoru Kato
男子マディソンは2組の予選を勝ち上がった10校による決勝。スタート直後から鹿屋体育大学、日本大学、明治大学が競り合う中、序盤に日本大学の北宅柊麻が落車。待機していた岡本勝哉が北宅の落車に気づくのが遅れ、レース復帰が1周遅れて周回遅れ扱いとなってマイナス20ポイントとされてしまう。
その後は毎回ポイントを獲得して猛チャージを見せるも、中盤以降着実にポイントを重ねる鹿屋体育大学がフィニッシュ1位の10ポイントを含む計36ポイントを獲得して優勝した。日本大学は2位まで挽回。周回遅れを取られなければ計39ポイントを獲得しており、悔やまれる結果となった。
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男子マディソン 表彰式 photo:Satoru Kato
伊澤将也コメント
昨年は先輩のおかげで優勝出来たけれど、今年は強力な1年戦が入ってきて絶対勝たなければと思っていた。4年制にふさわしい走りをして優勝出来たらと思っていたので、最後に1着を獲って勝てて嬉しい。
梅澤幹太コメント
先輩方が優勝していたは知っていたので、今年は伊澤さんと僕で優勝しようと思い、ずっと攻めの走りをした。レース展開を見ながら冷静に仕掛けるところを見極めた。伊澤さんの最後のインカレで優勝させたかったのと、自分の個人種目が悔しい結果だったので、優勝出来て本当に嬉しい。
スプリント決勝
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男子スプリント決勝 三神遼矢(日本大学)が同門対決を制する photo:Satoru Kato
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女子スプリント決勝 小原乃亜(八戸学院大学)が2本連取で優勝 photo:Satoru Kato
三神遼矢と伊藤京介の日本大学同門対決となったスプリント決勝は、先行策で勝負した三神が2本連取で優勝。女子は予選で大会記録を出した小原乃亜(八戸学院大学)と中西美央(鹿屋体育大学)が対戦。小原が2本連取で昨年に続きこの種目の連覇を達成した。
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男子スプリント 表彰式 photo:Satoru Kato
男子優勝 三神遼矢コメント
(対戦相手の伊藤京介は)得意な戦法はわかるけれど、どういう動きでくるのかは分からないし、どっちが勝つかわからないような展開で勝ちきれたので嬉しい。最後のインカレなので先行にこだわって勝ちたいと思い、2本ともうまく決まった。自分の得意な戦法でもあるけれど、先輩として背中を見せる走りをしたかった。
それほど強くなかった自分が大学に入ってインカレで優勝出来るまでになれたのは、良いライバル達がいてくれたおかげ。同じ大学や他の大学に多くのライバルがいて、負けたくないという気持ちを駆り立ててくれたので頑張れた。彼らには本当に感謝したい。
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女子スプリント 表彰式 photo:Satoru Kato
女子優勝 小原乃亜コメント
プレッシャーもあったので、しっかり勝てて良かったと思う反面、戦術やタイムで納得出来ない部分もあり悔しさも半分という気持ち。決勝1本目が消極的になレースをしてしまったので、2本目はしっかり自分のレースをしたいと思って前に出た。スプリントは連覇出来たけれど、500mTTは目標とするタイムが出せず勝てなかったのは悔いが残る。今後はナショナルチーム入りを目指して頑張りたい。
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男子タンデムスプリント決勝 日本体育大学が優勝 photo:Satoru Kato
タンデムスプリント決勝は、日本体育大学と日本大学の対戦。1本目は日本体育大学、2本目は日本大学が先着するも、違反降格となり日本体育大学の山本和瑳・清水敦希組が優勝した。
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男子タンデムスプリント 表彰式 photo:Satoru Kato
山本和瑳 コメント
最後は力勝負して勝ちたかったけれど、優勝出来て嬉しい。ペアを組んで1年ちょっと。タンデムは1人では出せないスピードを2人で協力して出せることが大きな魅力。4年なので優秀の美を飾れて良かった。今後は競輪選手を目指し、後輩の目標になるような選手を目指したい。
清水敦希コメント
仮に3本目まで行ったとしても、1本目のようにやれば勝てると思っていたので自信はあった。個人では勝つことが難しいことも、2人で力を合わせればインカレでも勝てるのがタンデムの魅力。日体大ののタンデム連覇を目指してこれからも頑張りたい。
女子オムニアム
