ロペス＆ニバリ復帰のアスタナが2022年度メンバーを確定

ミゲルアンヘル・ロペス（コロンビア）とニバリが復帰し、新たにモスコンが加入したアスタナ・カザフスタンが2022年シーズンのロースターを発表し、首都ヌルスルタンでプレゼンテーションを行った。

---

来季もチームの中心選手となるアレクセイ・ルツェンコ（カザフスタン、アスタナ・カザフスタン） photo:Kei Tsuji
”Kazakhstan”からより現地の発音に近い”Qazaqstan”に表記を変え、17年目のシーズンを迎える「アスタナ・カザフスタン（Astana Qazaqstan）」が12月3日、2022年シーズンに向けたチームプレゼンテーションを実施した。舞台となったカザフスタンの首都ヌルスルタンにあるサルヤルカ・ヴェロドロームにマイナーチェンジを施した新しいジャージを身に纏った選手たちが集結した。

ヤコブ・フルサン（デンマーク）やイザギレ兄弟（スペイン）、若き総合エースのアレクサンドル・ウラソフ（ロシア）など主力選手を含む16名が退団した青色軍団。しかし、ミゲルアンヘル・ロペス（コロンビア）が2年振りに復帰し、2014年のツール・ド・フランス総合優勝をはじめチームに数々の勝利をもたらせたヴィンチェンツォ・ニバリ（イタリア）が2016年以来に帰ってきた。

その他にもイネオス・グレナディアーズでクラシックレースのエースを務めたジャンニ・モスコン（イタリア）が移籍。ネオプロ（プロ1年目）としてはカザフスタン国内選手権U23ロード王者のヌルバーゲン・ヌリカシュムと2021年世界選手権U23ロードレースで4位入賞したミケル・ガゾッリ（イタリア）が加わり、大幅な戦力ダウンに何とか歯止めをかけた。

新ジャージを披露するアスタナ・カザフスタンの選手たち photo:Astana Qazaqstan
来季に向けた抱負を語るアレクサンドル・ヴィノクロフGM photo:Astana Qazaqstan
カナダのプレミアテック社がスポンサーから離れ、現場復帰を果たしたアレクサンドル・ヴィノクロフGMはロースターについて「大きな成果を狙える選手たちが揃い、強く野心的なチームが出来上がった。確かに有力選手を失ったものの、同時にハイレベルな選手が加入した。チームの顔となる選手は変わったかもしれないが、世界中が知るアスタナの色は変わらない」とコメント。「特にヴィンチェンツォ・ニバリとミゲルアンヘル・ロペス、アンドレイ・ツェイツの復帰はチームに自信と安定を与えてくれるだろう」と新戦力について語った。

2022年シーズンを戦うメンバーは7ヶ国から29人の選手で確定。総監督は元選手でカザフスタン人のアレクサンドル・シェフェル氏が務め、新たにNIPPOヴィーニファンティーニで指揮を取ったマリオ・マンゾーニ氏がスポーツディレクターとして加入した。チームは12月4日から19日までスペインで合宿を行う予定だ。