2023/08/25(金) - 22:44
2023年文部科学大臣杯 第78回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)が、千葉県千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)で開幕した。初日は男子1kmタイムトライアルと女子500mタイムトライアルの決勝が行われ、市田龍生都(中央大学)が1kmタイムトライアルのインカレ3連覇を達成した。また、女子スプリント予選と男子4km個人パーシュート予選では大会新記録が誕生した。
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トラック競技の会場は千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA photo:Satoru Kato
2023年のインカレは、トラック競技は8月25日から27日の3日間に渡り千葉県千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(以下千葉JPFドーム)、ロードレースは9月3日に長野県大町市美麻地区で行われる。
千葉JPFドームは、250mの板張りバンクを備える屋内競技場。2021年にスタートした「PIST 6(ピストシックス)」の会場として知られる。日本学生自転車競技連盟(学連)主催の大会はこれまで何度か開催されてきたが、インカレの開催は今回が初めてだ。
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開会式では昨年のインカレ・ロードレースで亡くなった法政大学の塩谷真一朗さんに黙祷を捧げた photo:Satoru Kato
初日は女子500mタイムトライアルと男子1kmタイムトライアルの決勝、男子4kmチームパーシュート予選、男女スプリント予選、男子タンデムスプリント予選、男女インディビデュアル・パーシュート予選が行われた。
女子500mタイムトライアル 中西美央が優勝
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女子500mTT 優勝 中西美央(鹿屋体育大学)36秒650 photo:Satoru Kato
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女子500mTT 2位 小原乃亜(八戸学院大学)36秒729 photo:Satoru Kato
今大会最初の決勝種目となった女子500mタイムトライアルは、中西美央(鹿屋体育大学)が36秒650のトップタイムをマーク。この種目で7月の学生選手権を制した小原乃亜(八戸学院大学)を、約0.07秒の僅差で抑えて優勝した。
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女子500mタイムトライアル 表彰式 photo:Satoru Kato 中西美央 コメント
「昨年のインカレではタイムが出なくて、今年は優勝を目指して積み上げてきた成果を発揮できた。冬の間に筋力トレーニングと食事管理をして、筋肉量を増やして踏んで回せるようになった。1週間前に出した36秒3を超えたかったので悔しい部分もあるけれど、今は優勝して嬉しい気持ちの方が大きい。今大会の目標は、個人ではスプリントも勝って2冠を達成することと、1年の時から連覇しているチームスプリントで3連覇を達成し、女子総合優勝すること。最後まで出し切れるようにしたい」
男子1kmタイムトライアル 市田龍生都がインカレ3連覇
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男子1kmTT優勝 市田龍生都(中央大学)1分1秒514 photo:Satoru Kato
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男子1kmTT 2位 三神遼矢(日本大学)1分2秒573 photo:Satoru Kato
男子1kmタイムトライアルは、この種目の全日本チャンピオンである市田龍生都(中央大学)が1分1秒514を出して優勝。同じ組で走った三神遼矢(日本大学)に約1秒差をつけて圧倒した。
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男子1kmタイムトライアル 表彰式 photo:Satoru Kato 市田龍生都 コメント
「プレッシャーがある中、自分の全てを出し切るしかないという一心で走った。負ける、負けないの世界じゃないなと今朝起きた時から考えていて、全力出して負けたらそれはそれだし、最後だから悔いのないように走ろうと思っていた。自己記録が1分0秒5なので、1秒及ばなかったところは悔しい。伊豆ベロドロームで走ったイメージが強く、若干バンクの性質が違うと感じたことも影響したかもしれない。このあとの種目も全開で悔いのないよう頑張りたい」
チームパーシュート予選 日本大学がトップタイム
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男子4kmチームパーシュート予選1位 日本大学 4分7秒242 photo:Satoru Kato
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男子4kmチームパーシュート予選2位 鹿屋体育大学 4分10秒336 photo:Satoru Kato
