2022/08/29(月) - 16:51
ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)がMTB世界選手権XCO女子エリートレースで圧勝し、歴代タイ記録に並ぶ4回目のアルカンシエルを獲得。2位はヨランダ・ネフ(スイス)、3位にはハイリー・バッテン(アメリカ)が入った。
1周3.39km/獲得標高140mの特設コースを合計6周で争われたMTB世界選手権のクロスカントリー女子エリートレース。過去3度世界タイトルを獲得し、金曜日のXCC(クロスカントリーショートトラック)で優勝したポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)や、急速にコンディションを合わせてきた昨年覇者イヴィ・リチャーズ(イギリス)を含む、70名がスタートラインに並んだ。
フェランプレヴォと、その背中を見て育つ欧州王者ロアナ・ルコント(共にフランス)はスタートでやや出遅れたもののすぐに主導権を奪い返す。「少しリスキーだけど、スタートからフルガス(全力)で攻めてリードを築こうとした」という目論見通り、フェランプレヴォは最初の登坂区間で数秒リードを稼ぎ出す。一時的に東京オリンピック覇者ヨランダ・ネフ(スイス)が得意のダウンヒルテクニックを武器に追いついたものの、フェランプレヴォは直後の長い登坂区間で一気に引き離した。
登り区間で速く走るため、トップ選手の中で唯一ハードテールバイクを選んだ過去3度の世界女王は、2020年大会を思い起こさせる圧倒的な走りでリードを積み重ねていく。
1周回を終え、2周目に入るタイミングでフェランプレヴォのリードは20秒以上。2番手グループではルコントがネフを置き去りにしたが、後続グループから抜け出したアレッサンドラ・ケラー(スイス)とハイリー・バッテン(アメリカ)が2周目序盤にその背中を捉えることに成功する。
力強い登坂と、ハードテールバイクと思わせないダウンヒルでフェランプレヴォがファステストラップを刻み、レース半分を消化したタイミングでリードは1分20秒に到達。ルコントやリチャーズ、W杯ランキングリーダーのアン・テルプストラ(オランダ)、エリート初挑戦で1周目25位から追い上げた前U23女王モナ・ミッターウォールナー(オーストリア)が銅メダル争いを繰り広げる中、優勝候補の一角マルティナ・ベルタ(イタリア)はメカトラブルで交代。一時8番手まで落ちたネフは最速ラップを2度叩き出し4周目には単独2番手まで復帰した。
「リードを築いてからはできるだけダウンヒルをスムーズに走ろうと思っていた」と振り返るフェランプレヴォは、母国ファンの大声援に後押しされ、ファンからフランス国旗を受け取ってフィニッシュラインへ。母国開催の世界選手権、それもショートトラックとのダブル優勝という最高の筋書きで世界選手権4勝目(ガンリタ・ダールに並ぶ世界選手権女子最高記録)を勝ち取った。
追い上げたネフが2位銀メダルを確保し、トップ15に4名を送り込んだアメリカ勢最上位となるバッテンが3位銅メダル。ルコントはケラーとの4位争いを制している。ミッターウォールナーは終盤に失速して7位、XCCで好調ぶりを発揮したアニー・ラスト(イギリス)は10位。苦しい時期を過ごしたリチャーズは11位。元世界女王ケイト・コートニー(アメリカ)は14位で世界選手権を終えている。
1周3.39km/獲得標高140mの特設コースを合計6周で争われたMTB世界選手権のクロスカントリー女子エリートレース。過去3度世界タイトルを獲得し、金曜日のXCC(クロスカントリーショートトラック)で優勝したポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)や、急速にコンディションを合わせてきた昨年覇者イヴィ・リチャーズ(イギリス)を含む、70名がスタートラインに並んだ。
フェランプレヴォと、その背中を見て育つ欧州王者ロアナ・ルコント(共にフランス)はスタートでやや出遅れたもののすぐに主導権を奪い返す。「少しリスキーだけど、スタートからフルガス(全力)で攻めてリードを築こうとした」という目論見通り、フェランプレヴォは最初の登坂区間で数秒リードを稼ぎ出す。一時的に東京オリンピック覇者ヨランダ・ネフ(スイス)が得意のダウンヒルテクニックを武器に追いついたものの、フェランプレヴォは直後の長い登坂区間で一気に引き離した。
登り区間で速く走るため、トップ選手の中で唯一ハードテールバイクを選んだ過去3度の世界女王は、2020年大会を思い起こさせる圧倒的な走りでリードを積み重ねていく。
1周回を終え、2周目に入るタイミングでフェランプレヴォのリードは20秒以上。2番手グループではルコントがネフを置き去りにしたが、後続グループから抜け出したアレッサンドラ・ケラー(スイス)とハイリー・バッテン(アメリカ)が2周目序盤にその背中を捉えることに成功する。
力強い登坂と、ハードテールバイクと思わせないダウンヒルでフェランプレヴォがファステストラップを刻み、レース半分を消化したタイミングでリードは1分20秒に到達。ルコントやリチャーズ、W杯ランキングリーダーのアン・テルプストラ(オランダ)、エリート初挑戦で1周目25位から追い上げた前U23女王モナ・ミッターウォールナー(オーストリア)が銅メダル争いを繰り広げる中、優勝候補の一角マルティナ・ベルタ(イタリア)はメカトラブルで交代。一時8番手まで落ちたネフは最速ラップを2度叩き出し4周目には単独2番手まで復帰した。
「リードを築いてからはできるだけダウンヒルをスムーズに走ろうと思っていた」と振り返るフェランプレヴォは、母国ファンの大声援に後押しされ、ファンからフランス国旗を受け取ってフィニッシュラインへ。母国開催の世界選手権、それもショートトラックとのダブル優勝という最高の筋書きで世界選手権4勝目(ガンリタ・ダールに並ぶ世界選手権女子最高記録)を勝ち取った。
追い上げたネフが2位銀メダルを確保し、トップ15に4名を送り込んだアメリカ勢最上位となるバッテンが3位銅メダル。ルコントはケラーとの4位争いを制している。ミッターウォールナーは終盤に失速して7位、XCCで好調ぶりを発揮したアニー・ラスト(イギリス)は10位。苦しい時期を過ごしたリチャーズは11位。元世界女王ケイト・コートニー(アメリカ)は14位で世界選手権を終えている。
MTB世界選手権2022 XCO女子エリート結果
1位 | ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス) | 1:22:08 |
2位 | ヨランダ・ネフ(スイス) | +1:35 |
3位 | ハイリー・バッテン(アメリカ) | +2:13 |
4位 | ロアナ・ルコント(フランス) | +3:27 |
5位 | アレッサンドラ・ケラー(スイス) | +3:46 |
6位 | アン・テルプストラ(オランダ) | +4:09 |
7位 | モナ・ミッターウォールナー(オーストリア) | +4:24 |
8位 | マレヌ・デグン(デンマーク) | +4:36 |
9位 | カロリーヌ・ボヘ(デンマーク) | +4:53 |
10位 | アニー・ラスト(イギリス) | +5:12 |
text:So Isobe
Amazon.co.jp