2020/11/08(日) - 20:03
「教え子の応援に後押しされた」と言う今井美穂(CO2bicycle)が3年連続の全日本王者に。抜きつ抜かれつの戦いを続けた川口うらら(FUKAYA RACING)は全体の2番手で女子U23王者に輝いている。
Women Eliteスタート photo:Makoto AYANO
八ヶ岳を望む富士見パノラマ上空の太陽が、紅葉した木々を眩しく染め上げる。前日のダウンヒル決勝レース終了後には雨雲が会場付近を通過したものの、コースを適度に湿らせただけでマッドコンディションは避けられた。午前の第1レース(男子アドバンス、男女チャレンジ)と第2レース(男子ユース、ジュニア、マスターズ)を経て、11時45分に5カテゴリー混走による女子レースの号砲が撃って鳴らされた。
合計20名の中で、好ダッシュを決めたのは今井美穂(CO2bicycle)とU23の川口うらら(FUKAYA RACING)の二人。9月末に行われたCoupe du Japon深坂でワンツーを分け合った二人には、時を要さずジュニアカテゴリーの渡部春雅(駒澤大学高等学校)が合流。強者が順当に選別されていく中、シーズン序盤のアジア選手権で今井と争った末政実緒(ヨツバサイクル)は遅れを取った。
Women Elite 先行する今井美穂(CO2bicycle) photo:Makoto AYANO
U23の川口うらら(FUKAYA RACING)が今井美穂(CO2bicycle)の前に出る photo:Makoto AYANO
「(ジュニアレース規定の)2周回を全体の先頭でフィニッシュする」というオーダーの下走った渡部だったが、ロードレースをメインに据える17歳はテクニカルセクションで遅れ、先頭は今井と川口の二人に絞られる。レース序盤から各カテゴリーの優勝を固めた二人が互いの意地を張りあう接近戦を繰り広げた。
抜きつ抜かれつの先頭争いが動いたのは、2周目終盤のゲレンデ登りだった。「様子を見て走ろうと思っていたので途中抜かされても冷静だった」と振り返る今井の加速に川口が徐々に遅れ、7秒差で最終周回に突入。会場にやって来た家族や教え子の応援に後押しされた今井が、フィニッシュまで続く独走体制を築き上げた。
ゲレンデの登り返しでアタックし、川口うららを離した今井美穂(CO2bicycle) photo:Makoto AYANO
下り区間で圧倒的なスピードを披露したWomen Elite2位の末政実緒(ヨツバサイクル) photo:Makoto AYANO
ジュニアカテゴリーを制した渡部春雅(駒澤大学高等学校) photo:So Isobe
ユース優勝の日吉愛華(LimitedTeam846マルイチ) photo:Makoto AYANO
「下関で戦い、勝ったことを踏まえて全日本でも(今井選手に)勝ちたいという気持ちを持って臨んだ」と言う川口は下りでもプッシュを続けたものの、逃げる今井には届かない。五輪代表として絶対に落とせない戦いを、今井は冷静なレース運びで勝利した。
「絶対に負けられない、負けたくないレースだったので本当にほっとしました。でも、一緒に走った川口選手がいたから追い込んで走ることができたと思います」と、共に戦ったライバルを讃えた今井は、全日本王者として来たる東京五輪に臨むこととなる。
Women Elite 優勝した今井美穂(CO2bicycle) photo:Makoto AYANO
親族やサポーターに祝福される今井美穂(CO2bicycle) photo:Makoto AYANO
WomenU23優勝の川口うらら(FUKAYA RACING) photo:Makoto AYANO
Women Junior優勝は渡部春雅(駒澤大学高等学校) photo:Makoto AYANO
「(職場の)小学校が競技活動を応援してくれるので、逆に言えば負けられない、レースから逃げられない状況を逆に利用して、練習でもレースでも負けないぞという気持ちです。五輪の開催を願いつつ、もう1、2段階もっとパワーアップして、スキルアップして、当日楽しんでもらえるよう練習を重ねていきたいと思います」と、日の丸を付けて戦う初の五輪に向けて意気込んだ。
「全力を尽くして戦った上で負けたので、これを自分の心に刻んで練習したい」と言う渡部が全体の2位でU23優勝を決め、一足早く全体の3番手で2周回を走りきった渡部がジュニアカテゴリー優勝。ユースでは日吉愛華(LimitedTeam846マルイチ)が、マスターズでは中川左裕里(愛媛MTB)がタイトルを射止めた。
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八ヶ岳を望む富士見パノラマ上空の太陽が、紅葉した木々を眩しく染め上げる。前日のダウンヒル決勝レース終了後には雨雲が会場付近を通過したものの、コースを適度に湿らせただけでマッドコンディションは避けられた。午前の第1レース(男子アドバンス、男女チャレンジ)と第2レース(男子ユース、ジュニア、マスターズ)を経て、11時45分に5カテゴリー混走による女子レースの号砲が撃って鳴らされた。
