2022/04/20(水) - 10:10
「自転車・食・対話」という3つのキーワードをコンセプトにした体験型サイクルステーション&カフェレストラン「BLOCK47」が4月17日、岐阜県羽島市にオープンした。地産地消のカフェレストラン、レンタサイクルのサービスを提供したりスマートトレーナー体験ができるサイクルエリア、交流イベントを開催する対話エリアが設けられているのが特徴で、自転車に興味を持つきっかけの場となることも期待されている。
自転車、食を軸に、地域の魅力を発信する体験型サイクルステーション
BLOCK47はサイクルステーションとカフェレストランなどからなる民営の複合施設。岐阜羽島駅から徒歩5分、岐阜羽島ICからも車で5分ほどの好立地にある。
「自転車・食・対話」という3つのキーワードを掲げ、それにまつわるエリアをひとつの施設の中に設けているのが特徴だ。玄関を入って右手側に「食」にまつわるカフェレストランやギフトショップ、左手側にレンタサイクルやスマートトレーナー体験、展示スペースなど「自転車」に関するサイクルエリアがあり、エントランスホールがイベントなどで活用できる「対話」エリアとなっている。
また、建物の前にはパラメタ広場という芝生広場があり、ここで野外イベントも開催可能。グランドオープン日の4月17日には、三重県桑名市の金属フレーム専門の自転車ブランド、ミューラー、毘沙バイク、STREEKの3ブランドや、屋内展示スペースに出展中のミノウラ、サギサカ、フカヤ、アヴェントゥーライフによる試乗会も行われた。将来的にはこの広場には組み替え可能な木製の自転車コースを常設する予定で、親子で自転車の練習を楽しめるようになるという。現在実現に向けてクラウドファンディングを行っている。
BLOCK47には、参画企業としてスマートトレーナーやバイクラックなど「ミノウラ」ブランドでおなじみの株式会社箕浦や、BMCの国内代理店・フタバ商店を傘下に持つ日本最大の自転車卸売会社・株式会社サギサカという東海エリアの自転車関連企業が出資している。
また、プロジェクトアドバイザーとして一般財団法人「人生100年社会デザイン財団」も関わっており、BLOCK47の「自転車と食、対話を通じて『健康でしあわせな人生100年時代の実現』を目指す」という基本コンセプトが定められた。両社はこの趣旨に賛同し、東海地方の自転車シーンを盛り上げるべく出資者として参画したという。
BLOCK47がある羽島市は、東海道新幹線や名神高速道路など、日本の大動脈が通り、名古屋から新幹線で10分と東京圏や関西圏からも比較的アクセスしやすい。また、市の東西を長良川、木曽川が流れており、河川敷や堤防道路を利用したサイクリングコースも通っているうえ、平坦な地形が多いなど、比較的自転車でも走りやすいという特徴がある。
「カフェレストランやレンタサイクルなどを併設するワンストップのサイクリング拠点としてだけでなく、一般のカフェレストラン利用者に自転車の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と、BLOCK47サイクル部門の責任者・鞍馬孝さん。今後は初心者向きのガイドツアーやアート巡りツアー、健脚ツアーなどのさまざまなサイクリングイベント、スマートトレーナーを活用したフィットネスやスキルアップ講座なども展開予定だ。
BLOCK47施設概要
■カフェレストラン「BLOCK47-Eats」
地産地消をコンセプトに、飛騨牛を使ったハンバーガーや養老町の手作りハムのステーキ、各務原市でしか流通していない各務原キムチ、岐阜県産の地鶏や蜂蜜、野菜を使った料理など、地元の食材を大切にしたメニューがそろう。東京・白金台の八芳園が料理を監修し、仕込みや味付けはすべて店内で行っている。
料理は特にサイクリストを意識したものではないとのことだが、自転車の車輪を意識した車麩をサラダのクルトン代わりに使ったり、自転車レースが発祥のフランス菓子・パリブレストもメニューに並んでおり、自転車目当てで来店したわけではない利用者にも自転車に興味を持ってもらえるよう工夫されている。
■物販エリア「BLOCK47-Gift's」
「つなぐ」をテーマに、地元岐阜を中心に食・工芸などの名品を販売する物販エリア。同館では県外からの利用者も見込んでおり、全国に岐阜の名産品を通じて岐阜の魅力を広く発信する役割を担う。BLOCK47の「47」には「47都道府県をつなぐ」という意味も込められており、それを象徴する。
■サイクルエリア「BLOCK47-Cycle」
サイクルエリアは、レンタサイクル、修理・メンテナンス・洗車コーナー、スマートトレーナー体験コーナー、展示スペース、体験型DIY工房からなる。
・レンタサイクル
レンタサイクルは定価で100万円を超えるようなハイエンドクラスのロードバイク、グラベルバイク、E-BIKE、クロスバイクなど各種スポーツバイクのほか、スポーツバイクに乗り慣れていない人でも安心して乗れる軽快車タイプの電動アシスト自転車、キッズバイクなどさまざまな車種を用意。
