2021/08/16(月) - 13:55
グラビティ系マウンテンバイクの造詣が深いアメリカンブランドのGTが、新型エンデューロ用モデル FORCE CARBONを発表した。LTSテクノロジーとアイドラープーリーを採用し、よりスラックなジオメトリーとすることでダウンヒルでの走破性を高めた1台となっている。
GT FORCE CARBON (c)ライトウェイプロダクツジャパン
MTBの人気種目となっているエンデューロの世界シリーズ戦、EWSで活躍するマーティン・マエズ。彼が所属するGTファクトリーレーシングが駆るメインバイクのFORCE CARBONがモデルチェンジを果たす。
エンデューロとはSSに設定された複数のダウンヒル区間でのタイムを競う競技で、スタート地点まで自分の力で到達するラリーのような競技だ。それゆえエンデューロバイクには、高いペダリング性能や軽量性が求められつつ、ダウンヒルバイクのような走破性とコントロール性も必要となる。
モデルチェンジとなったFORCE CARBONは、ダウンヒルバイクのFURYに与えられた「LTS(Linkage Tuned Suspension)」が取り入れられていることが特徴だ。ハイピボットのリンケージシステムによって、障害物を乗り越えた際の失速を防ぎ、レースでのタイムを稼ごうというもの。
アイドラープーリーが新型FORCE CARBONの特徴だ (c)ライトウェイプロダクツジャパン
一方で、ハイピボットのリンクシステムは、ストローク時にチェーンステーの長さが変わるため、ペダリング時にサスペンションの動きが悪くなったり、ストローク時にチェーンが引っ張られクランクが逆回転したりという欠点もある。それをカバーするために、GTはメインピボットと同軸のアイドラープーリーを搭載し、キックバックを抑制。サスペンションの性能を引き出すことに成功している。
新型ではサスペンションとリアステーの挙動をブラッシュアップさせている。特にホイールが障害物を乗り越える際に斜め後方に移動するように設計されており、先述したようにダウンヒル時の失速を防いでいる。旧モデルが2mm後方に移動していたが、今作ではホイールが90mmストロークした状態で10mm後方へ動くようになっているという。また、ペダリングでリアが沈み込まないようにするアンチスクワット性能の向上もハイピボットデザインのメリットだ。
更に、リアサスペンションのストローク量を55mmから65mmに伸ばしたことで、レバレッジレシオを全体的に引き下げユニットのスムースな動きを実現。特にストローク初期では比率が大きくなるようなリンケージシステムとなることで、より自然なスプリングレートとなっているという。
トップチューブからケーブル類は外に出される (c)ライトウェイプロダクツジャパン
フレームのトライアングル部に予備チューブなどを固定できる (c)ライトウェイプロダクツジャパン
チェーンステーだけではなく、シートステーに当たる部分にもプロテクターが配されている (c)ライトウェイプロダクツジャパン
リアエンドはフリップチップ式とされており、リアセンター長を調整することができる (c)ライトウェイプロダクツジャパン
また、モデルチェンジに伴いジオメトリーも現代的なスラックな設計となった。ショートステムを前提としたロングリーチ、寝かせたヘッドアングル(63.5°)、立たせたシートチューブ(78°)とすることで、高速走行時の安定性とペダリング効率を向上させている。
リアエンドにフリップチップシステムを採用することで、リアセンターの長さを445mmと435mmの2種類から調整可能とした。長めの設定は高速走行時の安定性を高め、短めの設定はコーナリング時の俊敏性を得られるだろう。
フレームにはTUBE IN TUBEという方式を採用することで、ワイヤールーティングの作業性を向上。シートチューブとトップチューブの交点部分にある三角形のスペースは前作よりも広くなっており、予備チューブなどをここに括り付けることが可能だという。また、リアステーの各所にプロテクターが配されており、チェーンがヒットすることでの傷やノイズを抑えるなど、使い勝手を高める工夫も施されている。
ダウンヒルで発揮する性能がブラッシュアップしたGT FORCE CARBON (c)ライトウェイプロダクツジャパン
ラインアップは完成車とフレームセットを含め3種類。フレームセットにはフォックスのFactory Float X2というリアショックが搭載されており、価格は390,800円(税込)。
完成車のPROグレードは、前サスペンションにロックショックスのZEB Select+(170mm)、後サスペンションにロックショックスのSuper Deluxe Select+が搭載されている。コンポーネントはスラム NX EagleとGX Eagle、リムはWTB ST i29、タイヤは前がマキシス ASSEGAI、後ろがマキシス MINION DHR II。カラーはダークグリーン。価格は657,800円(税込)。
ELITEの完成車は前サスペンションがロックショックスのYari RC(170mm)、後ろがSuper Deluxe Select。コンポーネントはスラム SX Eagle。カラーはタンというベージュ。価格は503,800円(税込)。
GT FORCE CARBON FRAME
フレーム:Force カーボン 29”、ハイピボットLTSサスペンション、160mmトラベル、Tube in Tube ケーブルルーティング、BSA 73mm、Boost 12x148mm スルーアクスル、230×65 ショック、ISCG05
リアショック:Fox Factory Float X2、230x65mm Trunnion、2Pos-Adj
サイズ:S(380)、M(410)
カラー:ブラック
価格:360,800円(税込)
GT FORCE CARBON PRO
フォーク:RockShox Zeb Select+、170mm、Boost 15x110mm スルーアクスル、44mm オフセット
リアショック:RockShox Super Deluxe Select+、230x65mm
リム:WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ
フロントタイヤ:Maxxis Assegai、29 x 2.5″、3C MaxxTerra、EXO+、チューブレスレディ
リアタイヤ:Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″、3C Maxx Terra、EXO+、チューブレスレディ
ドライブトレイン:SRAM NX&GX Eagle
サイズ:S(380)、M(410)
カラー:ダークグリーン
価格:657,800円(税込)
GT FORCE CARBON ELITE
フォーク:RockShox Yari RC、170mm、Boost 15x110mm スルーアクスル、42mm オフセット
リアショック:RockShox Super Deluxe Select、230x65mm
