2023/08/06(日) - 19:27
令和5年度全国高等学校総合体育大会(通称・インターハイ)の自転車競技が、北海道函館市で開幕した。初日は男女のロードレースが行われ、男子は島崎将男(帯広南商業)、女子は水谷彩奈(松山学院)が優勝した。
今年のインターハイは北海道での開催。自転車競技は、8月6日から9日までの4日間に渡り、函館市内で開催される。
初日はロードレース。函館駅から北におよそ10kmの場所にある「道南四季の杜公園」をスタート・フィニッシュとする1周8.kmの公道コースでのレースが行われた。函館山が見える丘陵地に設定されたコースは、長い下りと登りの組み合わせ。「激坂」こそ無いものの、長い登りは周回を重ねるごとに自然と人数を絞っていく。
全国的に暑い日が続いているが、北海道も例外でなく、地元の人が「今年は異常」と言うほど。この日も朝から晴れて30℃に迫る暑さと高湿度の中でのレースとなった。
女子
女子のレースは6周48.6km。1周目から水谷彩奈(松山学院)がペースを上げ、集団を長く引き伸ばしていく。2周目に入ると、水谷と岡本美咲(北桑田)の2名が先行。後続との差を1分、2分と広げながら周回を重ねていく。
残り2周となる5周目、水谷がアタックして先行。岡本に10秒ほどの差をつけて最終周回に入っていく。しかし岡本はその後徐々に差を詰め、残り2kmを切ったところで水谷に追いつく。勝負は2人のスプリントに持ち込まれ、水谷が先着して優勝した。
水谷彩奈コメント
「コーナーの立ち上がりで踏んだら後ろが離れて、2人になったのでこのまま行こうと決めた。後悔しない走りをしたかったので、自分から仕掛けて先行した。このまま行けると思っていたけれど、残り1.5kmあたりで追いつかれてしまった。それでも冷静に判断してスプリントで勝つことが出来た。勝つことはあまり意識せず、後悔しない走りが出来たら良いと思って臨んだ。その結果優勝出来たので、自信になった。明日からトラック種目が続くが、気を緩めずに優勝を目指したい」
男子
男子のレースは11周89.1kmで予定されていたが、1周減の10周81kmで行われた。
1周目からアタックが繰り返される中、3周目に数名が飛び出したのをきっかけに、4周目までに7名の先頭集団が形成される。メンバーは、長島慧明(北桑田)、望月蓮(山梨吉田)、島崎将男(帯広南商業)、松井颯良、岩村元嗣(以上、初芝立命館)、桑原悠(広島城北)、風間大和(淑徳巣鴨)。
その後、風間と桑原が遅れて木下寿杜頼(松山学院)が合流し、先頭集団は6名となる。6周目に1分以上まで差が開いたメイン集団からは、ジュニアの全日本チャンピオン佐藤后嶺(石狩南)らが追走集団を形成するものの、先頭集団に届かないまま崩壊。終盤には3分差まで開き、勝負は先頭集団の6名に絞られた。
最終周回残り2km付近で島崎がアタック。岩村が続くも届かず、島崎が地元開催のインターハイで優勝を決めた。
島崎将男コメント
「6名の集団になって、割と速いペースだったのでこのまま行けると思っていた。後ろの集団との差が開いていって、3分まで開いたのでもう追いつかないだろうと思い、先頭集団内で長島君と岩村君をマークしつつ、最後は厳しい展開にしようと考えていた。残り2kmあたりでアタックしたけれど、勝ったと思ったのはホームストレートに入ってから。地元の北海道開催と決まってから狙っていたので本当に嬉しい。今後は世界で活躍出来るようになりたい。まずは9月のネイションズカップで良い結果を残したい」
今年のインターハイは北海道での開催。自転車競技は、8月6日から9日までの4日間に渡り、函館市内で開催される。
初日はロードレース。函館駅から北におよそ10kmの場所にある「道南四季の杜公園」をスタート・フィニッシュとする1周8.kmの公道コースでのレースが行われた。函館山が見える丘陵地に設定されたコースは、長い下りと登りの組み合わせ。「激坂」こそ無いものの、長い登りは周回を重ねるごとに自然と人数を絞っていく。
全国的に暑い日が続いているが、北海道も例外でなく、地元の人が「今年は異常」と言うほど。この日も朝から晴れて30℃に迫る暑さと高湿度の中でのレースとなった。
女子
