2023/02/06(月) - 15:30
石田唯と大蔵こころ(早稲田大学)が出場したシクロクロス世界選手権女子U23レースでシリン・ファンアンローイ(オランダ)が独走。21歳の誕生日に特大のバースデーウィンを勝ち取った。
3日間に及ぶシクロクロス世界選手権3日目の第2レースは、女子の次世代を担うU23カテゴリー。石田唯と大蔵こころの早稲田大学コンビを含む32名のうち、最も力強く、そしてテクニックに優れていたのは優勝候補筆頭のシリン・ファンアンローイ(オランダ)だった。
マリー・シュライバー(ルクセンブルク)が得意のスタートダッシュを決め、昨年のシクロクロスとロード、タイムトライアル、さらにトラック競技のジュニア世界女王であるゾーイ・バックステッド(イギリス)がその後ろ。さらにはMTBクロスカントリーU23世界女王であるリヌ・ブルキエ(フランス)など、既にエリートカテゴリーで結果を残すトップ選手たちがペースメイクを行った。
スタートこそ平凡だったものの、ファンアンローイは1周目の終盤に先頭に立ち、唯一食らいついたバックステッドを登坂力で振り払う。今シーズンのUCIランキング3位ながらエリートではなくU23世界タイトルを目指した優勝候補は、下馬評の強さで勝ちパターンに持ち込むことに成功した。
しばらく10秒以内の差で粘っていたバックステッドはやがて後退し、シュライバーを追い抜いたクリスティナ・ゼマノヴァ(チェコ)が単独3番手。高速ダウンヒル区間で激しく落車したブルキエは4位争いを繰り広げる。序盤に19番手まで上げていた石田は27,8番手で完走ラインを走った一方、遅れた大蔵は苦しい戦いを強いられ、完走には繋がらなかった。
この日21歳の誕生日を迎えたファンアンローイは、1周7分半というハイペースをコンスタントに貫きフィニッシュラインへ。熱狂的なオランダの観客に見守られながら、勝利でバースデーレースを勝ち取った。
「レースは完璧だった」と笑顔でインタビューに答えたファンアンローイ。「U23を選んだことで大きなプレッシャーを感じていた。負ける気はしなかったけれど、全てうまくいった。とても嬉しく、とても幸せ」と加える新女王にとっては、一昨年DNF、昨年2位に続く3度目の正直でのタイトル奪取だ。
また、このレースで石田は27位でフルラップ完走。最終完走者から40秒ほどのリードを得て、2020年のスイス大会(ジュニア31位)に続く2度目のシクロクロス世界選手権を走り終えている。
3日間に及ぶシクロクロス世界選手権3日目の第2レースは、女子の次世代を担うU23カテゴリー。石田唯と大蔵こころの早稲田大学コンビを含む32名のうち、最も力強く、そしてテクニックに優れていたのは優勝候補筆頭のシリン・ファンアンローイ(オランダ)だった。
マリー・シュライバー(ルクセンブルク)が得意のスタートダッシュを決め、昨年のシクロクロスとロード、タイムトライアル、さらにトラック競技のジュニア世界女王であるゾーイ・バックステッド(イギリス)がその後ろ。さらにはMTBクロスカントリーU23世界女王であるリヌ・ブルキエ(フランス)など、既にエリートカテゴリーで結果を残すトップ選手たちがペースメイクを行った。
スタートこそ平凡だったものの、ファンアンローイは1周目の終盤に先頭に立ち、唯一食らいついたバックステッドを登坂力で振り払う。今シーズンのUCIランキング3位ながらエリートではなくU23世界タイトルを目指した優勝候補は、下馬評の強さで勝ちパターンに持ち込むことに成功した。
しばらく10秒以内の差で粘っていたバックステッドはやがて後退し、シュライバーを追い抜いたクリスティナ・ゼマノヴァ(チェコ)が単独3番手。高速ダウンヒル区間で激しく落車したブルキエは4位争いを繰り広げる。序盤に19番手まで上げていた石田は27,8番手で完走ラインを走った一方、遅れた大蔵は苦しい戦いを強いられ、完走には繋がらなかった。
この日21歳の誕生日を迎えたファンアンローイは、1周7分半というハイペースをコンスタントに貫きフィニッシュラインへ。熱狂的なオランダの観客に見守られながら、勝利でバースデーレースを勝ち取った。
「レースは完璧だった」と笑顔でインタビューに答えたファンアンローイ。「U23を選んだことで大きなプレッシャーを感じていた。負ける気はしなかったけれど、全てうまくいった。とても嬉しく、とても幸せ」と加える新女王にとっては、一昨年DNF、昨年2位に続く3度目の正直でのタイトル奪取だ。
また、このレースで石田は27位でフルラップ完走。最終完走者から40秒ほどのリードを得て、2020年のスイス大会(ジュニア31位)に続く2度目のシクロクロス世界選手権を走り終えている。
シクロクロス世界選手権2023 女子U23結果
1位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ) | 45:53 |
2位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス) | +0:33 |
3位 | クリスティナ・ゼマノヴァ(チェコ) | +1:32 |
4位 | アマンディーヌ・フォークネ(フランス) | +1:53 |
5位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク) | +2:05 |
6位 | リヌ・ブルキエ(フランス) | +2:16 |
7位 | レオニー・ヴァントフェルド(オランダ) | +2:47 |
8位 | ジュディス・クラール(ドイツ) | +2:56 |
9位 | ローリアヌ・デュラッフォールグ(フランス) | +3:07 |
10位 | ジュリー・ブロウワーズ(ドイツ) | +3:32 |
27位 | 石田唯(早稲田大学) | +6:47 |
32位 | 大蔵こころ(早稲田大学) |
text:So.Isobe
Photo:Nobuhiko.Tanabe
Photo:Nobuhiko.Tanabe
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