通常のレンタルバイクとしての使い方だけでなく、高級車のレンタルも可能なことから、スポーツバイクを買いたい・買い換えたいという人が試乗するという使い方もできる。購入時の参考として展示されているバイク自体をチェックできるショールーム的な役割も担う。ヘルメットのレンタルもあるので、手ぶらで来てもサイクリングを楽しめる。
・修理・メンテナンス・洗車コーナー
タイヤチューブをはじめ消耗品の販売を行うほか、メカニックがサイクリング中のトラブルに対応する。有償で持ち込みでの部品組み付けや自転車の整備も行う。洗車コーナーでは、スタッフによる有料洗車サービスも展開。サイクリング後に愛車をキレイにして帰宅することもできる。
スマートトレーナー体験コーナー
ミノウラのスマートトレーナーと主にルービーを活用したバーチャルサイクリングを体験できる。月額会員になれば決まった時間内であれば使い放題となり、自転車でのフィットネスに関心を持っている方の利用を見込んでいる。将来的にはプロ選手を招いてのトレーニング講座なども企画する予定だという。
展示スペース
4区画のポップアップスペースがあり、週ごとなど期間限定で有料で利用できる。自転車関係の展示だけでなく、アート系やハンドメイド系の出展も歓迎とのこと。
体験型DIY工房
溶接機や旋盤などの工作機械を備え、「自転車に関するものづくり」が楽しめる。有料でアルミ製またはステンレス製のボトルケージを作れるほか、将来的には自転車のスチールフレームづくりを制作するコースも企画されているとのこと。
■対話エリア「サイクルスクエア」
エントランスから館内に入ってすぐのスペースは、講演やワークショップなどの文化的イベントを開催可能なスペースになっている。自転車メーカーの新製品発表会や食や健康に関する講演など、自転車・食・健康などのインドアイベントに活用される予定。
■パラメタ広場
施設の前に広がる芝生の広場「パラメタ広場」。試乗イベントなどの屋外イベントの会場として活用が見込まれる。「いずれオールドパーツのフリーマーケットも開催したい」との計画もある。また、近日中に自由に組み替えでき、子どもも走れる木製の自転車練習コースを常備する予定で、現在クラウドファンディングで資金を募っている。
BLOCK47
住所:〒501-6256 岐阜県羽島市福寿町千代田3丁目54 岐阜羽島ガーデンモール内
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
WEB:https://block47.jp/
(BLOCK47-Cycle)
営業時間:10:00~20:00
TEL: 058-372-3196
(BLOCK47-Eats)
営業時間:11:00~20:00
TEL 058-372-2774
text&photo:Masanori Asano
自転車、食を軸に、地域の魅力を発信する体験型サイクルステーション
BLOCK47はサイクルステーションとカフェレストランなどからなる民営の複合施設。岐阜羽島駅から徒歩5分、岐阜羽島ICからも車で5分ほどの好立地にある。
「自転車・食・対話」という3つのキーワードを掲げ、それにまつわるエリアをひとつの施設の中に設けているのが特徴だ。玄関を入って右手側に「食」にまつわるカフェレストランやギフトショップ、左手側にレンタサイクルやスマートトレーナー体験、展示スペースなど「自転車」に関するサイクルエリアがあり、エントランスホールがイベントなどで活用できる「対話」エリアとなっている。
また、建物の前にはパラメタ広場という芝生広場があり、ここで野外イベントも開催可能。グランドオープン日の4月17日には、三重県桑名市の金属フレーム専門の自転車ブランド、ミューラー、毘沙バイク、STREEKの3ブランドや、屋内展示スペースに出展中のミノウラ、サギサカ、フカヤ、アヴェントゥーライフによる試乗会も行われた。将来的にはこの広場には組み替え可能な木製の自転車コースを常設する予定で、親子で自転車の練習を楽しめるようになるという。現在実現に向けてクラウドファンディングを行っている。
BLOCK47には、参画企業としてスマートトレーナーやバイクラックなど「ミノウラ」ブランドでおなじみの株式会社箕浦や、BMCの国内代理店・フタバ商店を傘下に持つ日本最大の自転車卸売会社・株式会社サギサカという東海エリアの自転車関連企業が出資している。
また、プロジェクトアドバイザーとして一般財団法人「人生100年社会デザイン財団」も関わっており、BLOCK47の「自転車と食、対話を通じて『健康でしあわせな人生100年時代の実現』を目指す」という基本コンセプトが定められた。両社はこの趣旨に賛同し、東海地方の自転車シーンを盛り上げるべく出資者として参画したという。
BLOCK47がある羽島市は、東海道新幹線や名神高速道路など、日本の大動脈が通り、名古屋から新幹線で10分と東京圏や関西圏からも比較的アクセスしやすい。また、市の東西を長良川、木曽川が流れており、河川敷や堤防道路を利用したサイクリングコースも通っているうえ、平坦な地形が多いなど、比較的自転車でも走りやすいという特徴がある。
