2010/07/15(木) - 17:21
35℃を超える暑さの中、6名の逃げ切りが決まったツール・ド・フランス第10ステージ。初優勝を飾ったセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、レディオシャック)や、マイヨジョーヌを守ったアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)ら、有力選手たちのコメント。
セルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、レディオシャック)ステージ優勝
「ラスト10kmが近づくとアールツがアタックを仕掛けたくてウズウズしていた。アールツが掴まると、もう一人のベルギー人(デヴェナインス)がカウンターアタック。その彼が掴まってから、自分もアタックしたんだ。最後はキリエンカと2人になった。かなりの際どい接戦だったけど、自分にとってもチームにとっても重要な勝利を掴むことが出来た。特にこの時期の勝利は意味がある。これからもチームにステージ優勝のチャンスが回ってくると思うよ」
「チームの命題は総合成績。でも今日はチーム全体でステージ優勝を狙っていた。もう一つの目標であるチーム総合成績では、ケースデパーニュやアスタナ、ラボバンクがライバル。今日はケースデパーニュの選手がアタックしたのを見て逃げに乗ろうと考えた。これからもレディオシャックはチーム総合成績を狙う。個人的にはアテネ五輪ロードレースでの銀メダルよりも価値があるステージ優勝だと思っている。世界最高峰のレースでステージ優勝を飾るなんて、サイクリストなら誰もが夢見る偉業だ」
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)ステージ4位
「今日も暑さは厳しかった。昨日の第9ステージで35分も遅れてしまい、総合争いから完全に脱落。チームメイトをがっかりさせてしまっていた。山岳ステージをグルペットで乗り切るのが自分の仕事ではない。終盤にパウリーニョとキリエンカに付いていきたかったけど、脚が残っていなかった。何かが欠けていた。残念だよ。このツールが終わるまでにまた挑戦したい」
マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル)ステージ6位
「逃げグループ内での闘いが始まった時、もう脚が売り切れていた。今日はチームが拠点を置くシャンベリがスタート地点だったので魅せる走りがしたかった。昨日のレースの疲労が残っていたんだと思う」
アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)マイヨジョーヌキープ
「序盤はハイスピードだったけど、逃げが決まってからは平穏なレース展開だった。風が強かったのでサクソバンクは集団先頭で働き続けた。でもストレスを感じるような展開ではなかったので、マイヨジョーヌの一日目を充分に堪能出来たよ」
「最初の1時間はとにかく速くて、最後のダウンヒルもテクニカルで危険度が高かった。それ以外はずっとリラックスした展開だった。今日は何かを仕掛けるようなステージではない。確かにアップダウンの繰り返しだったけど、動いたところで結果を出せるようなコースレイアウトではなかった。昨日のハードなライディングの影響が他のライバルたちにも出ていたと思う」
「今はストレスを感じることなくマイヨジョーヌを楽しんでいる。チーム内の雰囲気もいいし、チームメイトたちは僕の走りを全力で支えてくれる。これからハードな闘いが待っている。昨年のパリ最終日以降、ずっとこれからの(ピレネーでの)闘いのためにトレーニングを続けて来た」
ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)マイヨアポワ奪回
「昨日は逃げグループに入って山岳ポイントを加算した。でも最後の超級山岳でその努力が水の泡になってしまい、レース後は落ち込んでしまった。マイヨアポワがとても気にいっている。何とか取り返したかったんだ」
「最初は逃げグループに入ろうと思ったけど、今日はスタートからハイスピードな展開で、逃げには乗れなかった。(6名が先行したが)1級山岳ラフレイ峠でポイントが8番手通過まで与えられると知って嬉しかったよ。頂上が近づいてシャルトーと競り合ったけど、スプリント力では僕に分が有った。あの状況でプレゼントは無し。彼に敬意を示したくて握手をした」
トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム)マイヨヴェールキープ
「今日も暑さが厳しくてハードな闘いだった。気温がレースの難易度を倍増させている。他の選手たちと同様に暑さに苦しんだよ。マイヨヴェールを懸けた闘いが今日から始まった。これからは1ポイント1ポイントが大切になってくる。毎日今日のような(中間スプリントポイントも狙うような)闘いになる。ポイント獲得のチャンスがあるなら攻めるしかない。そしてステージ優勝も飾りたい。やはりマイヨヴェールのリードを広げるにはステージ優勝が一番だ。パリまで毎日激しいバトルが予想される」
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)ポイント賞2位
「昨日はフースホフトの走りに驚かされた。彼は逃げグループに入り、スプリントポイントで貴重なポイントを稼いだ。だから今日はポイントを取り返してやろうと思った。今はマイヨヴェール獲得の使命感を感じている。明日からまたスプリンターにチャンスがあるので結果を出したい。パリまで長い闘いになりそうだ」
