2010/06/13(日) - 11:15
2010年6月12日、ツール・ド・スイス(UCIプロツアー)が同国南部のルガーノで開幕。初日の7.6km個人タイムトライアルで、地元スイスの超特急ファビアン・カンチェラーラ(サクソバンク)が優勝を飾った。昨年大会の覇者カンチェラーラはイエロージャージに袖を通し、身辺を騒がせていたモーター付きバイクの疑惑を払拭した。
標高差200mほどの起伏を含む7.6kmで行なわれた初日の個人タイムトライアル。舞台となるのはイタリア国境に近いルガーノだ。
昨年2つの個人タイムトライアルで優勝を飾ったディフェンディングチャンピオンのカンチェラーラは、世界チャンピオンの証であるアルカンシェルを着て出走。上りを含むタフなコースにも関わらず、10分21秒のトップタイムでゴールし、地元サポーターの声援に応えた。
カンチェラーラはツール・ド・フランスに向けて順調な仕上がり。リーダージャージを手にした。
この日の走りについて王者は「いつものように入念にコースの下見を行なったけど、雨で路面が濡れていて、非常にテクニカルだった。プロフィールを見る限り、山岳タイムトライアルのようなコースレイアウト。でも上りを全力でクリアし、経験からくる下りのテクニックで勝利をものに出来たよ」とコメント。
僅か1秒差の2位に入ったのは、2008年大会覇者のロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)。サクソバンクがカンチェラーラではなくシュレク兄弟で総合を狙うことを考えると、クロイツィゲルが総合争いにおいて一歩リードしたと言えるだろう。チームメイトのペーター・サガン(スロバキア)は僅か4秒遅れのステージ4位。今シーズン一気に頭角を現したスーパーサガンが、またも周囲を驚かせた。
総合狙いの選手たちの中では、トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ)が12秒遅れのステージ7位に入る好走。その他、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)が14秒遅れの12位、リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)が18秒遅れの17位、アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)が24秒遅れの31位に入っている。
注目のランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)は、濡れたコースでリスクを負わずに走り、カンチェラーラから29秒遅れの44位。ゴール後、アームストロングはカンチェラーラの走りを讃えた。「おめでとうファビアン!彼は左脚と右脚と言う2つのモーターで今日の勝利を手にした。もうあの話(モーター疑惑)とはオサラバだ」。
ツール・ド・スイスは6月20日まで、全9ステージで行なわれる。第2ステージは中盤に標高2000mオーバーの1級山岳シンプロン峠が登場。しかしゴールまで距離があるため、下りと平地で挽回したスプリンターたちの闘いに持ち込まれる可能性が高い。クロイツィゲルがポイント賞ジャージ、マルティンが山岳賞ジャージ、サガンがスプリント賞ジャージを着てスタートする予定だ。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
ツール・ド・スイス2010第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 10'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +03"
4位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス)
5位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ) +10"
6位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク) +11"
7位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +12"
8位 マヌエル・クインツィアート(イタリア、リクイガス) +13"
9位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 10'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +03"
4位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス)
5位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ) +10"
6位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク) +11"
7位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +12"
8位 マヌエル・クインツィアート(イタリア、リクイガス) +13"
9位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)
チーム総合成績
リクイガス
text:Kei Tsuji
photo:www.tds.ch
標高差200mほどの起伏を含む7.6kmで行なわれた初日の個人タイムトライアル。舞台となるのはイタリア国境に近いルガーノだ。
昨年2つの個人タイムトライアルで優勝を飾ったディフェンディングチャンピオンのカンチェラーラは、世界チャンピオンの証であるアルカンシェルを着て出走。上りを含むタフなコースにも関わらず、10分21秒のトップタイムでゴールし、地元サポーターの声援に応えた。
カンチェラーラはツール・ド・フランスに向けて順調な仕上がり。リーダージャージを手にした。
この日の走りについて王者は「いつものように入念にコースの下見を行なったけど、雨で路面が濡れていて、非常にテクニカルだった。プロフィールを見る限り、山岳タイムトライアルのようなコースレイアウト。でも上りを全力でクリアし、経験からくる下りのテクニックで勝利をものに出来たよ」とコメント。
僅か1秒差の2位に入ったのは、2008年大会覇者のロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)。サクソバンクがカンチェラーラではなくシュレク兄弟で総合を狙うことを考えると、クロイツィゲルが総合争いにおいて一歩リードしたと言えるだろう。チームメイトのペーター・サガン(スロバキア)は僅か4秒遅れのステージ4位。今シーズン一気に頭角を現したスーパーサガンが、またも周囲を驚かせた。
総合狙いの選手たちの中では、トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ)が12秒遅れのステージ7位に入る好走。その他、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームHTC・コロンビア)が14秒遅れの12位、リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)が18秒遅れの17位、アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)が24秒遅れの31位に入っている。
注目のランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)は、濡れたコースでリスクを負わずに走り、カンチェラーラから29秒遅れの44位。ゴール後、アームストロングはカンチェラーラの走りを讃えた。「おめでとうファビアン!彼は左脚と右脚と言う2つのモーターで今日の勝利を手にした。もうあの話(モーター疑惑)とはオサラバだ」。
ツール・ド・スイスは6月20日まで、全9ステージで行なわれる。第2ステージは中盤に標高2000mオーバーの1級山岳シンプロン峠が登場。しかしゴールまで距離があるため、下りと平地で挽回したスプリンターたちの闘いに持ち込まれる可能性が高い。クロイツィゲルがポイント賞ジャージ、マルティンが山岳賞ジャージ、サガンがスプリント賞ジャージを着てスタートする予定だ。
選手コメントは各チーム公式サイトより。
ツール・ド・スイス2010第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 10'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +03"
4位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス)
5位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ) +10"
6位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク) +11"
7位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +12"
8位 マヌエル・クインツィアート(イタリア、リクイガス) +13"
9位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)
個人総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 10'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +01"
3位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +03"
4位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス)
5位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、クイックステップ) +10"
6位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク) +11"
7位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +12"
8位 マヌエル・クインツィアート(イタリア、リクイガス) +13"
9位 サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)
チーム総合成績
リクイガス
text:Kei Tsuji
photo:www.tds.ch
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