2022/07/17(日) - 12:01
ライバルをねじ伏せ5年振りのツール勝利を掴んだマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)は「妻と娘の存在が登りで踏み込む力となった」と勝利を振り返る。ツール第14ステージを走り終えた選手たちの言葉を紹介します。
区間優勝 マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
ジェットコースターのような山あり谷ありの、まるで僕の競技人生のような激動のレースだった。何度挫けそうになっても這い上がることができたのは、僕を信じ続けてくれた妻と4歳の娘がいたから。これは彼女たちに捧ぐ勝利だ。
昨日から明日にかけての3日間はチームとして狙いを定めているステージ。だが昨日はディラン(フルーネウェーヘン)のスプリントを狙ったものの失敗に終わり、僕自身にとってはここが最後のチャンスだと思い逃げに乗った。
ここまで2度の2位と惜しいところで勝利を逃していた。世界中に僕がただのスプリンターではないことを示したかった。最後の峠は、娘や僕のために犠牲を払ってくれた妻のことを考えながら登っていた。そして夢が叶ったんだ。彼女たちの我慢もこの勝利によって報われたと思っている。
区間2位 アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)
このツールでもう1勝を目指して全力を尽くすと、チームとスタッフに約束していた。まずは協力してくれたニールソン(ポーレス)とリゴベルト(ウラン)に感謝したい。勝利できず落ち込んでいるが、同時に満足もしている。まだツールは終わっていない。
区間3位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)
(2級山岳コート・ド・ラ・クロワ・ヌーヴ山岳の)麓まで調子は良かったのだが、その後は脚が重く、自分のペースでないと登ることができなかった。全力を尽くしたのだが、これ以上のスピードで登ることはできなかった。落ち込んではいるが単純に脚がなかっただけなので後悔はしていない。まだトップコンディションには届いておらず、しかし現状をポジティブに捉えているよ。これから臨むピレネーにはいま以上の調子で臨めるはずだ。
マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
ポガチャルが速いペースを作り、それがレースを厳しいものにした。だけど何とかついていくことができた。プリモシュ(ログリッチ)は山岳で力強く、他のチームメイトも良い走りをしてくれた。今日もチームは強さを見せつけたね。また今日も沿道から多くのデンマーク人ファンが応援してくれた。デンマーク人であることを嬉しく思うよ。
マイヨブラン タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
前向きに捉えることができるステージとなった。脚の調子は良く、チームメイトも良い走りを見せてくれた。それらの要素は僕に自信を与えてくれ、残りのステージに向けて前向きにしてくれる。
ポガチャルが同じモナコに住むマシューズの車庫を借りているという報道について
それは違う。僕はマシューズの車庫を借りているのではなく、彼の家で車を充電させてもらっているだけだよ。(笑)
マイヨヴェール ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
総合上位陣を含めたアタックの応酬で幕を開けた。逃げ集団に潜り込もうとする総合勢の動きが、僕たちの集団コントロールを難しくした。だからこそ僕は逃げに乗るのではなく、プロトンに残る方が懸命だと判断したんだ。
途中ポガチャルが僕の背後を取ったので、位置を下げてチームメイトの合流を待った。その後大きな逃げ集団が形成され、マイヨジョーヌを守るために相当な力を使わねばならなかった。
明日はまた厳しいステージとなるだろう。なぜならフランスの道はアップダウンの連続だからね。また、明日は今日よりも更に暑くなるはずだ。昨日のステージで必ずしも集団スプリントに持ち込まれるわけではないことが分かった。果たして僕にチャンスが巡ってくるか、見てみよう。
マイヨアポワ(山岳賞) シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
今日の目標は明確だった。とても暑く、逃げに乗るために厳しい争いが行われた。だがマイヨアポワを保持するべく逃げに乗り、狙う通りポイントを加算することができたので良いステージとなった。まさかツール第2週目も着用できているなんて思ってもいなかった。次の休息日までは着続けられるよう頑張りたい。
text:Sotaro.Arakawa
区間優勝 マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
ジェットコースターのような山あり谷ありの、まるで僕の競技人生のような激動のレースだった。何度挫けそうになっても這い上がることができたのは、僕を信じ続けてくれた妻と4歳の娘がいたから。これは彼女たちに捧ぐ勝利だ。
昨日から明日にかけての3日間はチームとして狙いを定めているステージ。だが昨日はディラン(フルーネウェーヘン)のスプリントを狙ったものの失敗に終わり、僕自身にとってはここが最後のチャンスだと思い逃げに乗った。
ここまで2度の2位と惜しいところで勝利を逃していた。世界中に僕がただのスプリンターではないことを示したかった。最後の峠は、娘や僕のために犠牲を払ってくれた妻のことを考えながら登っていた。そして夢が叶ったんだ。彼女たちの我慢もこの勝利によって報われたと思っている。
区間2位 アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)
このツールでもう1勝を目指して全力を尽くすと、チームとスタッフに約束していた。まずは協力してくれたニールソン(ポーレス)とリゴベルト(ウラン)に感謝したい。勝利できず落ち込んでいるが、同時に満足もしている。まだツールは終わっていない。
区間3位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)
(2級山岳コート・ド・ラ・クロワ・ヌーヴ山岳の)麓まで調子は良かったのだが、その後は脚が重く、自分のペースでないと登ることができなかった。全力を尽くしたのだが、これ以上のスピードで登ることはできなかった。落ち込んではいるが単純に脚がなかっただけなので後悔はしていない。まだトップコンディションには届いておらず、しかし現状をポジティブに捉えているよ。これから臨むピレネーにはいま以上の調子で臨めるはずだ。
マイヨジョーヌ ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)
ポガチャルが速いペースを作り、それがレースを厳しいものにした。だけど何とかついていくことができた。プリモシュ(ログリッチ)は山岳で力強く、他のチームメイトも良い走りをしてくれた。今日もチームは強さを見せつけたね。また今日も沿道から多くのデンマーク人ファンが応援してくれた。デンマーク人であることを嬉しく思うよ。
マイヨブラン タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
前向きに捉えることができるステージとなった。脚の調子は良く、チームメイトも良い走りを見せてくれた。それらの要素は僕に自信を与えてくれ、残りのステージに向けて前向きにしてくれる。
ポガチャルが同じモナコに住むマシューズの車庫を借りているという報道について
それは違う。僕はマシューズの車庫を借りているのではなく、彼の家で車を充電させてもらっているだけだよ。(笑)
マイヨヴェール ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
総合上位陣を含めたアタックの応酬で幕を開けた。逃げ集団に潜り込もうとする総合勢の動きが、僕たちの集団コントロールを難しくした。だからこそ僕は逃げに乗るのではなく、プロトンに残る方が懸命だと判断したんだ。
途中ポガチャルが僕の背後を取ったので、位置を下げてチームメイトの合流を待った。その後大きな逃げ集団が形成され、マイヨジョーヌを守るために相当な力を使わねばならなかった。
明日はまた厳しいステージとなるだろう。なぜならフランスの道はアップダウンの連続だからね。また、明日は今日よりも更に暑くなるはずだ。昨日のステージで必ずしも集団スプリントに持ち込まれるわけではないことが分かった。果たして僕にチャンスが巡ってくるか、見てみよう。
マイヨアポワ(山岳賞) シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
今日の目標は明確だった。とても暑く、逃げに乗るために厳しい争いが行われた。だがマイヨアポワを保持するべく逃げに乗り、狙う通りポイントを加算することができたので良いステージとなった。まさかツール第2週目も着用できているなんて思ってもいなかった。次の休息日までは着続けられるよう頑張りたい。
text:Sotaro.Arakawa
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