2023/04/09(日) - 12:00
イツリア・バスクカントリー6日目は、距離137.8kmに獲得標高差3,400mの登りが詰め込まれたクイーンステージ。残り29kmで加速したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が独走を決め、区間3勝と総合優勝を手に入れた。
137.8kmという短い距離に、3つの1級山岳を含む7つのカテゴリー山岳が詰め込まれたイツリア・バスクカントリー第6ステージ。その獲得標高差は3,400mに達し、そのフィニッシュ地点は最終3級山岳ウルカレギ(距離5km/平均4.6%)を越え、18kmの下りと平坦路の先にある。
大会最終日の序盤に形成された逃げグループは12名。総合で遅れたダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)やエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)を筆頭に、ユンボ・ヴィスマはステフェン・クライスヴァイク(オランダ)と新戦力アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー)の2人を送り込んだ。
メイン集団に対し1分45秒のリードを得た逃げ集団は、1級山岳クラベリン(距離5km/平均9.6%)の登坂でチャベスとクライスヴァイク、ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、モビスター)が飛び出し、ここにヴァルテルが食らいつく。一方のメイン集団からはマウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)がアタックを成功させ、先頭集団への合流を目指した。
最後から2つ目の1級山岳イズア(距離4.1km/平均9.1%)に入ると、モビスターがペーシングするプロトンからヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が動き出す。逃げ集団から降りてきたヴァルテルのアシストを受け、その後クライスヴァイクの牽引に背中を押されたヴィンゲゴーは、チャベスと先頭に合流したシュミットを抜き去った。
ダンシングとシッティングを織り交ぜながら快調に飛ばすヴィンゲゴーは、バスクの熱狂的な自転車ファンが詰めかけるイズアの頂上をトップで通過。その背中を総合2位のミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)が協力して追いかけたものの、下りでも得意のエアロポジションで飛ばすヴィンゲゴーとの差は開いていくばかり。
最終3級山岳ウルカレギも難なく越えたヴィンゲゴーは後続との差を1分以上に拡げ、フィニッシュ地点の待つエイバルの市街地に到着。カメラモトを通して家族への愛を伝えたヴィンゲゴーが、今大会3勝目と共に総合優勝を掴み取った。
「今日はチームにとって厳しくも美しい日となった。逃げにステフェン(クライスヴァイク)とアッティラ(ヴァルテル)が乗り、レースを終始コントロールすることができた。彼らの走りに勝利で報いることができた。勝利はもちろん、総合優勝を挙げることができて最高に嬉しいよ」とヴィンゲゴーは喜びを語った。
区間2位には下りでアタックしたジェームス・ノックス(イギリス、スーダル・クイックステップ)が入り、イサギレら追走集団は49秒遅れでフィニッシュ。総合2位にはランダが入り、地元バスクで表彰台に上がった。
また新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は途中棄権となったものの、ランダの好成績に尽力する走りを存分に披露した。
137.8kmという短い距離に、3つの1級山岳を含む7つのカテゴリー山岳が詰め込まれたイツリア・バスクカントリー第6ステージ。その獲得標高差は3,400mに達し、そのフィニッシュ地点は最終3級山岳ウルカレギ(距離5km/平均4.6%)を越え、18kmの下りと平坦路の先にある。
大会最終日の序盤に形成された逃げグループは12名。総合で遅れたダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)やエステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)を筆頭に、ユンボ・ヴィスマはステフェン・クライスヴァイク(オランダ)と新戦力アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー)の2人を送り込んだ。
メイン集団に対し1分45秒のリードを得た逃げ集団は、1級山岳クラベリン(距離5km/平均9.6%)の登坂でチャベスとクライスヴァイク、ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、モビスター)が飛び出し、ここにヴァルテルが食らいつく。一方のメイン集団からはマウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)がアタックを成功させ、先頭集団への合流を目指した。
最後から2つ目の1級山岳イズア(距離4.1km/平均9.1%)に入ると、モビスターがペーシングするプロトンからヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が動き出す。逃げ集団から降りてきたヴァルテルのアシストを受け、その後クライスヴァイクの牽引に背中を押されたヴィンゲゴーは、チャベスと先頭に合流したシュミットを抜き去った。
ダンシングとシッティングを織り交ぜながら快調に飛ばすヴィンゲゴーは、バスクの熱狂的な自転車ファンが詰めかけるイズアの頂上をトップで通過。その背中を総合2位のミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)が協力して追いかけたものの、下りでも得意のエアロポジションで飛ばすヴィンゲゴーとの差は開いていくばかり。
最終3級山岳ウルカレギも難なく越えたヴィンゲゴーは後続との差を1分以上に拡げ、フィニッシュ地点の待つエイバルの市街地に到着。カメラモトを通して家族への愛を伝えたヴィンゲゴーが、今大会3勝目と共に総合優勝を掴み取った。
「今日はチームにとって厳しくも美しい日となった。逃げにステフェン(クライスヴァイク)とアッティラ(ヴァルテル)が乗り、レースを終始コントロールすることができた。彼らの走りに勝利で報いることができた。勝利はもちろん、総合優勝を挙げることができて最高に嬉しいよ」とヴィンゲゴーは喜びを語った。
区間2位には下りでアタックしたジェームス・ノックス(イギリス、スーダル・クイックステップ)が入り、イサギレら追走集団は49秒遅れでフィニッシュ。総合2位にはランダが入り、地元バスクで表彰台に上がった。
また新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は途中棄権となったものの、ランダの好成績に尽力する走りを存分に披露した。
イツリア・バスクカントリー2023第6ステージ結果
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 3:36:42 |
2位 | ジェームス・ノックス(イギリス、スーダル・クイックステップ) | +0:47 |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +0:49 |
4位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
7位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | |
8位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | |
9位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
10位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 24:45:24 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:12 |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +1:29 |
4位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +1:31 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +1:36 |
6位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:37 |
7位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +1:38 |
8位 | ジェームス・ノックス(イギリス、スーダル・クイックステップ) | |
9位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +1:39 |
10位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | +1:50 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | ヨン・バレネチェア(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ヤングライダー賞 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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