大学対抗の総合優勝の行方に大きく影響する男子4kmチームパーシュート。16校が出走した予選は、昨年のインカレで決勝を戦った朝日大学と中央大学が奮わず予選敗退。対して、昨年インカレの3位決定戦を戦った日本大学と鹿屋体育大学が1位、2位となって決勝に進んだ。明治大学と京都産業大学の3位決定戦とあわせ、最終日に行われる。
女子スプリント予選、男子個人パーシュート予選で大会記録更新
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女子スプリント予選1位 小原乃亜(八戸学院大学)11秒411(大会新) photo:Satoru Kato
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男子4km個人追抜き予選1位 伊藤恭(中央大学)4分21秒682(大会新) photo:Satoru Kato
女子スプリント予選の200mフライングタイムトライアルでは、小原乃亜(八戸学院大学)がこれまでの大会記録を0.031秒上回る11秒411の大会記録で予選1位となった。また、男子4km個人パーシュートでは、伊藤恭(中央大学)が4分21秒682を出し、大会記録を約7秒上回って予選1位。この種目で昨年インカレ優勝の安達光伸(朝日大学)も、大会記録を上回る4分22秒964を出して予選2位につけ、決勝で伊藤と対戦する。
スプリントの決勝は最終日、個人パーシュートの決勝は明日(2日目)に行われる。
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女子3km個人追抜き予選1位 大関奏音(日本体育大学)3分50秒141 photo:Satoru Kato 
男子スプリント予選1位 三神遼矢(日本大学)10秒183 photo:Satoru Kato
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男子タンデムスプリント予選1位 山本和瑳・清水敦希(日本体育大学)12秒897 photo:Satoru Kato
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2023年のインカレは、トラック競技は8月25日から27日の3日間に渡り千葉県千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(以下千葉JPFドーム)、ロードレースは9月3日に長野県大町市美麻地区で行われる。
千葉JPFドームは、250mの板張りバンクを備える屋内競技場。2021年にスタートした「PIST 6(ピストシックス)」の会場として知られる。日本学生自転車競技連盟(学連)主催の大会はこれまで何度か開催されてきたが、インカレの開催は今回が初めてだ。
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初日は女子500mタイムトライアルと男子1kmタイムトライアルの決勝、男子4kmチームパーシュート予選、男女スプリント予選、男子タンデムスプリント予選、男女インディビデュアル・パーシュート予選が行われた。
女子500mタイムトライアル 中西美央が優勝
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今大会最初の決勝種目となった女子500mタイムトライアルは、中西美央(鹿屋体育大学)が36秒650のトップタイムをマーク。この種目で7月の学生選手権を制した小原乃亜(八戸学院大学)を、約0.07秒の僅差で抑えて優勝した。
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「昨年のインカレではタイムが出なくて、今年は優勝を目指して積み上げてきた成果を発揮できた。冬の間に筋力トレーニングと食事管理をして、筋肉量を増やして踏んで回せるようになった。1週間前に出した36秒3を超えたかったので悔しい部分もあるけれど、今は優勝して嬉しい気持ちの方が大きい。今大会の目標は、個人ではスプリントも勝って2冠を達成することと、1年の時から連覇しているチームスプリントで3連覇を達成し、女子総合優勝すること。最後まで出し切れるようにしたい」
男子1kmタイムトライアル 市田龍生都がインカレ3連覇
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男子1kmタイムトライアルは、この種目の全日本チャンピオンである市田龍生都(中央大学)が1分1秒514を出して優勝。同じ組で走った三神遼矢(日本大学)に約1秒差をつけて圧倒した。
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「プレッシャーがある中、自分の全てを出し切るしかないという一心で走った。負ける、負けないの世界じゃないなと今朝起きた時から考えていて、全力出して負けたらそれはそれだし、最後だから悔いのないように走ろうと思っていた。自己記録が1分0秒5なので、1秒及ばなかったところは悔しい。伊豆ベロドロームで走ったイメージが強く、若干バンクの性質が違うと感じたことも影響したかもしれない。このあとの種目も全開で悔いのないよう頑張りたい」
チームパーシュート予選 日本大学がトップタイム
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大学対抗の総合優勝の行方に大きく影響する男子4kmチームパーシュート。16校が出走した予選は、昨年のインカレで決勝を戦った朝日大学と中央大学が奮わず予選敗退。対して、昨年インカレの3位決定戦を戦った日本大学と鹿屋体育大学が1位、2位となって決勝に進んだ。明治大学と京都産業大学の3位決定戦とあわせ、最終日に行われる。
