2022年UCIロードランキング発表　男子はポガチャル、女子はファンフルーテンが首位

2022年のロードシーズンが終了し、UCI（国際自転車競技連合）が最新のUCIポイントランキングを発表した。男子はタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツ）が、女子はアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、モビスター）がそれぞれランキング1位に輝いた。

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2年連続でランキング首位を獲得したタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツ） photo:Makoto Ayano
イバン・ソーサ（コロンビア、モビスター）が総合優勝に輝いたツール・ド・ランカウイをもって、2022年のUCIワールドツアー＆プロツアー全日程が終了。それを受け、UCIは10月18日付けの最新UCIポイントランキングを発表した。

選手部門で男子1位に輝いたのは、ワールドツアー最終戦であるイル・ロンバルディアで優勝したタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツ）。今季初戦のUAEツアーで総合優勝を果たし、つづくストラーデビアンケを初制覇、ティレーノ〜アドリアティコでも区間2勝＆総合優勝と変わらぬ力を発揮。ツール・ド・フランスの3連覇こそ阻まれたポガチャルだったが、シーズン後半はGPモンレアルを制するなど今季13勝と2年連続で堂々の1位に輝いた。

ランキング1位のタデイ・ポガチャル（スロベニア、UAEチームエミレーツ）と2位のワウト・ファンアールト（ベルギー、ユンボ・ヴィスマ） photo:CorVos
今年はブエルタ総合優勝とアルカンシエルを獲得したレムコ・エヴェネプール（ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル） photo:CorVosツール・ド・フランス総合優勝を達成したヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ） photo:CorVos

2位はツール区間3勝と共に初のマイヨヴェール（ポイント賞）を獲得したワウト・ファンアールト（ベルギー、ユンボ・ヴィスマ）が入り、3位はブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝し、ロード世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール（ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル）がランクイン。ツール覇者のヨナス・ヴィンゲゴー（デンマーク、ユンボ・ヴィスマ）は4位だった。

チームランキングではパリ〜ニースやクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ、ツールでの総合優勝などシーズン通算48勝をマークしたユンボ・ヴィスマがトップとなり、2位は同じく48勝を挙げたUAEチームエミレーツが続いた。3位にはイネオス・グレナディアーズが入り、今季は勝利数が伸び悩んだクイックステップ・アルファヴィニルは47勝で6位だった。また、昨年15位だったアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオは5位と大幅なジャンプアップを果たしている。

女子はキャリアハイの活躍見せたファンフルーテンが2連覇

ツール・ド・フランス・ファムの初代総合優勝者に輝いたアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、モビスター） photo:CorVos
女子の選手ランキングではリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムを皮切りに、ジロ・デ・イタリア・ドンネとツール・ド・フランス・ファム、セラティジット チャレンジbyブエルタという3つのステージレースで総合優勝を成し遂げたアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、モビスター）が1位。自身2度目となるアルカンシエル（ロード世界選手権優勝）という成績に、2年連続となるUCIランキング首位を加えることとなった。

ライドロンドン・クラシックでの3戦全勝や、ツール・ファムで区間2勝を含むシーズン通算21勝という飛躍の年となった欧州王者ロレーナ・ウィーベス（オランダ、チームDSM）が2位に。またパリ〜ルーベ・ファムを初制覇し、主要レースでコンスタントに上位フィニッシュしたエリーザ・ロンゴボルギーニ（イタリア、トレック・セガフレード）が3位に入っている。

デミ・フォレリング（オランダ）やロッタ・コペッキー（ベルギー）の活躍により、チームランキングではSDワークスが首位を獲得。ロンゴボルギーニや前世界王者エリーザ・バルサモ（イタリア）など数多くの選手による活躍が目立ったトレック・セガフレードが2位、ウィーベスがチーム通算28勝中21勝を挙げたチームDSMが3位に入っている。

スプリントレースでは無敵の強さを誇ったロレーナ・ウィーベス（オランダ、チームDSM） photo:CorVos