2023/08/27(日) - 12:00
ブエルタ初日のチームTTを制したロレンツォ・ミレージは「勝利とマイヨロホを獲得でき、これ以上ない幸せ」と喜ぶ。一方「レース主催者はより安全性を考慮するべき」と痛烈に批判したエヴェネプールなど、雨と暗闇のレースを終えた選手たちのコメントを紹介します。
区間優勝&マイヨロホ&ヤングライダー賞 ロレンツォ・ミレージ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ)
もちろんこの結果は予想外。チーム全員で掴んだ勝利は嬉しく、とても感動的だった。(ホットシートに座りながら)他のチームの走りを見ていたが、グラスゴーの(優勝したU23のTT)世界選手権よりもドキドキしたよ。僕たちは多少のリスク覚悟で攻め、プラン通りのペースで突き進んだ。それが勝利に繋がったのだろう。
チームメンバーの1人として走り、勝利できてスーパーハッピーだよ。またこのマイヨロホもこの勝利をより特別なものにしてくれた。
区間優勝 ロマン・バルデ(フランス、DSM・フィルメニッヒ)
正直、夢のような開幕レースとなった。水曜日にここで良い試走をすることができた。このブエルタでの目標は一日一日を全力で臨むこと。そして若手選手たちが学び、経験を得ることだ。結果はもちろん、良い過程から勝利を掴むことができた。限界ギリギリでコーナーを攻める楽しい経験となったが、後ろの選手たちを気にしながら走った。チーム全員を誇りに思う。とても良い日となった。
区間4位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
僕たちは総合優勝のために走っているので、落車を避けるべくコーナーは安全第一でクリアした。ジェームス(ノックス)がパンクする不運こそあったが、落車せずフィニッシュすることができた。
(取材する)君たちがカメラのライトを点灯させていることが表すように、ここは暗闇だ。だから君たちには顔に水を浴びながら、1m先さえも見えない暗闇の中を走る僕たちの体験を想像して欲しい。とても危険だ。こんなことを言えば明日、僕は批判されるだろう。だが危険であることを声高に訴えたい。例えば暗闇の高速道路を無点灯のまま時速200km/hで走るようなものだ。
―レースを中断させた方が賢明だったということか?
そうではない。午後9時になれば陽は落ちるんだ。雨はしょうがないが、レースを行う状況は変えることができる。僕らはレースなので勝利のために限界ギリギリまで力を出す。その時点でリスクがあるんだ。そこに暗闇と不安定な路面という要素が加わった。個人的にこの状況でレースするなんて馬鹿げている。こんなコメントをすればアンチや批判を受けるのだろうが、それは仕方がないことだ。
―つまり雨ではなく、スタート時間が遅すぎたということが?
そうだ、その通り。(トップから6秒遅れと)僕らは大きくタイムを失うことはなかったが、レース主催者が理解するべきなのは、競技を行うには危険過ぎたということ。もっと安全性について考えるべきだ。この状況でレースを行ったことを恥と思うべきだ。
区間8位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
最初から3つ目か4つ目のコーナーでデプルスを落車で失ってしまった。その時僕は先頭を牽引していたので、コーナーに速く突っ込み過ぎてしまったかもしれない。その後はフィリッポ(ガンナ)がパンクに見舞われるなど不運の連続だった。落車後はチームメイトがナーバスになりスピードが上がらなかった。今日と明日はタイムを失わないことが目標のステージ。先は長いからね。その目標は達成できたが、理想の形でスタートを切ることはできなかった。
区間11位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
路面が濡れ、難易度の高いコースだった。そんな中でも無事にフィニッシュすることができ、満足と言うことができる。その理由は落車しなかったから。現時点でタイムを把握できていないが、全21ステージの中で1つが終わった。だから残すところ20ステージだね。それに個人としても、またチームとしても様々な状況のタイムトライアルをこなしてきた経験が活きたよ。今日はパワーや空力の高い姿勢などとは違った技術が求められた。
アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、ユンボ・ヴィスマ)
