タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が先週コロナウイルスに感染し、現在は回復してトレーニングを再開したことを明らかにした。大会2連覇のかかるUAEツアー(2月20日-)には予定通り出場するという。



昨年総合優勝したUAEツアーには予定通り出場予定だと言うタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)昨年総合優勝したUAEツアーには予定通り出場予定だと言うタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
ツール・ド・フランスで今年3連覇を目指すタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は2月8日、新型コロナウイルスへの感染と快気を報告した。

「心温まるメッセージをありがとう。先週コロナの陽性反応が出て、数日間の隔離生活を送った。幸いワクチンのブースター接種(3回目)を受けていたおかげで、鼻詰まりや喉の痛みのみと症状は軽かった。ご覧の通り、軽くではあるが既に自転車に乗っている。 UAEツアーには間に合うだろう」とポガチャルはインスタグラムに投稿した動画の中で語った。

1月にスペイン南部シエラネバダでトレーニング合宿を行い、現在は居を構えるモナコに戻っているポガチャル。既にトレーニングは再開しており、友人であるマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)のインスタグラムにはウィリーをする元気な姿が投稿されている。

チームドクターのアドリアン・ロトゥンノ氏はポガチャルの状態について「ガイドラインに従い、更にタデイ(ポガチャル)の健康と蔓延防止のため、トレーニングを再開する前に隔離と回復期間を設けた。この後も最終的な検査を受ける予定ではあるが、既に今シーズンの初戦であるUAEツアーにむけた準備に入っている」とコメントした。UCI(国際自転車競技連合)が定めるプロトコルによると、コロナに感染した選手はレースに出場する前に心臓と肺機能の検査が義務付けられている。

今シーズンのポガチャルはUAEツアーからストラーデ・ビアンケを経て、ティレーノ~アドリアティコ、イツリア・バスクカントリーなどステージレースを転戦。その後は昨年優勝したリエージュ~バストーニュ~リエージュからツアー・オブ・スロベニア、そしてツール・ド・フランスと、前半戦は昨年同様のスケジュールを予定している。

またナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)も先月コロナに感染し、既に回復していることを明らかにした。キンタナは2月10日に開幕するツール・ド・ラ・プロヴァンス(2.Pro)でシーズン初戦を迎える。


text:Sotaro.Arakawa