選手コメントはレース公式サイト、ならびにチーム公式サイトより。
text:Kei Tsuji
セルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、レディオシャック)ステージ優勝
「ラスト10kmが近づくとアールツがアタックを仕掛けたくてウズウズしていた。アールツが掴まると、もう一人のベルギー人(デヴェナインス)がカウンターアタック。その彼が掴まってから、自分もアタックしたんだ。最後はキリエンカと2人になった。かなりの際どい接戦だったけど、自分にとってもチームにとっても重要な勝利を掴むことが出来た。特にこの時期の勝利は意味がある。これからもチームにステージ優勝のチャンスが回ってくると思うよ」
「チームの命題は総合成績。でも今日はチーム全体でステージ優勝を狙っていた。もう一つの目標であるチーム総合成績では、ケースデパーニュやアスタナ、ラボバンクがライバル。今日はケースデパーニュの選手がアタックしたのを見て逃げに乗ろうと考えた。これからもレディオシャックはチーム総合成績を狙う。個人的にはアテネ五輪ロードレースでの銀メダルよりも価値があるステージ優勝だと思っている。世界最高峰のレースでステージ優勝を飾るなんて、サイクリストなら誰もが夢見る偉業だ」
ピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)ステージ4位
「今日も暑さは厳しかった。昨日の第9ステージで35分も遅れてしまい、総合争いから完全に脱落。チームメイトをがっかりさせてしまっていた。山岳ステージをグルペットで乗り切るのが自分の仕事ではない。終盤にパウリーニョとキリエンカに付いていきたかったけど、脚が残っていなかった。何かが欠けていた。残念だよ。このツールが終わるまでにまた挑戦したい」
マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル)ステージ6位
「逃げグループ内での闘いが始まった時、もう脚が売り切れていた。今日はチームが拠点を置くシャンベリがスタート地点だったので魅せる走りがしたかった。昨日のレースの疲労が残っていたんだと思う」
アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)マイヨジョーヌキープ
「序盤はハイスピードだったけど、逃げが決まってからは平穏なレース展開だった。風が強かったのでサクソバンクは集団先頭で働き続けた。でもストレスを感じるような展開ではなかったので、マイヨジョーヌの一日目を充分に堪能出来たよ」
「最初の1時間はとにかく速くて、最後のダウンヒルもテクニカルで危険度が高かった。それ以外はずっとリラックスした展開だった。今日は何かを仕掛けるようなステージではない。確かにアップダウンの繰り返しだったけど、動いたところで結果を出せるようなコースレイアウトではなかった。昨日のハードなライディングの影響が他のライバルたちにも出ていたと思う」
「今はストレスを感じることなくマイヨジョーヌを楽しんでいる。チーム内の雰囲気もいいし、チームメイトたちは僕の走りを全力で支えてくれる。これからハードな闘いが待っている。昨年のパリ最終日以降、ずっとこれからの(ピレネーでの)闘いのためにトレーニングを続けて来た」
ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)マイヨアポワ奪回
「昨日は逃げグループに入って山岳ポイントを加算した。でも最後の超級山岳でその努力が水の泡になってしまい、レース後は落ち込んでしまった。マイヨアポワがとても気にいっている。何とか取り返したかったんだ」
「最初は逃げグループに入ろうと思ったけど、今日はスタートからハイスピードな展開で、逃げには乗れなかった。(6名が先行したが)1級山岳ラフレイ峠でポイントが8番手通過まで与えられると知って嬉しかったよ。頂上が近づいてシャルトーと競り合ったけど、スプリント力では僕に分が有った。あの状況でプレゼントは無し。彼に敬意を示したくて握手をした」
トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム)マイヨヴェールキープ
「今日も暑さが厳しくてハードな闘いだった。気温がレースの難易度を倍増させている。他の選手たちと同様に暑さに苦しんだよ。マイヨヴェールを懸けた闘いが今日から始まった。これからは1ポイント1ポイントが大切になってくる。毎日今日のような(中間スプリントポイントも狙うような)闘いになる。ポイント獲得のチャンスがあるなら攻めるしかない。そしてステージ優勝も飾りたい。やはりマイヨヴェールのリードを広げるにはステージ優勝が一番だ。パリまで毎日激しいバトルが予想される」
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)ポイント賞2位
「昨日はフースホフトの走りに驚かされた。彼は逃げグループに入り、スプリントポイントで貴重なポイントを稼いだ。だから今日はポイントを取り返してやろうと思った。今はマイヨヴェール獲得の使命感を感じている。明日からまたスプリンターにチャンスがあるので結果を出したい。パリまで長い闘いになりそうだ」
選手コメントはレース公式サイト、ならびにチーム公式サイトより。
text:Kei Tsuji
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