女子のレースは6周48.6km。1周目から水谷彩奈(松山学院)がペースを上げ、集団を長く引き伸ばしていく。2周目に入ると、水谷と岡本美咲(北桑田)の2名が先行。後続との差を1分、2分と広げながら周回を重ねていく。
残り2周となる5周目、水谷がアタックして先行。岡本に10秒ほどの差をつけて最終周回に入っていく。しかし岡本はその後徐々に差を詰め、残り2kmを切ったところで水谷に追いつく。勝負は2人のスプリントに持ち込まれ、水谷が先着して優勝した。
水谷彩奈コメント
「コーナーの立ち上がりで踏んだら後ろが離れて、2人になったのでこのまま行こうと決めた。後悔しない走りをしたかったので、自分から仕掛けて先行した。このまま行けると思っていたけれど、残り1.5kmあたりで追いつかれてしまった。それでも冷静に判断してスプリントで勝つことが出来た。勝つことはあまり意識せず、後悔しない走りが出来たら良いと思って臨んだ。その結果優勝出来たので、自信になった。明日からトラック種目が続くが、気を緩めずに優勝を目指したい」
男子
男子のレースは11周89.1kmで予定されていたが、1周減の10周81kmで行われた。
1周目からアタックが繰り返される中、3周目に数名が飛び出したのをきっかけに、4周目までに7名の先頭集団が形成される。メンバーは、長島慧明(北桑田)、望月蓮(山梨吉田)、島崎将男(帯広南商業)、松井颯良、岩村元嗣(以上、初芝立命館)、桑原悠(広島城北)、風間大和(淑徳巣鴨)。
その後、風間と桑原が遅れて木下寿杜頼(松山学院)が合流し、先頭集団は6名となる。6周目に1分以上まで差が開いたメイン集団からは、ジュニアの全日本チャンピオン佐藤后嶺(石狩南)らが追走集団を形成するものの、先頭集団に届かないまま崩壊。終盤には3分差まで開き、勝負は先頭集団の6名に絞られた。
最終周回残り2km付近で島崎がアタック。岩村が続くも届かず、島崎が地元開催のインターハイで優勝を決めた。
島崎将男コメント
「6名の集団になって、割と速いペースだったのでこのまま行けると思っていた。後ろの集団との差が開いていって、3分まで開いたのでもう追いつかないだろうと思い、先頭集団内で長島君と岩村君をマークしつつ、最後は厳しい展開にしようと考えていた。残り2kmあたりでアタックしたけれど、勝ったと思ったのはホームストレートに入ってから。地元の北海道開催と決まってから狙っていたので本当に嬉しい。今後は世界で活躍出来るようになりたい。まずは9月のネイションズカップで良い結果を残したい」
インターハイ・ロードレース 結果
男子(18km) | ||
1位 | 島崎将男(帯広南商業) | 2時間8分28秒 |
2位 | 岩村元嗣(初芝立命館) | 2時間8分29秒 |
3位 | 長島慧明(北桑田) | 2時間8分37秒 |
4位 | 望月 蓮(山梨吉田) | 2時間8分43秒 |
5位 | 木下寿杜頼(松山学院) | 2時間9分37秒 |
6位 | 松井颯良(初芝立命館) | 2時間9分37秒 |
7位 | 佐藤后嶺(石狩南) | 2時間12分18秒 |
8位 | 木綿崚介(松山学院) | 2時間12分18秒 |
学校順位 | ||
1位 | 初芝立命館高校 | 30点 |
2位 | 松山学院高校 | 26点 |
3位 | 北海道帯広南商業高校 | 21点 |
4位 | 京都府立北桑田高校 | 17点 |
5位 | 山梨県立吉田高校 | 14点 |
6位 | 北海道石狩南高校 | 11点 |
女子(48.6km) | ||
1位 | 水谷彩奈(松山学院) | 1時間29分48秒 |
2位 | 岡本美咲(北桑田) | 1時間29分49秒 |
3位 | 今西紗楽(榛生昇陽・宇陀) | 1時間32分47秒 |
4位 | 江崎結衣(松山学院) | 1時間32分48秒 |
5位 | 森下綾乃(津) | 1時間33分5秒 |
6位 | 北中成実(倉吉西) | 1時間33分58秒 |
7位 | 白井愛美(広島市工) | 1時間34分58秒 |
text&photo:Satoru Kato
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