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女子オムニアム・スクラッチ スタート photo:Satoru Kato
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女子オムニアム・スクラッチ 2位以下を一気に引き離してフィニッシュする渡部春雅(明治大学) photo:Satoru Kato 
女子オムニアム・エリミネイション 渡部春雅(明治大学)が大蔵こころ(早稲田大学)を下す photo:Satoru Kato
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女子オムニアム・ポイントレース ポイントを取りに行く渡部春雅(明治大学) photo:Satoru Kato
10名が出走した女子オムニアムは、渡部春雅(明治大学)が他を圧倒。スクラッチ、テンポレース、エリミネイションを全て1位でポイントリーダーとなり、最終種目のポイントレースでは大蔵こころと抜け出して集団をラップし、ポイントが倍となるフィニッシュも1位を取って優勝。トラック2冠を達成した。
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女子オムニアム 全種目トップで優勝した渡部春雅(明治大学) photo:Satoru Kato 
女子オムニアム 表彰式 photo:Satoru Kato
渡部春雅コメント
勝てて素直に嬉しい。ひとつひとつのレースで気を付ける点を教えてもらっていたので、あとは自信を持って走るだけと思って臨んだ。ロードレースは3つめの優勝がかかるが、挑戦する気持ちで臨みたい。
男子4kmチームパーシュート決勝
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男子4kmチームパーシュート 4分4秒673の学連新記録で優勝した日本大学 photo:Satoru Kato
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男子4kmチームパーシュート2位 鹿屋体育大学 photo:Satoru Kato 
男子4kmチームパーシュート3位 京都産業大学 photo:Satoru Kato
インカレ・トラック最終種目は、男子4kmチームパーシュート。日本大学と鹿屋体育大学の決勝戦は、日本大学が圧倒。鹿屋体育大学も決して遅くないペースだったものの、日本大学はさらにそれを上回り、4分4秒台の学連新記録をマークして優勝した。
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男子4kmチームパーシュート 学連新記録を出して喜ぶ日本大学のメンバー photo:Satoru Kato 
男子4kmチームパーシュート表彰式 photo:Satoru Kato
日本大学メンバー・岡本勝哉コメント
4人で協力して勝ったことは、個人種目で勝つのとは違う嬉しさがある。みんなで練習してきた成果を出せたので達成感を感じる。1年の時からチームパーシュートのメンバーに入って学連新記録を出せたけれど、その時よりもコミュニケーションを常日頃からこまかく取り合って、4人揃っての練習は少なかったけれど団結力は高めてきたことが勝利に繋がった。総合優勝はほぼ確実になったと思うが、気を抜かずにロードレースに臨みたい。
男子は日本大学、女子は鹿屋体育大学がトラック総合首位
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男子トラック総合表彰式 1位日本大学、2位中央大学、3位鹿屋体育大学 photo:Satoru Kato 
女子トラック総合表彰式 1位鹿屋体育大学、2位順天堂大学、3位日本体育大学 photo:Satoru Kato
トラック競技を終えての総合首位は、男子は日本大学、女子は鹿屋体育大学となった。日本大学は2位の中央大学に31ポイントもの大差をつけた。1週間後のロードレースは強力なメンバーを揃える日本大学が優勝候補筆頭に挙げられ、総合優勝3連覇が現実味を帯びてきたと言えよう。女子は首位鹿屋体育大学と2位順天堂大学との差は5ポイント。3位日本体育大学との差は10ポイント差となっており、ロードレースの逆転があるか。一方で、昨年の女子ロードレース優勝の渡部春雅には連覇と3冠の期待がかかる。
インカレ・ロードレースは長野県大町市美麻地区のコースで、男女共に9月3日に行われる。
インカレ・トラック競技最終日は、男子マディソン、男女スプリント、男子タンデムスプリント、女子オムニアム、男子4kmチームパーシュートの決勝が行われた。
男子マディソン
