2009/03/24(火) - 08:16
3月23日に開幕したブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン。注目のランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)は第1ステージで落車に巻き込まれ、病院へ搬送された。鎖骨骨折が発覚したアームストロング。6週間後に迫ったジロ・デ・イタリア出場に暗雲が立ちこめる。
アスタナのチーム公式サイトが伝えたところによると、第1ステージのレース終盤、集団が狭い道を通った際、10数名の選手が落車。この中に黒黄色ヘルメットのアームストロングが含まれた。右腕を掴み、右肩のトラブルを訴えるアームストロングはそのまま救急車で病院へ搬送。残念ながらレースは途中リタイアとなった。
病院での診察の結果、アームストロングは右鎖骨の骨折が認められた。アームストロングはアメリカの自宅へ戻り、手術を受けることもありうるという。
アームストロングが鎖骨を骨折するのは実はキャリア初。骨折の診断を受けたアームストロングは「これまでの17年のプロ生活で、ロードレースにつきものの鎖骨トラブルを回避していたことは逆に幸運なこと」だと語っている。
心配されるのが、5月9日に開幕するジロ・デ・イタリアと、7月4日に開幕するツール・ド・フランスへの影響だ。これまでの鎖骨骨折者の回復を見ても、全治は1ヶ月以上を要する。
ジロ出場に暗雲が立ちこめるアームストロングは「今回の落車はこれからのレーススケジュールに大きな影響を及ぼすけど、今一番大切なのは自宅に戻って休養を取り、リハビリに励むことだ」と語っている。
難病のガンを克服し、その後ツール7連覇を達成したアームストロング。今度の敵は鎖骨の骨折だ。このトラブルを乗り越えてグランツールで再び輝くのか。アームストロングの挑戦が始まる。
落車直後の様子を収めたビデオがガゼッタTVに掲載。ビデオはこちら(15秒間はCM、音が出ます)
以下、アスタナのチーム公式サイトに掲載されたインタビュー
ーーー落車はどのようにして起こった?
「レース終盤になると選手はみんな勝利を狙ってエキサイトする。みんな集団の前方に上がろうと必死で、そんな状態で目の前で数名が落車したんだ。避けきれず、彼らの上に覆いかぶさるようにして落車した。一瞬の出来事だった。あの状態では、もっと悪い結果も起こり得た。右臀部と腕に擦過傷があったけど、深刻だったのは鎖骨だった。鎖骨の骨折はこれまでに経験したことが無い。痛みは酷いよ。今はこの傷が癒えるのを待つだけだ。アメリカに戻って、手術を受けるか検討したい」
ーーー非常に残念だと思うけど、ジロ出場は赤信号?
「とても残念な気持ちでいっぱいだ。酷く残念。特にジロのことを思うと残念でならない。今の最大の問題はこの痛みだ。骨折は痛む。バリャドリドの病院の医師たちはみんな親切で素晴らしかったけど、今は情けない気持ちに苛まれている。これから数日はリラックスして、スケジュールを練り直さないといけない。ジロに関しては、1週間もしないうちにある程度公表できると思う」
ーーーこれまで落車とは無縁だったね
「病院で同じことを考えていたよ。17年間のプロキャリアの中で、こんなことは一度も起こらなかった。でもそれがロードレースだ。これは誰のミスでもない。落車はいつでも起こりうる。落車も仕事の一部だ」
アスタナのチーム公式サイトが伝えたところによると、第1ステージのレース終盤、集団が狭い道を通った際、10数名の選手が落車。この中に黒黄色ヘルメットのアームストロングが含まれた。右腕を掴み、右肩のトラブルを訴えるアームストロングはそのまま救急車で病院へ搬送。残念ながらレースは途中リタイアとなった。
病院での診察の結果、アームストロングは右鎖骨の骨折が認められた。アームストロングはアメリカの自宅へ戻り、手術を受けることもありうるという。
アームストロングが鎖骨を骨折するのは実はキャリア初。骨折の診断を受けたアームストロングは「これまでの17年のプロ生活で、ロードレースにつきものの鎖骨トラブルを回避していたことは逆に幸運なこと」だと語っている。
心配されるのが、5月9日に開幕するジロ・デ・イタリアと、7月4日に開幕するツール・ド・フランスへの影響だ。これまでの鎖骨骨折者の回復を見ても、全治は1ヶ月以上を要する。
ジロ出場に暗雲が立ちこめるアームストロングは「今回の落車はこれからのレーススケジュールに大きな影響を及ぼすけど、今一番大切なのは自宅に戻って休養を取り、リハビリに励むことだ」と語っている。
難病のガンを克服し、その後ツール7連覇を達成したアームストロング。今度の敵は鎖骨の骨折だ。このトラブルを乗り越えてグランツールで再び輝くのか。アームストロングの挑戦が始まる。
落車直後の様子を収めたビデオがガゼッタTVに掲載。ビデオはこちら(15秒間はCM、音が出ます)
以下、アスタナのチーム公式サイトに掲載されたインタビュー
ーーー落車はどのようにして起こった?
「レース終盤になると選手はみんな勝利を狙ってエキサイトする。みんな集団の前方に上がろうと必死で、そんな状態で目の前で数名が落車したんだ。避けきれず、彼らの上に覆いかぶさるようにして落車した。一瞬の出来事だった。あの状態では、もっと悪い結果も起こり得た。右臀部と腕に擦過傷があったけど、深刻だったのは鎖骨だった。鎖骨の骨折はこれまでに経験したことが無い。痛みは酷いよ。今はこの傷が癒えるのを待つだけだ。アメリカに戻って、手術を受けるか検討したい」
ーーー非常に残念だと思うけど、ジロ出場は赤信号?
「とても残念な気持ちでいっぱいだ。酷く残念。特にジロのことを思うと残念でならない。今の最大の問題はこの痛みだ。骨折は痛む。バリャドリドの病院の医師たちはみんな親切で素晴らしかったけど、今は情けない気持ちに苛まれている。これから数日はリラックスして、スケジュールを練り直さないといけない。ジロに関しては、1週間もしないうちにある程度公表できると思う」
ーーーこれまで落車とは無縁だったね
「病院で同じことを考えていたよ。17年間のプロキャリアの中で、こんなことは一度も起こらなかった。でもそれがロードレースだ。これは誰のミスでもない。落車はいつでも起こりうる。落車も仕事の一部だ」
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