2010/06/02(水) - 11:57
5月31日、京都府南丹市美山町でMBKカップ美山サイクルロードが開催された。このレースは地元の協力を得て京都と丹後を結ぶ周山街道(1周10.1km、高低差110m)の周回コースを規制して行なわれる公道レースだ。
大会には全カテゴリー合わせて829名がエントリー。ここ数年、雨の中での開催が続いていたが晴天に恵まれた。今年もレースの鍵を握ると言われている6km地点からの九鬼ヶ坂で様々なドラマが繰り広げられた。
頂上決戦のC1&U23
7周(70.7km)で争われたC1&U23。序盤に出来た逃げグループに残り4周で白石真悟(シマノドリンキング)が単独で追いつく。
終盤には白石、小嶋洋介(岩井商会GAN WELL RACING)・宇野誓(U23:京都大学自転車競技部)・秋山尚徳(岩井商会GAN WELL RACING)の4名で逃げ続け1分半の差を保ったまま残り1周に入る。
最終周で先頭グループは白石・小嶋・宇野(U23)の3名に絞られ、最後の九鬼ヶ坂から白石がアタック。
そのまま後続を振り切り単独ゴールで優勝し、昨年2位からのリベンジを果たした。
U23は序盤から逃げに乗った宇野が2位と35秒の差をつけ優勝した。
C1の表彰式では、仲良くワンツーフィニッシュをした白石、小嶋の漫才で会場が爆笑の渦に巻き込まれた。
美山ロードは頂上決戦を戦った選手にとっても最後はリラックスできる雰囲気を持っている。
総合優勝した白石のインタビュー。
―今日のレース、ズバリ一言でいうと?
「今日は美山でのサイクリング大会と聞いてきたんで淡々と走ってました(笑)。最後、前に居た白バイ2台が急にサイレンを鳴らし始めたんです。
『わ!これ、時速50km/h出てるからスピードオーバー?!』…って焦りましたが、後ろを振り向くと小嶋が垂れてたんでそのまま行っちゃましたー(笑)」
小さなロードレーサーの大舞台
子供から大人、初心者から上級者まで、と幅広い層のカテゴリーがある本大会。親子でレースに挑戦する姿も多く見られた。
やはり一番声援が多かったのはコース半周の5.6kmで行われた子供たち(小学3~6年生)のレース。九鬼ヶ坂はコースに入らないが公道を思い切り走る数少ないチャンスだ。伴走の大人顔負けの走りで参加者全員が無事ゴールまで走りきった。
表彰式のインタビューで「優勝できなくて悔しい…」と答える姿に小さなロードレーサーの熱い思いを感じた。
子供の自転車学校「ウィーラースクール」美山編
美山ロード前日に、毎年恒例のウィーラースクールジャパン主催イベント「第6回美山サイクルチャレンジ」が開催された。
子供たちが安全に自転車に乗るための講習や自転車の歴史などをゲーム形式で学び、実践として集団走行練習後、片道12kmの探検サイクリングを楽しんだ。
コース折り返し地点の原峠では地元の郷土史研究家 小畑弘さんよる峠の昔話が披露された。
京都・美山を自転車のメッカに
前日のウィーラースクールと当日のレースMCで大会を盛り上げたブラッキーさん。昨年、美山町の魅力に惹かれて移り住み、地元美山を自転車のメッカとして盛り上げつつある。
ブラッキーさんへのインタビュー。
―「美山自転車聖地計画」の企みとは(笑)?
「全日本選手権をこの美山町で開催することです! 美山ロードのコースだけでなく、もっと旧道を利用することでテクニカルでおもしろいコースになると思います。それには、やはり地元の皆さんの協力なしではできません。
今ようやく『ブラッキーって、見た目ほど危ない人やないんやな』という段階までやってきました(笑)」。
MBKサイクルが特別協賛 地元で支え合う大会
大会名にある「MBK」とは欧州プロチームが採用することでも有名なフランスの老舗ブランド。そのMBKサイクルを取り扱う代理店「サイクルラインズ」が、京都の企業として地元開催の美山ロードをバックアップしている。サイクルラインズ代表の幸壬さんによれば「数少ない公道レースを残していきたいという気持ちで、地域の皆さんと協力して開催しています」とのこと。
今回は亀岡市吹奏楽団の演奏と明治国際医療大(南丹市日吉町)による参加選手のケアも行われた。
その他、会場にはMBKをはじめMAVICや各ショップブースが置かれた。
ブースには2010年新開発のニューモデル「シリコンマグネシウム+U6アルミ素材」のMBK試乗車、オランダの新しいチタン素材のブランド「Vna-Nicholas」、NJSの競輪選手にフレーム供給しているM-IDEA(エンメイデア)のクロモリフレームなどが展示された。
レース後にはMBKサイクルより提供されたマウンテンバイク1台を賞品としてジャンケン大会が行われ、最後まで大会を盛り上げた。
美山ロードの模様と各クラスの表彰式はフォトギャラリーでチェックしてください!