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男子マディソンは2組の予選を勝ち上がった10校による決勝。スタート直後から鹿屋体育大学、日本大学、明治大学が競り合う中、序盤に日本大学の北宅柊麻が落車。待機していた岡本勝哉が北宅の落車に気づくのが遅れ、レース復帰が1周遅れて周回遅れ扱いとなってマイナス20ポイントとされてしまう。
その後は毎回ポイントを獲得して猛チャージを見せるも、中盤以降着実にポイントを重ねる鹿屋体育大学がフィニッシュ1位の10ポイントを含む計36ポイントを獲得して優勝した。日本大学は2位まで挽回。周回遅れを取られなければ計39ポイントを獲得しており、悔やまれる結果となった。
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伊澤将也コメント
昨年は先輩のおかげで優勝出来たけれど、今年は強力な1年戦が入ってきて絶対勝たなければと思っていた。4年制にふさわしい走りをして優勝出来たらと思っていたので、最後に1着を獲って勝てて嬉しい。
梅澤幹太コメント
先輩方が優勝していたは知っていたので、今年は伊澤さんと僕で優勝しようと思い、ずっと攻めの走りをした。レース展開を見ながら冷静に仕掛けるところを見極めた。伊澤さんの最後のインカレで優勝させたかったのと、自分の個人種目が悔しい結果だったので、優勝出来て本当に嬉しい。
スプリント決勝
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三神遼矢と伊藤京介の日本大学同門対決となったスプリント決勝は、先行策で勝負した三神が2本連取で優勝。女子は予選で大会記録を出した小原乃亜(八戸学院大学)と中西美央(鹿屋体育大学)が対戦。小原が2本連取で昨年に続きこの種目の連覇を達成した。
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男子優勝 三神遼矢コメント
(対戦相手の伊藤京介は)得意な戦法はわかるけれど、どういう動きでくるのかは分からないし、どっちが勝つかわからないような展開で勝ちきれたので嬉しい。最後のインカレなので先行にこだわって勝ちたいと思い、2本ともうまく決まった。自分の得意な戦法でもあるけれど、先輩として背中を見せる走りをしたかった。
それほど強くなかった自分が大学に入ってインカレで優勝出来るまでになれたのは、良いライバル達がいてくれたおかげ。同じ大学や他の大学に多くのライバルがいて、負けたくないという気持ちを駆り立ててくれたので頑張れた。彼らには本当に感謝したい。
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女子優勝 小原乃亜コメント
プレッシャーもあったので、しっかり勝てて良かったと思う反面、戦術やタイムで納得出来ない部分もあり悔しさも半分という気持ち。決勝1本目が消極的になレースをしてしまったので、2本目はしっかり自分のレースをしたいと思って前に出た。スプリントは連覇出来たけれど、500mTTは目標とするタイムが出せず勝てなかったのは悔いが残る。今後はナショナルチーム入りを目指して頑張りたい。
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タンデムスプリント決勝は、日本体育大学と日本大学の対戦。1本目は日本体育大学、2本目は日本大学が先着するも、違反降格となり日本体育大学の山本和瑳・清水敦希組が優勝した。
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山本和瑳 コメント
最後は力勝負して勝ちたかったけれど、優勝出来て嬉しい。ペアを組んで1年ちょっと。タンデムは1人では出せないスピードを2人で協力して出せることが大きな魅力。4年なので優秀の美を飾れて良かった。今後は競輪選手を目指し、後輩の目標になるような選手を目指したい。
清水敦希コメント
仮に3本目まで行ったとしても、1本目のようにやれば勝てると思っていたので自信はあった。個人では勝つことが難しいことも、2人で力を合わせればインカレでも勝てるのがタンデムの魅力。日体大ののタンデム連覇を目指してこれからも頑張りたい。
女子オムニアム
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10名が出走した女子オムニアムは、渡部春雅(明治大学)が他を圧倒。スクラッチ、テンポレース、エリミネイションを全て1位でポイントリーダーとなり、最終種目のポイントレースでは大蔵こころと抜け出して集団をラップし、ポイントが倍となるフィニッシュも1位を取って優勝。トラック2冠を達成した。
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渡部春雅コメント
勝てて素直に嬉しい。ひとつひとつのレースで気を付ける点を教えてもらっていたので、あとは自信を持って走るだけと思って臨んだ。ロードレースは3つめの優勝がかかるが、挑戦する気持ちで臨みたい。
男子4kmチームパーシュート決勝
