2022/03/27(日) - 10:04
序盤の1級山岳で抜け出したリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)とセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)が長駆130kmを逃げ切った。カラパスがカタルーニャ6日目を制するとともに、イギータが総合首位に立った。
最終日を翌日に控えた第101回ボルタ・ア・カタルーニャ第6ステージは、地中海に面したサロウから山岳地帯を通り、隣町のカンブリスにフィニッシュする168.6km。スタート後すぐに現れる1級山岳レブレス(距離10.5km/平均6%)を登り、2級山岳カパフォンツ山頂から続く細かなアップダウンを越えてフィニッシュを目指す山岳ステージだ。
強い雨が路面と選手たちを濡らす中、スタートと同時に総合順位で遅れるステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)を含む3名でエスケープを図る。その動きを一旦容認したメイン集団では、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)のために21歳の若き豪王者ルーク・プラップ(オーストラリア)がハイスピードで平均6%斜面を駆け上がった。
プラップの強力な牽引はリーダージャージを着るジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)を含むメイン集団を破壊した。カラパスとセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)以外を振り落としたプラップは、速度を緩めることなく続く2級山岳カパフォンツで逃げ集団を飲み込む。メイン集団と1分差をつけ、任務を完了したプラップは遅れ、スタート後僅か40km地点からカラパスとイギータのタンデム走行が始まった。
総合首位アルメイダと7秒差の3位につけるイギータと24秒差で9位のカラパスは、プロトンと最大3分半までリードを拡げながら突き進む。それを追うメイン集団先頭では、UAEチームエミレーツが牽引を担当したものの、細かなアップダウンでアシスト選手たちは疲弊。残り45km地点でアルメイダの前にチームメイトは2人しか残されていなかった。
逃げる2人とのタイム差が縮まらないことに業を煮やしたウノエックス・プロサイクリング チームが牽引に加わわるが、コーナーの多い下りで快調に飛ばす2人を追走集団が捉えることは叶わなかった。
カンブリスの市街地に入り、カラパスとイギータの130kmに渡る協調体制は終わりを告げ、残り100mからの一騎打ちスプリントをカラパスが制した。
「雨と複雑な登りを利用すれば、いつもと違う内容のレースに持ち込めると思っていた。とても厳しい地形だったが、僕の特徴を活かすことのできるコースレイアウトだった。レース前からアタックは計画しており、今日は一か八かの勝負だった」と、勝者となったカラパスは語った。
アルメイダに48秒差をつけ、ボーナスタイムの11秒を加算したイギータが総合首位を奪取。「逃げにチャンスのあるステージだと思っていた。良い協力体制を築くことができ、最後はカラパスの方が脚を残していたみたいだね。リーダージャージで最終ステージに臨むことができて嬉しいが、明日もまた激しいステージになるだろう。何があっても不思議じゃない」とリーダージャージに袖を通したイギータは、総合優勝に向け意気込んだ。
翌日の大会最終日は138.6kmのショートステージ。終盤に2級山岳ムンジュイック城(距離2.4km/平均4.7%)を含むコースを5周する、乱戦必至のステージで総合優勝の行方が決まる。
最終日を翌日に控えた第101回ボルタ・ア・カタルーニャ第6ステージは、地中海に面したサロウから山岳地帯を通り、隣町のカンブリスにフィニッシュする168.6km。スタート後すぐに現れる1級山岳レブレス(距離10.5km/平均6%)を登り、2級山岳カパフォンツ山頂から続く細かなアップダウンを越えてフィニッシュを目指す山岳ステージだ。
強い雨が路面と選手たちを濡らす中、スタートと同時に総合順位で遅れるステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)を含む3名でエスケープを図る。その動きを一旦容認したメイン集団では、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)のために21歳の若き豪王者ルーク・プラップ(オーストラリア)がハイスピードで平均6%斜面を駆け上がった。
プラップの強力な牽引はリーダージャージを着るジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)を含むメイン集団を破壊した。カラパスとセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)以外を振り落としたプラップは、速度を緩めることなく続く2級山岳カパフォンツで逃げ集団を飲み込む。メイン集団と1分差をつけ、任務を完了したプラップは遅れ、スタート後僅か40km地点からカラパスとイギータのタンデム走行が始まった。
総合首位アルメイダと7秒差の3位につけるイギータと24秒差で9位のカラパスは、プロトンと最大3分半までリードを拡げながら突き進む。それを追うメイン集団先頭では、UAEチームエミレーツが牽引を担当したものの、細かなアップダウンでアシスト選手たちは疲弊。残り45km地点でアルメイダの前にチームメイトは2人しか残されていなかった。
逃げる2人とのタイム差が縮まらないことに業を煮やしたウノエックス・プロサイクリング チームが牽引に加わわるが、コーナーの多い下りで快調に飛ばす2人を追走集団が捉えることは叶わなかった。
カンブリスの市街地に入り、カラパスとイギータの130kmに渡る協調体制は終わりを告げ、残り100mからの一騎打ちスプリントをカラパスが制した。
「雨と複雑な登りを利用すれば、いつもと違う内容のレースに持ち込めると思っていた。とても厳しい地形だったが、僕の特徴を活かすことのできるコースレイアウトだった。レース前からアタックは計画しており、今日は一か八かの勝負だった」と、勝者となったカラパスは語った。
アルメイダに48秒差をつけ、ボーナスタイムの11秒を加算したイギータが総合首位を奪取。「逃げにチャンスのあるステージだと思っていた。良い協力体制を築くことができ、最後はカラパスの方が脚を残していたみたいだね。リーダージャージで最終ステージに臨むことができて嬉しいが、明日もまた激しいステージになるだろう。何があっても不思議じゃない」とリーダージャージに袖を通したイギータは、総合優勝に向け意気込んだ。
翌日の大会最終日は138.6kmのショートステージ。終盤に2級山岳ムンジュイック城(距離2.4km/平均4.7%)を含むコースを5周する、乱戦必至のステージで総合優勝の行方が決まる。
ボルタ・ア・カタルーニャ2022第6ステージ結果
1位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 4:09:19 |
2位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:48 |
4位 | シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、アスタナカザフスタン) | |
5位 | カンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ) | |
6位 | ヤン・バークランツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
7位 | フェルナンド・バルセロ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
8位 | ドリアン・ゴドン(フランス、AG2Rシトロエン) | |
9位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
10位 | ヘンリ・ファンデンアベーレ(ベルギー、チームDSM) |
個人総合成績
1位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | 26:35:24 |
2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:16 |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:52 |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | 0:53 |
5位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 1:08 |
6位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:10 |
7位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | |
8位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 1:13 |
9位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 1:16 |
10位 | トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 1:27 |
その他の特別賞
ポイント賞 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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