photo&text:Chieko.Uetsuki
photo:Naoya.Inada
大会には全カテゴリー合わせて829名がエントリー。ここ数年、雨の中での開催が続いていたが晴天に恵まれた。今年もレースの鍵を握ると言われている6km地点からの九鬼ヶ坂で様々なドラマが繰り広げられた。
頂上決戦のC1&U23
7周(70.7km)で争われたC1&U23。序盤に出来た逃げグループに残り4周で白石真悟(シマノドリンキング)が単独で追いつく。
終盤には白石、小嶋洋介(岩井商会GAN WELL RACING)・宇野誓(U23:京都大学自転車競技部)・秋山尚徳(岩井商会GAN WELL RACING)の4名で逃げ続け1分半の差を保ったまま残り1周に入る。
最終周で先頭グループは白石・小嶋・宇野(U23)の3名に絞られ、最後の九鬼ヶ坂から白石がアタック。
そのまま後続を振り切り単独ゴールで優勝し、昨年2位からのリベンジを果たした。
U23は序盤から逃げに乗った宇野が2位と35秒の差をつけ優勝した。
C1の表彰式では、仲良くワンツーフィニッシュをした白石、小嶋の漫才で会場が爆笑の渦に巻き込まれた。
美山ロードは頂上決戦を戦った選手にとっても最後はリラックスできる雰囲気を持っている。
総合優勝した白石のインタビュー。
―今日のレース、ズバリ一言でいうと?
「今日は美山でのサイクリング大会と聞いてきたんで淡々と走ってました(笑)。最後、前に居た白バイ2台が急にサイレンを鳴らし始めたんです。
『わ!これ、時速50km/h出てるからスピードオーバー?!』…って焦りましたが、後ろを振り向くと小嶋が垂れてたんでそのまま行っちゃましたー(笑)」
小さなロードレーサーの大舞台
子供から大人、初心者から上級者まで、と幅広い層のカテゴリーがある本大会。親子でレースに挑戦する姿も多く見られた。
やはり一番声援が多かったのはコース半周の5.6kmで行われた子供たち(小学3~6年生)のレース。九鬼ヶ坂はコースに入らないが公道を思い切り走る数少ないチャンスだ。伴走の大人顔負けの走りで参加者全員が無事ゴールまで走りきった。
表彰式のインタビューで「優勝できなくて悔しい…」と答える姿に小さなロードレーサーの熱い思いを感じた。
子供の自転車学校「ウィーラースクール」美山編
美山ロード前日に、毎年恒例のウィーラースクールジャパン主催イベント「第6回美山サイクルチャレンジ」が開催された。
子供たちが安全に自転車に乗るための講習や自転車の歴史などをゲーム形式で学び、実践として集団走行練習後、片道12kmの探検サイクリングを楽しんだ。
コース折り返し地点の原峠では地元の郷土史研究家 小畑弘さんよる峠の昔話が披露された。
京都・美山を自転車のメッカに
前日のウィーラースクールと当日のレースMCで大会を盛り上げたブラッキーさん。昨年、美山町の魅力に惹かれて移り住み、地元美山を自転車のメッカとして盛り上げつつある。
ブラッキーさんへのインタビュー。
―「美山自転車聖地計画」の企みとは(笑)?
「全日本選手権をこの美山町で開催することです! 美山ロードのコースだけでなく、もっと旧道を利用することでテクニカルでおもしろいコースになると思います。それには、やはり地元の皆さんの協力なしではできません。
今ようやく『ブラッキーって、見た目ほど危ない人やないんやな』という段階までやってきました(笑)」。
MBKサイクルが特別協賛 地元で支え合う大会
大会名にある「MBK」とは欧州プロチームが採用することでも有名なフランスの老舗ブランド。そのMBKサイクルを取り扱う代理店「サイクルラインズ」が、京都の企業として地元開催の美山ロードをバックアップしている。サイクルラインズ代表の幸壬さんによれば「数少ない公道レースを残していきたいという気持ちで、地域の皆さんと協力して開催しています」とのこと。
今回は亀岡市吹奏楽団の演奏と明治国際医療大(南丹市日吉町)による参加選手のケアも行われた。
その他、会場にはMBKをはじめMAVICや各ショップブースが置かれた。
ブースには2010年新開発のニューモデル「シリコンマグネシウム+U6アルミ素材」のMBK試乗車、オランダの新しいチタン素材のブランド「Vna-Nicholas」、NJSの競輪選手にフレーム供給しているM-IDEA(エンメイデア)のクロモリフレームなどが展示された。
レース後にはMBKサイクルより提供されたマウンテンバイク1台を賞品としてジャンケン大会が行われ、最後まで大会を盛り上げた。
美山ロードの模様と各クラスの表彰式はフォトギャラリーでチェックしてください!
photo&text:Chieko.Uetsuki
photo:Naoya.Inada
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