2023/06/13(火) - 18:08
台湾の総合タイヤブランドであるマキシスからロード用タイヤ"Pursuer"をピックアップ。トレーニング向きと言われているタイヤの性能に1,000kmを超えるテストライドで迫る。
1967年に台湾で創業し、現在は世界160ヶ国以上で展開する総合タイヤブランドのマキシス。台湾や中国、アメリカ、オランダに研究施設を有し、何百人もの科学者やエンジニアがコンパウンドの研究を行う巨大なブランドであり、自転車のカテゴリーもR&Dに抜かりなくトップライダーのフィードバックをもとにレーシングモデルからタウンユースまで生み出している。
そんなマキシスのロードバイク用タイヤは豊富に揃えられており、今回ピックアップするPursuer(パーサー)もその一つ。位置付けとしてはトレーニングモデルで、優れた強度を備えるケーシングに厚めのトレッドラバーを組み合わせることで、 耐パンク性と耐摩耗性を高めていることが特徴だ。
コンパウンドはマキシスが誇る次世代モデル"パーシステントグリップコンパウンド"が用いられる。全く新しいシリカ配合コンパウンドには、高いグリップ力と低い転がり抵抗を備えつつ、今作ではトレッドの摩耗性やコーナリング性能を期待することができる。また、ビードには軽量なケブラーを使用している。
サイズは700×23Cと25C、28C、32C種類が展開され、様々なライドシーンに合わせてタイヤ幅を選ぶことができる。価格は4,400円(税込)で、取り扱いはマルイ。それでは編集部インプレッションに移ろう。
―編集部インプレッション
普段からトレーニングのため日々のライドを欠かさず行うCW編集部員の私・高木にとって、マキシスのPursuerはトレーニングに使うタイヤとしてうってつけで、今回テストはまたとない機会。そして700×23C、25C、28C、32Cの4種類が揃うラインアップからテスト用としてチョイスしたサイズは28Cだ。
マキシスのタイヤはシクロワイアードでテストを行ったフラッグシップモデルの"High Road SL"のチューブレスレディモデルとスタンダードモデルの"High Road"のクリンチャーモデルを経験してきており、その系譜に連なるグレードのPursuerの性能にも期待を寄せていた。
日本語表記でどのようなタイヤか理解しやすいパッケージからタイヤを出してみてまず感じたのは、トレッドが思ったよりも肉厚であること。同時にタイヤ全体はソフトでしなやかであることも伝わってくる。このしなやかさは着脱作業の容易さに貢献しており、シマノULTEGRAホイールにPursuerを装着する際にタイヤレバーなし、素手で作業が完了できるほど。
あっという間に装着を完了できる素晴らしさに好印象を抱きつつ、東京から富士山のスバルラインまで自走で往復する260kmのエクストリームライドに連れ出すことに決めた。その後もタイヤを使用し続け、延べ1000kmにも及ぶ走行テストでPursuerの走行性能をチェックした。
様々な条件下でテストを経た空気圧の結論は5.5Bar(体重60kg)。5.5Barでバイクを走らせた時は転がりの軽さ、グリップ力、乗り心地の良さのバランスが整い、トレーニングで集中を切らすことはなかった。タイヤ自体の適正気圧は5.17~7.93bar(75~115PSI)であり、個人的なスイートスポットは下限に近いところに落ち着いた感じだ。
Pursuerは28Cで285gという重さで時折重量を感じる時もあるものの、走り出す瞬間ではそれを感じさせないのが好印象だ。コーナリング中はグリップ力の高さとタイヤのしなやかさによって路面を確実に捉え続けてくれるし、路面やタイヤの感覚を掴みやすいため安心して攻めることができた。28Cという幅広サイズを使っていたことも影響しているが、バイクを大きめに倒しつつタイヤサイドまで使うコーナリングでの安定感は優れていた。特に道志みちでの連続コーナーでは切り返しがスムーズに行えて、リズムが崩されることはなかった。
テストではあえて砂利が浮く路面を避けずに走行してみたが、その時はパンクする気配もなかった。テスト期間中でパンクすることがなかったため、耐パンク性にも優れていると言っても過言ではないだろう。まさにトレーニングに向いているタイヤという印象だ。また荒れた路面を走行してみて気がついたのはクッション性の高さ。路面からハンドルに伝わる衝撃の角を丸めてくれるような感覚があり、走行中の振動によるストレスもない。
今回のテストでは雨天でも走行しており、グリップ力が急落することはなく、安定して路面を捉え続けてくれた。ブレーキング時もタイヤがロックしやすいという印象もないため、雨天も走り続けるようなライダーでも安心して使える。価格も手の届きやすい設定となっているため、アグレッシブにライドを楽しむ方におすすめしたいタイヤだった。(インプレッション:高木三千成)
マキシス Pursuer
コンパウンド:パーシステントグリップ
TPI:60
ビード:ケプラー
サイズ:700×23C、25C、28C、32C
重量:245g(23C)、255g(25C)、285g(28C)、370g(32C)
