2023/06/20(火) - 10:33
UCI MTBワールドカップ第3戦で、ラース・フォースター(スイス、トムス・マクソン)とパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が男女エリートレースを制す。男子エリートの北林力は90位、平林安里は107位、女子U23の小林あか里は40位でそれぞれ欧州遠征を終えている。
MTBレースの最高峰「UCI MTBワールドカップ」は先週末のスイス・レンツァーハイデからオーストリアへ転戦。世界屈指の名門コースの一つに数えられるレオガングでクロスカントリーとダウンヒル、さらにエンデューロのワールドカップが開催された。
第3戦となるクロスカントリーにはアジア王者の北林力(Athlete Farm Specialized)と全日本王者の平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)、さらに女子U23全日本女王である小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が第2戦から継続参戦。世界最高峰の舞台でアジアチャンピオンジャージを、そして日本チャンピオンジャージに袖を通して戦った。
女子U23レースで小林は40位で今年2度目の欧州遠征を終えた。「今回は常に集団内で戦えたのは、良かった点だと感じています。しかし、スタートループからのハイペース。それについていくスピードがまだまだ足りていません」とレースを振り返る。すぐ帰国の途についた小林にとって、次の目標は今週末に迫った全日本ロードだ。
「レースを終え空港に向かう車の中で、"今を生きることが出来ているのに、チャンスを生かさないのはもったいない。"先日亡くなったロード選手のことを思い、小林はそんな言葉を口にした(チームレポートより)」。
女子エリートレースを制したのはパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)だった。開幕戦優勝、第2戦5位という記録を残すW杯ランキングリーダーは、ジェニー・リスヴェッツ(スウェーデン、チーム31)らを寄せ付けずに独走。シクロクロスはもちろんのこと、MTBのエリートカテゴリーで一躍トップ選手の仲間入りを果たした21歳が早くも今季2勝目を掴んでいる。
北林と平林が参戦した男子エリートレースは、序盤から近年成績を上げているルカ・シュワルツバウアー(ドイツ、キャニオンCLLCTV)が積極的に引っ張る展開でスタート。先週にW杯最多優勝記録を更新したニノ・シューター(スイス、スコット・スラム)は「完全にレースモードに切り替えることができなかった」と最終的に21位でレースを終えることに。
レース中盤には先頭グループに位置したマティアス・フルッキガー(スイス、トムス・マクソン)がアタックして勝機を掴みかけたものの、痛恨のリアパンクで脱落。フルッキガーが遅れを取り戻すべく踏み続けたものの、その前で徐々にポジションを上げていたラース・フォースター(スイス、トムス・マクソン)が先頭グループに追いつき、最終周回の登りでアタック。この加速に誰も追いつくことができず、今年新チームに移籍した元欧州王者が自身2度目のW杯優勝を掴み取った。
北林は90位。「これで1ヶ月半のヨーロッパ遠征を終えて一旦日本に戻ります。結果はきつい前半シーズンとなりましたが、ここからどう流れを変えるかは自分次第!課題は明確になっている部分もあるので次ヨーロッパに戻るまでに少しでも強くなってしっかりレースが出来るようにあとは毎日どう過ごしていくかです」
また、平林は107位で終了。「下りで突っ込み過ぎて2度のビード落ちを引き起こしてしまいました。3週間の遠征でしたが、ここでしか出来ない経験をさせていただき、ヨーロッパに来て本当に良かったと感じております!課題はまだまだ沢山ありますが、またチャレンジできるよう頑張って参ります!沢山の応援とサポートをいただき本当にありがとうございました!」とそれぞれSNSに綴っている。
MTBレースの最高峰「UCI MTBワールドカップ」は先週末のスイス・レンツァーハイデからオーストリアへ転戦。世界屈指の名門コースの一つに数えられるレオガングでクロスカントリーとダウンヒル、さらにエンデューロのワールドカップが開催された。
第3戦となるクロスカントリーにはアジア王者の北林力(Athlete Farm Specialized)と全日本王者の平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM)、さらに女子U23全日本女王である小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が第2戦から継続参戦。世界最高峰の舞台でアジアチャンピオンジャージを、そして日本チャンピオンジャージに袖を通して戦った。
女子U23レースで小林は40位で今年2度目の欧州遠征を終えた。「今回は常に集団内で戦えたのは、良かった点だと感じています。しかし、スタートループからのハイペース。それについていくスピードがまだまだ足りていません」とレースを振り返る。すぐ帰国の途についた小林にとって、次の目標は今週末に迫った全日本ロードだ。
「レースを終え空港に向かう車の中で、"今を生きることが出来ているのに、チャンスを生かさないのはもったいない。"先日亡くなったロード選手のことを思い、小林はそんな言葉を口にした(チームレポートより)」。