リム:WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ
フロントタイヤ:Maxxis Assegai、29 x 2.5″、チューブレスレディ
リアタイヤ:Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″、チューブレスレディ
ドライブトレイン:SRAM SX Eagle
サイズ:S(380)、M(410)、L(445)
カラー:タン
価格:503,800円(税込)
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MTBの人気種目となっているエンデューロの世界シリーズ戦、EWSで活躍するマーティン・マエズ。彼が所属するGTファクトリーレーシングが駆るメインバイクのFORCE CARBONがモデルチェンジを果たす。
エンデューロとはSSに設定された複数のダウンヒル区間でのタイムを競う競技で、スタート地点まで自分の力で到達するラリーのような競技だ。それゆえエンデューロバイクには、高いペダリング性能や軽量性が求められつつ、ダウンヒルバイクのような走破性とコントロール性も必要となる。
モデルチェンジとなったFORCE CARBONは、ダウンヒルバイクのFURYに与えられた「LTS(Linkage Tuned Suspension)」が取り入れられていることが特徴だ。ハイピボットのリンケージシステムによって、障害物を乗り越えた際の失速を防ぎ、レースでのタイムを稼ごうというもの。
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一方で、ハイピボットのリンクシステムは、ストローク時にチェーンステーの長さが変わるため、ペダリング時にサスペンションの動きが悪くなったり、ストローク時にチェーンが引っ張られクランクが逆回転したりという欠点もある。それをカバーするために、GTはメインピボットと同軸のアイドラープーリーを搭載し、キックバックを抑制。サスペンションの性能を引き出すことに成功している。
新型ではサスペンションとリアステーの挙動をブラッシュアップさせている。特にホイールが障害物を乗り越える際に斜め後方に移動するように設計されており、先述したようにダウンヒル時の失速を防いでいる。旧モデルが2mm後方に移動していたが、今作ではホイールが90mmストロークした状態で10mm後方へ動くようになっているという。また、ペダリングでリアが沈み込まないようにするアンチスクワット性能の向上もハイピボットデザインのメリットだ。
更に、リアサスペンションのストローク量を55mmから65mmに伸ばしたことで、レバレッジレシオを全体的に引き下げユニットのスムースな動きを実現。特にストローク初期では比率が大きくなるようなリンケージシステムとなることで、より自然なスプリングレートとなっているという。
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リアエンドにフリップチップシステムを採用することで、リアセンターの長さを445mmと435mmの2種類から調整可能とした。長めの設定は高速走行時の安定性を高め、短めの設定はコーナリング時の俊敏性を得られるだろう。
フレームにはTUBE IN TUBEという方式を採用することで、ワイヤールーティングの作業性を向上。シートチューブとトップチューブの交点部分にある三角形のスペースは前作よりも広くなっており、予備チューブなどをここに括り付けることが可能だという。また、リアステーの各所にプロテクターが配されており、チェーンがヒットすることでの傷やノイズを抑えるなど、使い勝手を高める工夫も施されている。
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完成車のPROグレードは、前サスペンションにロックショックスのZEB Select+(170mm)、後サスペンションにロックショックスのSuper Deluxe Select+が搭載されている。コンポーネントはスラム NX EagleとGX Eagle、リムはWTB ST i29、タイヤは前がマキシス ASSEGAI、後ろがマキシス MINION DHR II。カラーはダークグリーン。価格は657,800円(税込)。
ELITEの完成車は前サスペンションがロックショックスのYari RC(170mm)、後ろがSuper Deluxe Select。コンポーネントはスラム SX Eagle。カラーはタンというベージュ。価格は503,800円(税込)。
GT FORCE CARBON FRAME
フレーム:Force カーボン 29”、ハイピボットLTSサスペンション、160mmトラベル、Tube in Tube ケーブルルーティング、BSA 73mm、Boost 12x148mm スルーアクスル、230×65 ショック、ISCG05
リアショック:Fox Factory Float X2、230x65mm Trunnion、2Pos-Adj
サイズ:S(380)、M(410)
カラー:ブラック
価格:360,800円(税込)
GT FORCE CARBON PRO
フォーク:RockShox Zeb Select+、170mm、Boost 15x110mm スルーアクスル、44mm オフセット
リアショック:RockShox Super Deluxe Select+、230x65mm
リム:WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ
フロントタイヤ:Maxxis Assegai、29 x 2.5″、3C MaxxTerra、EXO+、チューブレスレディ
リアタイヤ:Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″、3C Maxx Terra、EXO+、チューブレスレディ
ドライブトレイン:SRAM NX&GX Eagle
サイズ:S(380)、M(410)
カラー:ダークグリーン
価格:657,800円(税込)
GT FORCE CARBON ELITE
フォーク:RockShox Yari RC、170mm、Boost 15x110mm スルーアクスル、42mm オフセット
リアショック:RockShox Super Deluxe Select、230x65mm
リム:WTB ST i29 TCS、32h、チューブレスレディ
フロントタイヤ:Maxxis Assegai、29 x 2.5″、チューブレスレディ
リアタイヤ:Maxxis Minion DHR II、29 x 2.4″、チューブレスレディ
ドライブトレイン:SRAM SX Eagle
サイズ:S(380)、M(410)、L(445)
カラー:タン
価格:503,800円(税込)
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