2021/12/31(金) - 10:44
2021年最後のCXレース、X2Oバドカマートロフェー第3戦でワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)とルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がそれぞれ圧勝。男子U23の鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)はフルラップ完走まであと一歩届かず、悔しいレースに。
年末年始休暇の過密スケジュールを消化中のヨーロッパシクロクロスシーズンは、3大CXシリーズ(UCIワールドカップ、スーパープレスティージュ、X2Oバドカマートロフェー)における2021年最後のレースへ。ベルギーのロエンハウトでX2Oバドカマートロフェー第3戦「アゼンクロス」が開催された。
平坦基調かつ、名物のウォッシュボード(パンプトラック)や深い溝を横切るコース。表土だけが泥と化し、スピードを上げれば上げるほど難易度が増すスリッピーコンディションでトップ選手たちが高速バトルを繰り広げた。
女子:ベッツィマを寄せ付けず、ブラントが勝利
女子レースは序盤、ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)、若手のシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が先頭グループを組み、中盤戦に入るとベッツィマが大きなリードを得て逃げ始めた。
しかしベッツィマの攻撃は絶好調ブラントによって封じ込められ勝負は振り出しに。3人ひとかたまりのまま最終周回に入るとまずファンアンローイが脱落し、やがてブラントが独走態勢を築き上げる。80%ルールの足切りペースを上回り、周回遅れの選手を次々とパスしながらフィニッシュラインへとたどり着いた。
頭一つ抜きん出たフィジカルを維持しているブラントにとって、W杯ナミュールから負けなしの4連勝。今季勝利数を13にまで伸ばしすことに成功している。
男子エリート:無敵のファンアールトが圧勝
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)不参加の男子エリートレースでは、マチューの兄デーヴィッド・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がホールショット。しかしすぐ、ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が主導権を握った。
やや後方からレースを進めたファンアールトはレース開始後20分あたりから加速し、独走状態に持ち込みかけたものの、スウェークとクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム)が追いつき、やがてマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)も合流。ファントーレンハウトのアタックを引き戻したファンアールトが、カウンターアタックで先行を開始した。
「長い直線がずっと向かい風だったので、無駄に体力を使わないように早すぎるアタックを避けたんだ。マイケルがアタックした時は全力で追いかけなければならなかったけれど、すぐに状況をひっくり返すことができた。レースが進むにつれて有利な状況になった」と言うベルギーチャンピオンは、リードを全7周回中の5周回終了時点で11秒、6周回周回終了時点で24秒まで広げ、そのまま勝利。圧倒的な強さで今季連勝記録を6に伸ばすことに成功した。
「これからも短期間で多くのレースがあるので調子をうまく維持していきたい。そして(1月9日の)ベルギー選手権までに回復し、タイトル防衛を目指したい」とファンアールトはインタビューに答えている。
またこの日、男子U23レースでは鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)がスーパープレスティージュ第6戦から連戦出場。ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が勝利した一方、鈴木はフルラップまで僅かに届かず足切りに。「フルラップまであと少し。一歩一歩頑張ります」と悔しさをにじませている。
年末年始休暇の過密スケジュールを消化中のヨーロッパシクロクロスシーズンは、3大CXシリーズ(UCIワールドカップ、スーパープレスティージュ、X2Oバドカマートロフェー)における2021年最後のレースへ。ベルギーのロエンハウトでX2Oバドカマートロフェー第3戦「アゼンクロス」が開催された。
平坦基調かつ、名物のウォッシュボード(パンプトラック)や深い溝を横切るコース。表土だけが泥と化し、スピードを上げれば上げるほど難易度が増すスリッピーコンディションでトップ選手たちが高速バトルを繰り広げた。
女子:ベッツィマを寄せ付けず、ブラントが勝利
女子レースは序盤、ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)、若手のシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が先頭グループを組み、中盤戦に入るとベッツィマが大きなリードを得て逃げ始めた。
しかしベッツィマの攻撃は絶好調ブラントによって封じ込められ勝負は振り出しに。3人ひとかたまりのまま最終周回に入るとまずファンアンローイが脱落し、やがてブラントが独走態勢を築き上げる。80%ルールの足切りペースを上回り、周回遅れの選手を次々とパスしながらフィニッシュラインへとたどり着いた。
頭一つ抜きん出たフィジカルを維持しているブラントにとって、W杯ナミュールから負けなしの4連勝。今季勝利数を13にまで伸ばしすことに成功している。
男子エリート:無敵のファンアールトが圧勝
マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)不参加の男子エリートレースでは、マチューの兄デーヴィッド・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がホールショット。しかしすぐ、ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が主導権を握った。
やや後方からレースを進めたファンアールトはレース開始後20分あたりから加速し、独走状態に持ち込みかけたものの、スウェークとクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム)が追いつき、やがてマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)も合流。ファントーレンハウトのアタックを引き戻したファンアールトが、カウンターアタックで先行を開始した。
「長い直線がずっと向かい風だったので、無駄に体力を使わないように早すぎるアタックを避けたんだ。マイケルがアタックした時は全力で追いかけなければならなかったけれど、すぐに状況をひっくり返すことができた。レースが進むにつれて有利な状況になった」と言うベルギーチャンピオンは、リードを全7周回中の5周回終了時点で11秒、6周回周回終了時点で24秒まで広げ、そのまま勝利。圧倒的な強さで今季連勝記録を6に伸ばすことに成功した。
「これからも短期間で多くのレースがあるので調子をうまく維持していきたい。そして(1月9日の)ベルギー選手権までに回復し、タイトル防衛を目指したい」とファンアールトはインタビューに答えている。
またこの日、男子U23レースでは鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)がスーパープレスティージュ第6戦から連戦出場。ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が勝利した一方、鈴木はフルラップまで僅かに届かず足切りに。「フルラップまであと少し。一歩一歩頑張ります」と悔しさをにじませている。
X2Oバドカマートロフェー2021-2022第3戦女子結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 46:33 |
2位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:15 |
3位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:33 |
4位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | +1:05 |
5位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKOクレラン) | +1:36 |
6位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス) | +1:40 |
7位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、スターカジノCXチーム) | +1:46 |
8位 | ヤラ・カステリン(オランダ、IKOクレラン) | +2:08 |
9位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス、A.S.バイククロスチーム) | +2:22 |
10位 | アンナ・カイ(イギリス、スターカジノCXチーム) | +2:38 |
X2Oバドカマートロフェー2021-2022第3戦男子エリート結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 56:16 |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:14 |
3位 | トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:27 |
4位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンス・サーカスCXチーム) | +0:41 |
5位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:54 |
6位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム) | +0:59 |
7位 | フェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH) | +1:04 |
8位 | ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | +1:10 |
9位 | ヴィンセント・バスタンス(ベルギー、CXチームデスシャフト・グループヘンス・マースコンテナーズ) | +1:17 |
10位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:25 |
X2Oバドカマートロフェー2021-2022第3戦男子U23結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 49:39 |
2位 | メース・ヘンドリクス(オランダ、IKOクレラン) | +0:06 |
3位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム) | +0:11 |
60位 | 鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC) | -1LAP |
text:So Isobe
photo:CorVos
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