価格:4,400円(税込)
1967年に台湾で創業し、現在は世界160ヶ国以上で展開する総合タイヤブランドのマキシス。台湾や中国、アメリカ、オランダに研究施設を有し、何百人もの科学者やエンジニアがコンパウンドの研究を行う巨大なブランドであり、自転車のカテゴリーもR&Dに抜かりなくトップライダーのフィードバックをもとにレーシングモデルからタウンユースまで生み出している。
そんなマキシスのロードバイク用タイヤは豊富に揃えられており、今回ピックアップするPursuer(パーサー)もその一つ。位置付けとしてはトレーニングモデルで、優れた強度を備えるケーシングに厚めのトレッドラバーを組み合わせることで、 耐パンク性と耐摩耗性を高めていることが特徴だ。
コンパウンドはマキシスが誇る次世代モデル"パーシステントグリップコンパウンド"が用いられる。全く新しいシリカ配合コンパウンドには、高いグリップ力と低い転がり抵抗を備えつつ、今作ではトレッドの摩耗性やコーナリング性能を期待することができる。また、ビードには軽量なケブラーを使用している。
サイズは700×23Cと25C、28C、32C種類が展開され、様々なライドシーンに合わせてタイヤ幅を選ぶことができる。価格は4,400円(税込)で、取り扱いはマルイ。それでは編集部インプレッションに移ろう。
―編集部インプレッション
普段からトレーニングのため日々のライドを欠かさず行うCW編集部員の私・高木にとって、マキシスのPursuerはトレーニングに使うタイヤとしてうってつけで、今回テストはまたとない機会。そして700×23C、25C、28C、32Cの4種類が揃うラインアップからテスト用としてチョイスしたサイズは28Cだ。
マキシスのタイヤはシクロワイアードでテストを行ったフラッグシップモデルの"High Road SL"のチューブレスレディモデルとスタンダードモデルの"High Road"のクリンチャーモデルを経験してきており、その系譜に連なるグレードのPursuerの性能にも期待を寄せていた。
日本語表記でどのようなタイヤか理解しやすいパッケージからタイヤを出してみてまず感じたのは、トレッドが思ったよりも肉厚であること。同時にタイヤ全体はソフトでしなやかであることも伝わってくる。このしなやかさは着脱作業の容易さに貢献しており、シマノULTEGRAホイールにPursuerを装着する際にタイヤレバーなし、素手で作業が完了できるほど。
あっという間に装着を完了できる素晴らしさに好印象を抱きつつ、東京から富士山のスバルラインまで自走で往復する260kmのエクストリームライドに連れ出すことに決めた。その後もタイヤを使用し続け、延べ1000kmにも及ぶ走行テストでPursuerの走行性能をチェックした。
様々な条件下でテストを経た空気圧の結論は5.5Bar(体重60kg)。5.5Barでバイクを走らせた時は転がりの軽さ、グリップ力、乗り心地の良さのバランスが整い、トレーニングで集中を切らすことはなかった。タイヤ自体の適正気圧は5.17~7.93bar(75~115PSI)であり、個人的なスイートスポットは下限に近いところに落ち着いた感じだ。
Pursuerは28Cで285gという重さで時折重量を感じる時もあるものの、走り出す瞬間ではそれを感じさせないのが好印象だ。コーナリング中はグリップ力の高さとタイヤのしなやかさによって路面を確実に捉え続けてくれるし、路面やタイヤの感覚を掴みやすいため安心して攻めることができた。28Cという幅広サイズを使っていたことも影響しているが、バイクを大きめに倒しつつタイヤサイドまで使うコーナリングでの安定感は優れていた。特に道志みちでの連続コーナーでは切り返しがスムーズに行えて、リズムが崩されることはなかった。
テストではあえて砂利が浮く路面を避けずに走行してみたが、その時はパンクする気配もなかった。テスト期間中でパンクすることがなかったため、耐パンク性にも優れていると言っても過言ではないだろう。まさにトレーニングに向いているタイヤという印象だ。また荒れた路面を走行してみて気がついたのはクッション性の高さ。路面からハンドルに伝わる衝撃の角を丸めてくれるような感覚があり、走行中の振動によるストレスもない。
今回のテストでは雨天でも走行しており、グリップ力が急落することはなく、安定して路面を捉え続けてくれた。ブレーキング時もタイヤがロックしやすいという印象もないため、雨天も走り続けるようなライダーでも安心して使える。価格も手の届きやすい設定となっているため、アグレッシブにライドを楽しむ方におすすめしたいタイヤだった。(インプレッション:高木三千成)
マキシス Pursuer
コンパウンド:パーシステントグリップ
TPI:60
ビード:ケプラー
サイズ:700×23C、25C、28C、32C
重量:245g(23C)、255g(25C)、285g(28C)、370g(32C)
価格:4,400円(税込)
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