女子スプリント予選、男子個人パーシュート予選で大会記録更新
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女子スプリント予選の200mフライングタイムトライアルでは、小原乃亜(八戸学院大学)がこれまでの大会記録を0.031秒上回る11秒411の大会記録で予選1位となった。また、男子4km個人パーシュートでは、伊藤恭(中央大学)が4分21秒682を出し、大会記録を約7秒上回って予選1位。この種目で昨年インカレ優勝の安達光伸(朝日大学)も、大会記録を上回る4分22秒964を出して予選2位につけ、決勝で伊藤と対戦する。
スプリントの決勝は最終日、個人パーシュートの決勝は明日(2日目)に行われる。
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女子500mタイムトライアル 結果
1位 | 中西美央(鹿屋体育大学) | 36秒650 |
2位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 36秒729 |
3位 | 沢登香里(順天堂大学) | 37秒016 |
4位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 37秒439 |
5位 | 濱 彩春(法政大学) | 38秒489 |
6位 | 年見穂風(鹿屋体育大学) | 38秒599 |
男子1kmタイムトライアル 結果
1位 | 市田龍生都(中央大学) | 1分1秒514 |
2位 | 三神遼矢(日本大学) | 1分2秒573 |
3位 | 吉川敬介(日本大学) | 1分3秒225 |
4位 | 安達光伸(朝日大学) | 1分4秒037 |
5位 | 野仲龍之介(明治大学) | 1分4秒351 |
6位 | 福地 晶(法政大学) | 1分4秒729 |
男子4kmチームパーシュート予選 結果
1位 | 日本大学(吉川、岡本、生野、北嶋) | 4分7秒242 |
2位 | 鹿屋体育大学(伊澤、津留、梅澤、並江) | 4分10秒336 |
3位 | 明治大学(小池、片岡、小泉、海老島) | 4分12秒880 |
4位 | 京都産業大学(四宮、中村、田村、小栗) | 4分15秒947 |
5位 | 慶應義塾大学(山田、川野、西村、佐藤) | 4分17秒477 |
6位 | 朝日大学(山本、長谷川、世古、安達) | 4分20秒622 |
スプリント予選(200mFTT) 結果
男子 | ||
1位 | 三神遼矢(日本大学) | 10秒183 |
2位 | 伊藤京介(日本大学) | 10秒196 |
3位 | 井出晃太郎(中央大学) | 10秒316 |
4位 | 中島康征(法政大学) | 10秒438 |
5位 | 大橋真慧(中央大学) | 10秒551 |
6位 | 吉岡優太(明治大学) | 10秒592 |
7位 | 畑崎大輝(八戸学院大学) | 10秒657 |
8位 | 松平暖希(日本体育大学) | 10秒738 |
女子 | ||
1位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 11秒411(大会記録) |
2位 | 中西美央(鹿屋体育大学) | 11秒731 |
3位 | 沢登香里(順天堂大学) | 12秒043 |
4位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 12秒094 |
5位 | 牧田咲子(順天堂大学) | 12秒148 |
6位 | 松下彩也香(八戸学院大学) | 12秒510 |
タンデムスプリント予選 結果
1位 | 山本和瑳・清水敦希(日本体育大学) | 12秒897 |
2位 | 井上凌玖・町田 颯(日本大学) | 13秒066 |
3位 | 吉田唯斗・本田音輝(明治大学) | 13秒410 |
4位 | 吉野太晟・白井 輝(朝日大学) | 13秒466 |
5位 | 小西涼太・鈴木来音(法政大学) | 13秒542 |
6位 | 並江優作・福永隼人(鹿屋体育大学)13秒598 | |
7位 | 吉田智也・平井健三(慶應義塾大学) | 13秒673 |
8位 | 内田峻輔・酒井寛大(新潟食料農業大学) | 13秒720 |
個人パーシュート予選 結果
男子 | ||
1位 | 伊藤 恭(中央大学) | 4分21秒682(大会記録) |
2位 | 安達光伸(朝日大学) | 4分22秒964(大会記録) |
3位 | 大仲凜功(早稲田大学) | 4分27秒013 |
4位 | 伊澤将也(鹿屋体育大学) | 4分28秒263 |
5位 | 生野優翔(日本大学) | 4分33秒767 |
6位 | 片岡遼真(明治大学) | 4分37秒041 |
女子 | ||
1位 | 大関奏音(日本体育大学) | 3分50秒141 |
2位 | 渡部春雅(明治大学) | 3分50秒883 |
3位 | 大蔵こころ(早稲田大学) | 3分55秒720 |
4位 | 石田明梨(同志社大学) | 3分56秒005 |
5位 | 牧田咲子(順天堂大学) | 3分59秒917 |
6位 | 岩元美佳(鹿屋体育大学) | 4分2秒415 |
text&photo:Satoru Kato
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