合計20名の中で、好ダッシュを決めたのは今井美穂(CO2bicycle)とU23の川口うらら(FUKAYA RACING)の二人。9月末に行われたCoupe du Japon深坂でワンツーを分け合った二人には、時を要さずジュニアカテゴリーの渡部春雅(駒澤大学高等学校)が合流。強者が順当に選別されていく中、シーズン序盤のアジア選手権で今井と争った末政実緒(ヨツバサイクル)は遅れを取った。
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「(ジュニアレース規定の)2周回を全体の先頭でフィニッシュする」というオーダーの下走った渡部だったが、ロードレースをメインに据える17歳はテクニカルセクションで遅れ、先頭は今井と川口の二人に絞られる。レース序盤から各カテゴリーの優勝を固めた二人が互いの意地を張りあう接近戦を繰り広げた。
抜きつ抜かれつの先頭争いが動いたのは、2周目終盤のゲレンデ登りだった。「様子を見て走ろうと思っていたので途中抜かされても冷静だった」と振り返る今井の加速に川口が徐々に遅れ、7秒差で最終周回に突入。会場にやって来た家族や教え子の応援に後押しされた今井が、フィニッシュまで続く独走体制を築き上げた。
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「下関で戦い、勝ったことを踏まえて全日本でも(今井選手に)勝ちたいという気持ちを持って臨んだ」と言う川口は下りでもプッシュを続けたものの、逃げる今井には届かない。五輪代表として絶対に落とせない戦いを、今井は冷静なレース運びで勝利した。
「絶対に負けられない、負けたくないレースだったので本当にほっとしました。でも、一緒に走った川口選手がいたから追い込んで走ることができたと思います」と、共に戦ったライバルを讃えた今井は、全日本王者として来たる東京五輪に臨むこととなる。
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「(職場の)小学校が競技活動を応援してくれるので、逆に言えば負けられない、レースから逃げられない状況を逆に利用して、練習でもレースでも負けないぞという気持ちです。五輪の開催を願いつつ、もう1、2段階もっとパワーアップして、スキルアップして、当日楽しんでもらえるよう練習を重ねていきたいと思います」と、日の丸を付けて戦う初の五輪に向けて意気込んだ。
「全力を尽くして戦った上で負けたので、これを自分の心に刻んで練習したい」と言う渡部が全体の2位でU23優勝を決め、一足早く全体の3番手で2周回を走りきった渡部がジュニアカテゴリー優勝。ユースでは日吉愛華(LimitedTeam846マルイチ)が、マスターズでは中川左裕里(愛媛MTB)がタイトルを射止めた。
女子エリート結果
1位 | 今井美穂(CO2bicycle) | 58:13 |
2位 | 末政実緒(ヨツバサイクル) | +4:35.47 |
3位 | 橋口陽子(AX MTB team) | +8:53.68 |
4位 | 平田千枝(Club La.sista Offroad Team) | +10:29.26 |
5位 | 川崎路子(PAXPROJECT) | +13:43.83 |
6位 | 鈴木美香子(Teal One) | -2Laps |
女子U23結果
1位 | 川口うらら(FUKAYA RACING) | 58:24 |
2位 | 矢吹優夏(B.B.Q) | +2:07.05 |
DNF | 山田夕貴(松本大学) |
女子ジュニア結果
1位 | 渡部春雅(駒澤大学高等学校) | 40:35:21 |
女子ユース結果
1位 | 日吉愛華(LimitedTeam846マルイチ) | 42:31:74 |
2位 | 中嶋理央(TEAM BG8) | +1:41:74 |
3位 | 中島瞳(Limited Team 846/KURE) | +5:20.32 |
4位 | 西村志帆(TEAM BG8) | +7:01.97 |
5位 | 長島梨邑(LEMON'S FAMILY) | +14:10.92 |
女子マスターズ結果
1位 | 中川左裕里(愛媛MTB) | 49:02 |
2位 | 白井彩(FUJIMOTO FARM) | +37:15 |
3位 | 長島知子(LEMON'S FAMILY) | +3:21.65 |
4位 | 青木寿美恵(AX MTB team) | +4:20.10 |
text:So Isobe
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