2021/08/07(土) - 10:35
バンクリーグの開幕戦となる「大分ステージ」が、大分県の別府競輪場で開催された。ジャパンサイクルリーグを戦う6チームが出場し、地元チームのスパークルおおいたレーシングチームが優勝した。
2019年にスタートした「バンクリーグ」は、各地の競輪場を舞台に国内ロードレースチームがバトルを繰り広げるイベント。今年は新たにスタートした「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」の主催となり、大会名も「JCLバンクリーグ」と改められた。
バンクリーグのレースは独自の「3ポイントレース」で行われる。1チーム4名の2チームが出走し、3周目以降先頭で通過した選手のチームにポイントが加算され、先に3ポイントを獲得したチームが勝利となる。昨年は1人が取れるポイントは1ポイントとされていたが、今年は2ポイントまで取れることになった。これにより逃げてポイントを連取する場面が増え、作戦やレース展開に影響を与えた。
バンクリーグのもうひとつの特徴として、有料観戦席の設定がある。昨年同様、走路=バンク内側に食事つきの有料席が設定されたが、ナイター競輪の場外車券販売が行われたいたこともあり、今回はバンク外側の観覧席が無料観覧席とされた。
九州で初めて開催されたバンクリーグに参戦したのは、宇都宮ブリッツェン、チーム右京相模原、キナンサイクリングチーム、ヴィクトワール広島、VC福岡、スパークルおおいたレーシングチームの6チーム。いずれも今シーズンJCLで戦うチームだ。
午後5時半にスタートした大会は、夕暮れから日没後の照明下、最後は大雨の中と状況が目まぐるしく変化する中でのレースとなった。
3チームずつふたつのブロックに分けて行われた総当たりの予選は、「拮抗」と「圧倒」に別れた。
宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチーム、VC福岡のAグループは、各チームが1勝1敗で並ぶ結果となり、得失点差でVC福岡が決勝進出を決めた。一方、チーム右京相模原、ヴィクトワール広島、スパークルおおいたレーシングチームのBグループは、地元チームのスパークルおおいたが相手チームに1ポイントも与えない完封レースで2勝。決勝は九州チーム対決となった。
日が暮れると同時に雨が降り出す中スタートした決勝レースは、集団の競り合いからVC福岡が先制点を挙げる。しかしその後はスパークルおおいたがポイントを連取。予選では後方でマークを引きつけていた沢田桂太郎が2ポイント目を獲ると、最後は孫崎大樹が優勝を決めた。
地元レースとなるスパークルおおいたは、今回出場チーム中唯一エアロヘルメットを全員分持ち込む気合の入れよう。8日には日田市のオートポリスでJCL第5戦が開催されるが、黒枝咲哉は「ロードレースでも良い結果を出したい」と意気込みを語った。
なお、今年のバンクリーグは、8月14日に名古屋競輪場、8月18日に宇都宮競輪場での開催が予定されている。
text:Satoru Kato
2019年にスタートした「バンクリーグ」は、各地の競輪場を舞台に国内ロードレースチームがバトルを繰り広げるイベント。今年は新たにスタートした「ジャパンサイクルリーグ(JCL)」の主催となり、大会名も「JCLバンクリーグ」と改められた。
バンクリーグのレースは独自の「3ポイントレース」で行われる。1チーム4名の2チームが出走し、3周目以降先頭で通過した選手のチームにポイントが加算され、先に3ポイントを獲得したチームが勝利となる。昨年は1人が取れるポイントは1ポイントとされていたが、今年は2ポイントまで取れることになった。これにより逃げてポイントを連取する場面が増え、作戦やレース展開に影響を与えた。
バンクリーグのもうひとつの特徴として、有料観戦席の設定がある。昨年同様、走路=バンク内側に食事つきの有料席が設定されたが、ナイター競輪の場外車券販売が行われたいたこともあり、今回はバンク外側の観覧席が無料観覧席とされた。
九州で初めて開催されたバンクリーグに参戦したのは、宇都宮ブリッツェン、チーム右京相模原、キナンサイクリングチーム、ヴィクトワール広島、VC福岡、スパークルおおいたレーシングチームの6チーム。いずれも今シーズンJCLで戦うチームだ。
午後5時半にスタートした大会は、夕暮れから日没後の照明下、最後は大雨の中と状況が目まぐるしく変化する中でのレースとなった。
3チームずつふたつのブロックに分けて行われた総当たりの予選は、「拮抗」と「圧倒」に別れた。
宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチーム、VC福岡のAグループは、各チームが1勝1敗で並ぶ結果となり、得失点差でVC福岡が決勝進出を決めた。一方、チーム右京相模原、ヴィクトワール広島、スパークルおおいたレーシングチームのBグループは、地元チームのスパークルおおいたが相手チームに1ポイントも与えない完封レースで2勝。決勝は九州チーム対決となった。
日が暮れると同時に雨が降り出す中スタートした決勝レースは、集団の競り合いからVC福岡が先制点を挙げる。しかしその後はスパークルおおいたがポイントを連取。予選では後方でマークを引きつけていた沢田桂太郎が2ポイント目を獲ると、最後は孫崎大樹が優勝を決めた。
地元レースとなるスパークルおおいたは、今回出場チーム中唯一エアロヘルメットを全員分持ち込む気合の入れよう。8日には日田市のオートポリスでJCL第5戦が開催されるが、黒枝咲哉は「ロードレースでも良い結果を出したい」と意気込みを語った。
なお、今年のバンクリーグは、8月14日に名古屋競輪場、8月18日に宇都宮競輪場での開催が予定されている。
text:Satoru Kato
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