1級山岳フィニッシュで繰り広げられた首位リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)と総合4位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)の一騎打ちはログリッチに軍配。総合成績でカラパスの13秒差まで詰め寄ることに成功した。
 カルロス・バルベロ(スペイン、NTTプロサイクリング)の本日のマスクはヤコブセンへの応援メッセージ
カルロス・バルベロ(スペイン、NTTプロサイクリング)の本日のマスクはヤコブセンへの応援メッセージ  緑と黄色のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
緑と黄色のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 
 連日積極的な動きを見せるブルゴスBH勢がアタック合戦に加わる
連日積極的な動きを見せるブルゴスBH勢がアタック合戦に加わる 
ここまで逃げ、逃げ、そして逃げで決まってきたブエルタ・ア・エスパーニャだが、第8ステージは逃げ切り要素ほぼ無しの1級山岳フィニッシュが登場した。後半に入ってから標高1,390mの2級山岳ラサ峠(全長9.8km・平均5.3%)を越え、緩やかな登り返しを経て1級山岳モンカルビリョ(全長8.3km・平均9.2%)へとアタックする。
この日はトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)とケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)、そしてミハウ・ゴワシュ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)というビッグネーム3人がスタートをせず。デュムランは調子が上がらず、エリッソンドは胃腸炎、そしてゴワシュは家族の問題でそれぞれ帰宅し、激動の2020シーズンを終えている。
 10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic
10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic 10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic
10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic
レースは4日連続の逃げ切りにチャンスを見出す選手たちがエスケープを図ったものの、マイヨロホのリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)から総合4位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)まで僅か30秒、かつ1級山岳フィニッシュという条件下では5分程度のリードを得るのが精いっぱいだった。
逃げた7名
ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
ジュリアン・シモン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、NTTプロサイクリング)
レミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
アンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)
ロバート・スタナード(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
スタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)
連日積極的に逃げに乗るレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、昨年区間1勝&マイヨモンターニャを着用したアンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)といった7名は、リーダーチームのイネオス・グレナディアーズ率いるメイン集団のコントロール下で逃げ続ける。
 7名の逃げグループを牽引するスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)
7名の逃げグループを牽引するスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル) 
 総合成績順に各チームが並んで進む
総合成績順に各チームが並んで進む 
 2級山岳ラサ峠でモビスターがコントロールを開始する
2級山岳ラサ峠でモビスターがコントロールを開始する 
逃げグループは2級山岳ラサ峠を問題なく越え、徐々に距離を詰めるメイン集団ではイネオスに代わってモビスター勢がフルメンバーでコントロールを開始した。マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター) を最後尾に従えた青い列車は淡々とハイペースを刻んだことで、徐々に集団人数は減っていく。1級山岳モンカルビリョ序盤の緩斜面区間に入ると、先頭集団内で最後まで粘っていたベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、NTTプロサイクリング)とスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)も引き戻されている。
残り7kmを切ると、マスのステージ優勝のために動く宣言をしていたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がアタックし、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) を守るべくロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が引き戻す。続いて前日逃げ切り勝利を挙げたマイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング)がペースメイクを担うと、メイン集団は一気に10名にまで絞られた。
 総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)が真っ先にアタック
総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)が真っ先にアタック 
 ライバル勢を突き放すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
ライバル勢を突き放すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) 
 激しい一騎打ちを続けるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
激しい一騎打ちを続けるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) 
総合上位陣の中で真っ先にアタックを仕掛けたのが、ウッズのアシストを受けた18秒差総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)だった。大会後半に入って調子を上げている感のあるカーシーにはセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ)がチェックに入った一方、総合8位エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)が脱落。すると残り2.5kmでマイヨロホが動いた。