女子エリートレースを制したのはパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)だった。開幕戦優勝、第2戦5位という記録を残すW杯ランキングリーダーは、ジェニー・リスヴェッツ(スウェーデン、チーム31)らを寄せ付けずに独走。シクロクロスはもちろんのこと、MTBのエリートカテゴリーで一躍トップ選手の仲間入りを果たした21歳が早くも今季2勝目を掴んでいる。
北林と平林が参戦した男子エリートレースは、序盤から近年成績を上げているルカ・シュワルツバウアー(ドイツ、キャニオンCLLCTV)が積極的に引っ張る展開でスタート。先週にW杯最多優勝記録を更新したニノ・シューター(スイス、スコット・スラム)は「完全にレースモードに切り替えることができなかった」と最終的に21位でレースを終えることに。
レース中盤には先頭グループに位置したマティアス・フルッキガー(スイス、トムス・マクソン)がアタックして勝機を掴みかけたものの、痛恨のリアパンクで脱落。フルッキガーが遅れを取り戻すべく踏み続けたものの、その前で徐々にポジションを上げていたラース・フォースター(スイス、トムス・マクソン)が先頭グループに追いつき、最終周回の登りでアタック。この加速に誰も追いつくことができず、今年新チームに移籍した元欧州王者が自身2度目のW杯優勝を掴み取った。
北林は90位。「これで1ヶ月半のヨーロッパ遠征を終えて一旦日本に戻ります。結果はきつい前半シーズンとなりましたが、ここからどう流れを変えるかは自分次第!課題は明確になっている部分もあるので次ヨーロッパに戻るまでに少しでも強くなってしっかりレースが出来るようにあとは毎日どう過ごしていくかです」
また、平林は107位で終了。「下りで突っ込み過ぎて2度のビード落ちを引き起こしてしまいました。3週間の遠征でしたが、ここでしか出来ない経験をさせていただき、ヨーロッパに来て本当に良かったと感じております!課題はまだまだ沢山ありますが、またチャレンジできるよう頑張って参ります!沢山の応援とサポートをいただき本当にありがとうございました!」とそれぞれSNSに綴っている。
UCI MTBワールドカップ2023 第3戦 XCO女子エリート結果
1位 | パック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 1:16:38 |
2位 | モナ・ミッターウォールナー(オーストリア、キャノンデールファクトリーレーシング) | 1:17:16 |
3位 | ラウラ・スティッガー(オーストリア、スペシャライズドファクトリーレーシング) | 1:17:34 |
4位 | ジェニー・リスヴェッツ(スウェーデン、チーム31) | 1:18:03 |
5位 | ロアナ・ルコント(フランス、キャニオンCLLCTV) | 1:18:32 |
6位 | シーナ・フライ(スイス、スペシャライズドファクトリーレーシング) | 1:18:42 |
7位 | ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | 1:18:56 |
8位 | アン・テルプストラ(オランダ、ゴーストファクトリーレーシング) | 1:19:06 |
9位 | ケイト・コートニー(アメリカ、スコット・スラムMTBレーシングチーム) | 1:19:13 |
10位 | ヨランダ・ネフ(スイス、トレックファクトリーレーシングXC) | 1:19:20 |
UCI MTBワールドカップ2023 第3戦 XCO男子エリート結果
1位 | ラース・フォースター(スイス、トムス・マクソン) | 1:17:41 |
2位 | ルカ・シュワルツバウアー(ドイツ、キャニオンCLLCTV) | 1:17:55 |
3位 | オンドレイ・シンク(チェコ、プリマフロア・モンドレイカー・ジェヌインレーシングチーム) | 1:18:04 |
4位 | アラン・ハースリー(南アフリカ、キャノンデールファクトリーレーシング) | 1:18:11 |
5位 | マティアス・フルッキガー(スイス、トムス・マクソン) | 1:18:25 |
6位 | ルカ・ブライド(イタリア、サンタクルズ・ロックショックスプロチーム) | 1:18:42 |
7位 | トマ・グリオ(フランス、キャニオンCLLCTV) | 1:18:45 |
8位 | アントン・クーパー(ニュージーランド、トレックファクトリーレーシングXC) | 1:19:02 |
9位 | イェンス・シューマンス(ベルギー、ジャイアントファクトリーオフロードチーム) | 1:19:10 |
10位 | ヴラッド・ダスカル(ルーマニア、トレックファクトリーレーシングXC) | 1:19:16 |
90位 | 北林力(Athlete Farm Specialized) | |
107位 | 平林安里(TEAM SCOTT CHAOYANG TERRA SYSTEM) |
UCI MTBワールドカップ2023 第1戦 XCO女子U23結果
1位 | ソフィー・ピーダスン(デンマーク、ウィリエール・ピレリファクトリーチームXCO) | 1:05:09 |
2位 | サマラ・マックスウェル(ニュージーランド) | 1:06:17 |
3位 | ジニア・カルオーリ(スイス、トムス・アクロスヤングスターズ) | 1:06:19 |
40位 | 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1:14:02 |
text:So Isobe
photo:UCI
photo:UCI
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