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インカレ・トラック最終種目は、男子4kmチームパーシュート。日本大学と鹿屋体育大学の決勝戦は、日本大学が圧倒。鹿屋体育大学も決して遅くないペースだったものの、日本大学はさらにそれを上回り、4分4秒台の学連新記録をマークして優勝した。
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日本大学メンバー・岡本勝哉コメント
4人で協力して勝ったことは、個人種目で勝つのとは違う嬉しさがある。みんなで練習してきた成果を出せたので達成感を感じる。1年の時からチームパーシュートのメンバーに入って学連新記録を出せたけれど、その時よりもコミュニケーションを常日頃からこまかく取り合って、4人揃っての練習は少なかったけれど団結力は高めてきたことが勝利に繋がった。総合優勝はほぼ確実になったと思うが、気を抜かずにロードレースに臨みたい。
男子は日本大学、女子は鹿屋体育大学がトラック総合首位
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トラック競技を終えての総合首位は、男子は日本大学、女子は鹿屋体育大学となった。日本大学は2位の中央大学に31ポイントもの大差をつけた。1週間後のロードレースは強力なメンバーを揃える日本大学が優勝候補筆頭に挙げられ、総合優勝3連覇が現実味を帯びてきたと言えよう。女子は首位鹿屋体育大学と2位順天堂大学との差は5ポイント。3位日本体育大学との差は10ポイント差となっており、ロードレースの逆転があるか。一方で、昨年の女子ロードレース優勝の渡部春雅には連覇と3冠の期待がかかる。
インカレ・ロードレースは長野県大町市美麻地区のコースで、男女共に9月3日に行われる。
男子マディソン 結果(30km)
1位 | 伊澤将也・梅澤幹太(鹿屋体育大学) | 32p |
2位 | 北宅柊麻・岡本勝哉(日本大学) | 19p |
3位 | 片岡遼真・小泉響貴(明治大学) | 19p |
4位 | 伊藤 恭・山下虎ノ亮(中央大学) | 17p |
5位 | 四宮寛人・矢萩悠也(京都産業大学) | 17p |
6位 | 中野大詞・大仲凜功(早稲田大学) | -10p |
女子オムニアム 結果
Sc | Te | El | Po | 計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 渡部春雅(明治大学) | 40 | 40 | 40 | 52 | 172 |
2位 | 大蔵こころ(早稲田大学) | 36 | 34 | 38 | 41 | 149 |
3位 | 大関奏音(日本体育大学) | 28 | 30 | 34 | 23 | 115 |
4位 | 石田明梨(同志社大学) | 34 | 32 | 36 | 10 | 112 |
5位 | 田中杏奈(順天堂大学) | 26 | 38 | 30 | 5 | 99 |
6位 | 川本莉子(鹿屋体育大学) | 22 | 36 | 32 | 8 | 98 |
スプリント決勝 結果(タイムは予選時)
男子 | ||
1位 | 三神遼矢(日本大学) | 10秒183 |
2位 | 伊藤京介(日本大学) | 10秒196 |
3位 | 大橋真慧(中央大学) | 10秒551 |
4位 | 井出晃太郎(中央大学) | 10秒316 |
女子 | ||
1位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 11秒411(大会新) |
2位 | 中西美央(鹿屋体育大学) | 11秒731 |
3位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 12秒094 |
タンデムスプリント決勝 結果(タイムは予選時)
1位 | 山本和瑳・清水敦希(日本体育大学) | 12秒897 |
2位 | 井上凌玖・町田 颯(日本大学) | 13秒066 |
3位 | 吉田唯斗・本田音輝(明治大学) | 13秒410 |
4位 | 吉野太晟・白井 輝(朝日大学) | 13秒466 |
男子4kmチームパーシュート 結果
1位 | 日本大学(吉川、岡本、生野、北嶋) | 4分4秒673(学連新) |
2位 | 鹿屋体育大学(伊澤、津留、梅澤、並江) | 4分9秒920 |
3位 | 京都産業大学(四宮、中村、田村、小栗) | 4分13秒924 |
4位 | 明治大学(小池、片岡、小泉、海老島) | 4分14秒734 |
5位 | 慶應義塾大学(山田、川野、西村、佐藤) | 4分17秒477(予選時) |
6位 | 朝日大学(山本、長谷川、世古、安達) | 4分20秒622(予選時) |
text&photo:Satoru Kato
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