2022/01/23(日) - 09:09
世界選手権を占う前哨戦となったX2Oトロフェー第5戦で、ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が久々のビッグレース勝利。安定の強さを披露したルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が女子レースを制した。
女子エリート:女王ブラントが貫禄の今季17勝目
世界選手権を1週間後に控えたX2Oバドカマートロフェー第5戦の舞台は、ベルギーの東フランダース州に位置する街ハンメ。通称「フランドリアンクロス」は小刻みなアップダウンを繰り返すハイスピードコースが特徴で、男女レース共に複数名によるトップグループでの争いが繰り広げられた。
女子エリートではアルカンシエル防衛を見据えるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がダッシュを決めた。各レースの合計タイムで争われるシリーズランキングでデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)から僅か2秒遅れの2位につけるブラントは、やがて複数名の追走グループに追いつかれたものの、一呼吸置いてから再加速を見せた。
「今日はすぐに良いリズムに乗ることができた。先週のレースをスキップしたのでどう動けるか不安だったけれど、すぐ自分本来のの走りを思い出せた」と言うブラントは、2番手で粘るベッツェマを引き離して最終ラップへ。力強い走りを崩さず、シリーズランキング逆転に成功する、今季17勝目を挙げている。
男子エリート:ピドコックが最終周に落車 アールツを退けスウェーク勝利
男子エリートレースで抜群の飛び出しを見せたのは、シリーズランキングで首位に立つトーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)。「ピドコックが後方に埋もれていると知っていたので、早くからプッシュした」というアールツはすぐに20秒ものリードを稼ぎ出したものの、その後方からはイネオス・グレナディアーズのマヨルカ合宿からレース復帰したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が追走グループをまとめ上げた。
ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)を引き連れて、遥か前を走っていたアールツをレース中盤に引き戻すことに成功したピドコック。やがて追いついたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)も含め、4人が激しい勝負を繰り広げた。
最終ラップに入ると共に、4人の中で息を潜めていたピドコックが猛然と加速したものの、その数十秒後に滑りやすい左コーナーでフロントタイヤのグリップを失い、転倒。イゼルビットもスウェークとアールツのハイペースに追従できず、勝負は2人のマッチスプリントへ。コーナーが連続するコース最終区間を踏み抜き、アールツの追撃を抑えたスウェークが宙に両手を振り上げた。
「スプリントは実際よりも長く感じたよ。最後の最後は本当に苦しかった。優勝争い自体すごく久しぶりだったのでとても良かった。嬉しいよ」と話すスウェークにとって、CX3大シリーズ(W杯、スーパープレスティージュ、X2Oトロフェー)での優勝は昨年2月以来約1年ぶり。イゼルビットが3位に入り、転倒しながらもフィジカルの強さを披露したピドコックは5位でレースを終えている。
女子エリート:女王ブラントが貫禄の今季17勝目
世界選手権を1週間後に控えたX2Oバドカマートロフェー第5戦の舞台は、ベルギーの東フランダース州に位置する街ハンメ。通称「フランドリアンクロス」は小刻みなアップダウンを繰り返すハイスピードコースが特徴で、男女レース共に複数名によるトップグループでの争いが繰り広げられた。
女子エリートではアルカンシエル防衛を見据えるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がダッシュを決めた。各レースの合計タイムで争われるシリーズランキングでデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)から僅か2秒遅れの2位につけるブラントは、やがて複数名の追走グループに追いつかれたものの、一呼吸置いてから再加速を見せた。
「今日はすぐに良いリズムに乗ることができた。先週のレースをスキップしたのでどう動けるか不安だったけれど、すぐ自分本来のの走りを思い出せた」と言うブラントは、2番手で粘るベッツェマを引き離して最終ラップへ。力強い走りを崩さず、シリーズランキング逆転に成功する、今季17勝目を挙げている。
男子エリート:ピドコックが最終周に落車 アールツを退けスウェーク勝利
男子エリートレースで抜群の飛び出しを見せたのは、シリーズランキングで首位に立つトーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)。「ピドコックが後方に埋もれていると知っていたので、早くからプッシュした」というアールツはすぐに20秒ものリードを稼ぎ出したものの、その後方からはイネオス・グレナディアーズのマヨルカ合宿からレース復帰したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が追走グループをまとめ上げた。
ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)を引き連れて、遥か前を走っていたアールツをレース中盤に引き戻すことに成功したピドコック。やがて追いついたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)も含め、4人が激しい勝負を繰り広げた。
最終ラップに入ると共に、4人の中で息を潜めていたピドコックが猛然と加速したものの、その数十秒後に滑りやすい左コーナーでフロントタイヤのグリップを失い、転倒。イゼルビットもスウェークとアールツのハイペースに追従できず、勝負は2人のマッチスプリントへ。コーナーが連続するコース最終区間を踏み抜き、アールツの追撃を抑えたスウェークが宙に両手を振り上げた。
「スプリントは実際よりも長く感じたよ。最後の最後は本当に苦しかった。優勝争い自体すごく久しぶりだったのでとても良かった。嬉しいよ」と話すスウェークにとって、CX3大シリーズ(W杯、スーパープレスティージュ、X2Oトロフェー)での優勝は昨年2月以来約1年ぶり。イゼルビットが3位に入り、転倒しながらもフィジカルの強さを披露したピドコックは5位でレースを終えている。
X2Oバドカマートロフェー2021-2022第6戦女子結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 46:00 |
2位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:17 |
3位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:18 |
4位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | +0:24 |
5位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス) | +1:02 |
6位 | マノン・バッカー(オランダ、IKOクレラン) | +1:03 |
7位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKOクレラン) | +2:11 |
8位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、IKOクレラン) | +2:12 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) | +2:20 |
10位 | アンナ・カイ(イギリス、スターカジノCXチーム) | +3:17 |
X2Oバドカマートロフェー2021-2022第6戦男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 1:01:11 |
2位 | トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:00 |
3位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:20 |
4位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:33 |
5位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:47 |
6位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:49 |
7位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンス・サーカスCXチーム) | +1:15 |
8位 | トム・メーウセン(ベルギー、CXチームデスシャフト・グループヘンス・マースコンテナーズ) | +1:29 |
9位 | クレモン・ヴァンチュリーニ(フランス、AG2Rシトロエン) | +1:34 |
10位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:41 |
text:So Isobe
photo:CorVos
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