ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)がスペインで開幕。アームストロング(アメリカ)が落車リタイアした第1ステージは、ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)がスプリント勝利。新城幸也(Bboxブイグテレコム)は途中落車に巻き込まれながらも33位に入った。

カスティーリャ・イ・レオン州の丘陵地帯を進むカスティーリャ・イ・レオン州の丘陵地帯を進む photo:Cor Vos中盤に2つの3級山岳が登場する、丘陵地帯を貫く168kmコースで行なわれた第1ステージ。バルタナスのゴール地点は下りとカーブが連続するテクニカルなレイアウトが設定されている。スプリンターにとってはステージ優勝の数少ないチャンスだ。

レース序盤に集団から飛び出したのはフランシスコ・マンセーボ(スペイン、ロックレーシング)、ホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア・カハスール)、ラウル・サンタマリア(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)、ミケル・イルンダイン(スペイン、オルベアコンチネンタル)の4名。

逃げに乗ったフランシスコ・マンセーボ(スペイン、ロックレーシング)やホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア・カハスール)逃げに乗ったフランシスコ・マンセーボ(スペイン、ロックレーシング)やホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア・カハスール) photo:Cor Vosマンセーボ率いるこの逃げグループは最大で11分30秒のリードを稼ぎ出したが、ケースデパーニュを中心としたスプリンターチームのコントロールにより、後半にかけてタイム差が縮小していく。しかしツアー・オブ・カリフォルニアで逃げ切り勝利を飾っているマンセーボは逃げの巧者だ。ラスト40kmでタイム差は4分30秒。スプリンターチームはさらに集団のスピードを上げた。

タイム差が2分を切ったラスト20km地点。道幅が小さくなった直線路で落車が発生し、これに巻き込まれたアームストロングが鎖骨骨折によりリタイア。メイン集団はスピードを弱めず追走を続け、逃げ続けていたマンセーボとロペスをラスト6kmでようやく捉えた。

スプリント勝利を飾ったホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)スプリント勝利を飾ったホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル) photo:Cor Vos集団はケースデパーニュが積極的に前を引き続けてゴールへ。しかしラスト150mの最終コーナー手前で隊列は崩れ、先頭でコーナーを抜けたダヴィド・ヴィトリア(スイス、ロックレーシング)がスプリントを開始。これに応戦したソブリノが力勝負でヴィトリアを下し、ゴールラインで両手を広げた。

プロ3勝目を飾った26歳のソブリノはリーダージャージ獲得。「逃げにチームメイトが入っていたから、チームは力を浪費せずに済んだ。ケースデパーニュがロハスのために集団を牽引していたけど、僕は最終コーナーを好位置で抜けて勝利を手にした。今日はいつもテレビで見るようなビッグな選手と一緒に走ったんだ。だから勝利の喜びも格別」と、喜びのコメントを残している。

リタイアしたアームストロング以外の有力選手は同集団内でゴール。新城幸也は中盤に落車に巻き込まれながらも33位でフィニッシュ。総合33位につけており、翌日の個人タイムトライアルで新城は総合32位デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)の前でスタートする。

レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2009第1ステージ結果
1位 ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)4h31'53"
2位 ダヴィド・ヴィトリア(スイス、ロックレーシング)
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
4位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
5位 マヌエルアントニオ・レアルカルドソ(ポルトガル、リバティーセグロス)
6位 ハンス・デッケルス(オランダ、ガーミン)
7位 フアンフランシスコ・モウロン(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
8位 デニス・コスチュック(ウクライナ、ISD)
9位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)
10位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
33位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)

個人総合成績
1位 ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)4h31'53"
2位 ダヴィド・ヴィトリア(スイス、ロックレーシング)
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
4位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
5位 マヌエルアントニオ・レアルカルドソ(ポルトガル、リバティーセグロス)
6位 ハンス・デッケルス(オランダ、ガーミン)
7位 フアンフランシスコ・モウロン(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
8位 デニス・コスチュック(ウクライナ、ISD)
9位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)
10位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
33位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)

ポイント賞
ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)

山岳賞
ホセアントニオ・ロペス(スペイン、アンダルシア・カハスール)

コンビネーション賞
ホアキン・ソブリノ(スペイン、ブルゴス・モヌメンタル)

チーム総合成績
ケースデパーニュ

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