不運にもヨナス(ヴィンゲゴー)がパンクしたものの、良い走りができた。コースはまるで夜みたいに暗かった。何も見えないぐらいね。目標は全員が無事にフィニッシュすることだったので、それは達成することができたよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝&マイヨロホ&ヤングライダー賞 ロレンツォ・ミレージ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ)
もちろんこの結果は予想外。チーム全員で掴んだ勝利は嬉しく、とても感動的だった。(ホットシートに座りながら)他のチームの走りを見ていたが、グラスゴーの(優勝したU23のTT)世界選手権よりもドキドキしたよ。僕たちは多少のリスク覚悟で攻め、プラン通りのペースで突き進んだ。それが勝利に繋がったのだろう。
チームメンバーの1人として走り、勝利できてスーパーハッピーだよ。またこのマイヨロホもこの勝利をより特別なものにしてくれた。
区間優勝 ロマン・バルデ(フランス、DSM・フィルメニッヒ)
正直、夢のような開幕レースとなった。水曜日にここで良い試走をすることができた。このブエルタでの目標は一日一日を全力で臨むこと。そして若手選手たちが学び、経験を得ることだ。結果はもちろん、良い過程から勝利を掴むことができた。限界ギリギリでコーナーを攻める楽しい経験となったが、後ろの選手たちを気にしながら走った。チーム全員を誇りに思う。とても良い日となった。
区間4位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
僕たちは総合優勝のために走っているので、落車を避けるべくコーナーは安全第一でクリアした。ジェームス(ノックス)がパンクする不運こそあったが、落車せずフィニッシュすることができた。
(取材する)君たちがカメラのライトを点灯させていることが表すように、ここは暗闇だ。だから君たちには顔に水を浴びながら、1m先さえも見えない暗闇の中を走る僕たちの体験を想像して欲しい。とても危険だ。こんなことを言えば明日、僕は批判されるだろう。だが危険であることを声高に訴えたい。例えば暗闇の高速道路を無点灯のまま時速200km/hで走るようなものだ。
―レースを中断させた方が賢明だったということか?
そうではない。午後9時になれば陽は落ちるんだ。雨はしょうがないが、レースを行う状況は変えることができる。僕らはレースなので勝利のために限界ギリギリまで力を出す。その時点でリスクがあるんだ。そこに暗闇と不安定な路面という要素が加わった。個人的にこの状況でレースするなんて馬鹿げている。こんなコメントをすればアンチや批判を受けるのだろうが、それは仕方がないことだ。
―つまり雨ではなく、スタート時間が遅すぎたということが?
そうだ、その通り。(トップから6秒遅れと)僕らは大きくタイムを失うことはなかったが、レース主催者が理解するべきなのは、競技を行うには危険過ぎたということ。もっと安全性について考えるべきだ。この状況でレースを行ったことを恥と思うべきだ。
区間8位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
最初から3つ目か4つ目のコーナーでデプルスを落車で失ってしまった。その時僕は先頭を牽引していたので、コーナーに速く突っ込み過ぎてしまったかもしれない。その後はフィリッポ(ガンナ)がパンクに見舞われるなど不運の連続だった。落車後はチームメイトがナーバスになりスピードが上がらなかった。今日と明日はタイムを失わないことが目標のステージ。先は長いからね。その目標は達成できたが、理想の形でスタートを切ることはできなかった。
区間11位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
路面が濡れ、難易度の高いコースだった。そんな中でも無事にフィニッシュすることができ、満足と言うことができる。その理由は落車しなかったから。現時点でタイムを把握できていないが、全21ステージの中で1つが終わった。だから残すところ20ステージだね。それに個人としても、またチームとしても様々な状況のタイムトライアルをこなしてきた経験が活きたよ。今日はパワーや空力の高い姿勢などとは違った技術が求められた。
アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、ユンボ・ヴィスマ)
不運にもヨナス(ヴィンゲゴー)がパンクしたものの、良い走りができた。コースはまるで夜みたいに暗かった。何も見えないぐらいね。目標は全員が無事にフィニッシュすることだったので、それは達成することができたよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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