「カフェレストランやレンタサイクルなどを併設するワンストップのサイクリング拠点としてだけでなく、一般のカフェレストラン利用者に自転車の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と、BLOCK47サイクル部門の責任者・鞍馬孝さん。今後は初心者向きのガイドツアーやアート巡りツアー、健脚ツアーなどのさまざまなサイクリングイベント、スマートトレーナーを活用したフィットネスやスキルアップ講座なども展開予定だ。
BLOCK47施設概要
■カフェレストラン「BLOCK47-Eats」
地産地消をコンセプトに、飛騨牛を使ったハンバーガーや養老町の手作りハムのステーキ、各務原市でしか流通していない各務原キムチ、岐阜県産の地鶏や蜂蜜、野菜を使った料理など、地元の食材を大切にしたメニューがそろう。東京・白金台の八芳園が料理を監修し、仕込みや味付けはすべて店内で行っている。
料理は特にサイクリストを意識したものではないとのことだが、自転車の車輪を意識した車麩をサラダのクルトン代わりに使ったり、自転車レースが発祥のフランス菓子・パリブレストもメニューに並んでおり、自転車目当てで来店したわけではない利用者にも自転車に興味を持ってもらえるよう工夫されている。
■物販エリア「BLOCK47-Gift's」
「つなぐ」をテーマに、地元岐阜を中心に食・工芸などの名品を販売する物販エリア。同館では県外からの利用者も見込んでおり、全国に岐阜の名産品を通じて岐阜の魅力を広く発信する役割を担う。BLOCK47の「47」には「47都道府県をつなぐ」という意味も込められており、それを象徴する。
■サイクルエリア「BLOCK47-Cycle」
サイクルエリアは、レンタサイクル、修理・メンテナンス・洗車コーナー、スマートトレーナー体験コーナー、展示スペース、体験型DIY工房からなる。
・レンタサイクル
レンタサイクルは定価で100万円を超えるようなハイエンドクラスのロードバイク、グラベルバイク、E-BIKE、クロスバイクなど各種スポーツバイクのほか、スポーツバイクに乗り慣れていない人でも安心して乗れる軽快車タイプの電動アシスト自転車、キッズバイクなどさまざまな車種を用意。
通常のレンタルバイクとしての使い方だけでなく、高級車のレンタルも可能なことから、スポーツバイクを買いたい・買い換えたいという人が試乗するという使い方もできる。購入時の参考として展示されているバイク自体をチェックできるショールーム的な役割も担う。ヘルメットのレンタルもあるので、手ぶらで来てもサイクリングを楽しめる。
・修理・メンテナンス・洗車コーナー
タイヤチューブをはじめ消耗品の販売を行うほか、メカニックがサイクリング中のトラブルに対応する。有償で持ち込みでの部品組み付けや自転車の整備も行う。洗車コーナーでは、スタッフによる有料洗車サービスも展開。サイクリング後に愛車をキレイにして帰宅することもできる。
スマートトレーナー体験コーナー
ミノウラのスマートトレーナーと主にルービーを活用したバーチャルサイクリングを体験できる。月額会員になれば決まった時間内であれば使い放題となり、自転車でのフィットネスに関心を持っている方の利用を見込んでいる。将来的にはプロ選手を招いてのトレーニング講座なども企画する予定だという。
展示スペース
4区画のポップアップスペースがあり、週ごとなど期間限定で有料で利用できる。自転車関係の展示だけでなく、アート系やハンドメイド系の出展も歓迎とのこと。
体験型DIY工房
溶接機や旋盤などの工作機械を備え、「自転車に関するものづくり」が楽しめる。有料でアルミ製またはステンレス製のボトルケージを作れるほか、将来的には自転車のスチールフレームづくりを制作するコースも企画されているとのこと。
■対話エリア「サイクルスクエア」
エントランスから館内に入ってすぐのスペースは、講演やワークショップなどの文化的イベントを開催可能なスペースになっている。自転車メーカーの新製品発表会や食や健康に関する講演など、自転車・食・健康などのインドアイベントに活用される予定。
■パラメタ広場
施設の前に広がる芝生の広場「パラメタ広場」。試乗イベントなどの屋外イベントの会場として活用が見込まれる。「いずれオールドパーツのフリーマーケットも開催したい」との計画もある。また、近日中に自由に組み替えでき、子どもも走れる木製の自転車練習コースを常備する予定で、現在クラウドファンディングで資金を募っている。
BLOCK47
住所:〒501-6256 岐阜県羽島市福寿町千代田3丁目54 岐阜羽島ガーデンモール内
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
WEB:https://block47.jp/
(BLOCK47-Cycle)
営業時間:10:00~20:00
TEL: 058-372-3196
(BLOCK47-Eats)
営業時間:11:00~20:00
TEL 058-372-2774
text&photo:Masanori Asano
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