2020/11/07(土) - 16:28
長野県諏訪郡の富士見パノラマリゾートでMTB全日本選手権が開幕。ダウンヒル男子エリートで清水一輝が2年連続4度目のタイトルを獲得している。
今年のマウンテンバイク全日本チャンピオン決める舞台は長野県諏訪郡富士見町にある富士見パノラマリゾート。当初は10月9日に秋田県田沢湖で開催予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界選手権が同日に後ろ倒し開催されたことを受け、11月6〜8日の3日間、富士見パノラマに場所を変更した上で開催にこぎつけた。
7日・土曜日の天気予報は、ダウンヒル決勝が行われる午後にかけて雨。時折冷たい風が吹き付ける危うい空模様だったものの、ダウンヒル決勝はコース全域に渡って適度に湿り気を帯びた良コンディションの中で行われた。
予選をスタートしたのは46名。そのうち30名が午後に行われた決勝レースをスタートした。
この決勝レースで躍進したのは予選14位の泉野龍雅(自転車道)だった。昨年のCoupe du Japon DHシリーズ優勝を遂げた泉野は自身の予選タイムを10秒近く、予選トップタイムの井本はじめ(SRAM/Santacruz)を2秒近く上回る2分11秒794をマークし、後続選手にプレッシャーをかける。しかしその泉野とほぼ同ペースでコースを下ったのが清水一輝(BLAZE A TRAIL)だった。
2年連続の全日本タイトルを目指し、予選2番手からコースを攻め抜いた清水のタイムは2分11秒642。エンデューロバイクにDHサスペンションを組み合わせたペダリング重視のバイクセットで臨んだ清水は、コース終盤にオーバーランしかけながらも僅か0秒152という僅差で泉野を上回る。最終走者、つまり予選トップタイムをマークした井本はじめ(SRAM/Santacruz)も好走するものの、清水と泉野には届かない。この瞬間に清水の2年連続4度目の全日本選手権優勝が決まった。
上位タイム2分10秒台というショートコースゆえ、一つのミスが順位を下げる緊張感ある戦いを制した清水。「スタートする時に、泉野が予選よりも2秒速いタイムを出したという実況が聞こえてきました。今にも雨が降りそうだし、ヤバイかなと思って全開で攻めました」と振り返る。
「(スピードを失ってでも)最短ラインを突き進みつつ、漕ぎで補完していく」作戦と、それに適したバイクセッティングで勝利を掴んだ清水。「レースがない一発勝負の中、2連勝を目指してモチベーションを維持しました。みんな応援してくれるし、コロナ禍でレースがない状況下で、僕がいい走りをすることで見ている方、応援してくれる方に興奮を伝えたい、ちょっとでもかっこいい! と思ってもらいという気持ちがあった」と、ディフェンディングチャンピオンという立場で臨んだレースを制した。
女子エリートレースを制したのは昨年度チャンピオンの岩崎美智恵(TRIPCYCLE GLOBAL RACING)だった。岩崎は、今大会クロスカントリーではなくダウンヒルに出場した松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN)を5秒487引き離す2分42秒967で優勝。ゼッケン1をつけて臨んだレースで見事2連覇を果たしている。
今年のマウンテンバイク全日本チャンピオン決める舞台は長野県諏訪郡富士見町にある富士見パノラマリゾート。当初は10月9日に秋田県田沢湖で開催予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界選手権が同日に後ろ倒し開催されたことを受け、11月6〜8日の3日間、富士見パノラマに場所を変更した上で開催にこぎつけた。
7日・土曜日の天気予報は、ダウンヒル決勝が行われる午後にかけて雨。時折冷たい風が吹き付ける危うい空模様だったものの、ダウンヒル決勝はコース全域に渡って適度に湿り気を帯びた良コンディションの中で行われた。
予選をスタートしたのは46名。そのうち30名が午後に行われた決勝レースをスタートした。
この決勝レースで躍進したのは予選14位の泉野龍雅(自転車道)だった。昨年のCoupe du Japon DHシリーズ優勝を遂げた泉野は自身の予選タイムを10秒近く、予選トップタイムの井本はじめ(SRAM/Santacruz)を2秒近く上回る2分11秒794をマークし、後続選手にプレッシャーをかける。しかしその泉野とほぼ同ペースでコースを下ったのが清水一輝(BLAZE A TRAIL)だった。
2年連続の全日本タイトルを目指し、予選2番手からコースを攻め抜いた清水のタイムは2分11秒642。エンデューロバイクにDHサスペンションを組み合わせたペダリング重視のバイクセットで臨んだ清水は、コース終盤にオーバーランしかけながらも僅か0秒152という僅差で泉野を上回る。最終走者、つまり予選トップタイムをマークした井本はじめ(SRAM/Santacruz)も好走するものの、清水と泉野には届かない。この瞬間に清水の2年連続4度目の全日本選手権優勝が決まった。
上位タイム2分10秒台というショートコースゆえ、一つのミスが順位を下げる緊張感ある戦いを制した清水。「スタートする時に、泉野が予選よりも2秒速いタイムを出したという実況が聞こえてきました。今にも雨が降りそうだし、ヤバイかなと思って全開で攻めました」と振り返る。
「(スピードを失ってでも)最短ラインを突き進みつつ、漕ぎで補完していく」作戦と、それに適したバイクセッティングで勝利を掴んだ清水。「レースがない一発勝負の中、2連勝を目指してモチベーションを維持しました。みんな応援してくれるし、コロナ禍でレースがない状況下で、僕がいい走りをすることで見ている方、応援してくれる方に興奮を伝えたい、ちょっとでもかっこいい! と思ってもらいという気持ちがあった」と、ディフェンディングチャンピオンという立場で臨んだレースを制した。
女子エリートレースを制したのは昨年度チャンピオンの岩崎美智恵(TRIPCYCLE GLOBAL RACING)だった。岩崎は、今大会クロスカントリーではなくダウンヒルに出場した松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN)を5秒487引き離す2分42秒967で優勝。ゼッケン1をつけて臨んだレースで見事2連覇を果たしている。
男子エリート結果(出走30名)
1位 | 清水一輝(BLAZE A TRAIL) | 2:11.642 |
2位 | 泉野龍雅(自転車道) | +0.152 |
3位 | 井本はじめ(SRAM/Santacruz) | +1.542 |
4位 | 九島勇気(玄武 / Mondraker) | +1.757 |
5位 | 山田ルーカス淳一(重力技研 SANTACRUZ BodyArchitect) | +2.039 |
6位 | 金子匠(&stream…小川輪業) | +3.516 |
7位 | 羽口鉄馬(アールズサイクル) | +4.422 |
8位 | 宇津孝太郎(NUKEPROOF/Rainbow) | +4.491 |
9位 | 浦上太郎(Transition Airlines/Cleat) | +4.747 |
10位 | 井手川直樹(KONA RACING/STRIDER) | +4.845 |
女子エリート結果(出走5名)
1位 | 岩崎美智恵(TRIPCYCLE GLOBAL RACING) | 2:42.967 |
2位 | 松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN) | +5.487 |
3位 | 富田敬子(Acciarpone racing) | +5.902 |
4位 | 中川瑶子(FLOWY) | +12.565 |
5位 | 安福範子(ACCEL) | +20.281 |
text:So Isobe
photo:Makoto AYANO
photo:Makoto AYANO
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