力強くダンシングで加速したリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)にはマイヨプントスのログリッチが食らいついて抜け出したものの、一時牽制状態に陥ったことで総合3位ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)やマスが辛くも復帰する。フィニッシュラインが近づくと「調子が良かったところにチャンスが回ってきた」と言う、既に総合で遅れているアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)が先行したものの、ログリッチのアタックによってすぐさま引き戻されている。
マイヨロホのカラパスと、マイヨプントスのログリッチ。二人は違いを厳しくマークしながら、しかしペースを落とすことなく交互に加速を続けていく。右ストレートの打ち合いのような激しいアタック合戦に2位カーシーや3位マーティンは遅れ、ログリッチの総合ジャンプアップが明確なものになっていった。
 一度も振り返らずフィニッシュを目指すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
一度も振り返らずフィニッシュを目指すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 
 今大会2勝目を挙げたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
今大会2勝目を挙げたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 
 ログリッチから13秒遅れたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
ログリッチから13秒遅れたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター)は54秒遅れ
マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター)は54秒遅れ 
残り1kmを切ってログリッチが発進し、距離を開けられたカラパスは距離を詰めていったものの、その様子を確認したログリッチはもう一段階シフトアップ。今ブエルタ2強による意地と意地のぶつかり合いをログリッチが制し、出し尽くした表情でフィニッシュしたカラパスは13秒遅れ。マーティンが19秒、カーシーが33秒遅れたことで、ログリッチがカラパスに対して13秒差まで詰め寄る総合2位浮上を叶えている。
「脚の調子は良かったし、チャンスは全て掴みに行くべき」と言う、強い意志と走りを見せつけたログリッチにとっては開幕ステージに続く今大会2度目のステージ優勝。ステージ優勝2回、ステージ2位2回、ステージ4位1回と好調を維持しているログリッチがブエルタ2連覇に向けて大きな巻き返しに成功した。
 2度目のステージ表彰を受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
2度目のステージ表彰を受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 
ログリッチに詰め寄られたカラパスも「正直、この一騎打ちはとても楽しかったし、モチベーションを高めてくれる。なぜならファンにとってよりエキサイティングなレースになるし、それは僕たちにとっても同じことだ」とコメントしている。
この第7ステージを終え、総合首位カラパスと2位ログリッチの差は13秒で、3位を維持したマーティンは28秒差、そして遅れを喫したカーシーは44秒差の4位にダウン。この先ブエルタは2つの平坦ステージを挟み、土曜日に4つの1級山岳が詰め込まれた獲得標高4,700m(今大会最高)の過酷極まりない第11ステージに挑む。
      
       カルロス・バルベロ(スペイン、NTTプロサイクリング)の本日のマスクはヤコブセンへの応援メッセージ
カルロス・バルベロ(スペイン、NTTプロサイクリング)の本日のマスクはヤコブセンへの応援メッセージ  緑と黄色のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
緑と黄色のプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)  連日積極的な動きを見せるブルゴスBH勢がアタック合戦に加わる
連日積極的な動きを見せるブルゴスBH勢がアタック合戦に加わる ここまで逃げ、逃げ、そして逃げで決まってきたブエルタ・ア・エスパーニャだが、第8ステージは逃げ切り要素ほぼ無しの1級山岳フィニッシュが登場した。後半に入ってから標高1,390mの2級山岳ラサ峠(全長9.8km・平均5.3%)を越え、緩やかな登り返しを経て1級山岳モンカルビリョ(全長8.3km・平均9.2%)へとアタックする。
この日はトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)とケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)、そしてミハウ・ゴワシュ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)というビッグネーム3人がスタートをせず。デュムランは調子が上がらず、エリッソンドは胃腸炎、そしてゴワシュは家族の問題でそれぞれ帰宅し、激動の2020シーズンを終えている。
 10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic
10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic 10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublic
10月28日(水)第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164km photo:Unipublicレースは4日連続の逃げ切りにチャンスを見出す選手たちがエスケープを図ったものの、マイヨロホのリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)から総合4位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)まで僅か30秒、かつ1級山岳フィニッシュという条件下では5分程度のリードを得るのが精いっぱいだった。
逃げた7名
ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
ジュリアン・シモン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)
ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、NTTプロサイクリング)
レミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
アンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)
ロバート・スタナード(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
スタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)
連日積極的に逃げに乗るレミ・カヴァニャ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、昨年区間1勝&マイヨモンターニャを着用したアンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)といった7名は、リーダーチームのイネオス・グレナディアーズ率いるメイン集団のコントロール下で逃げ続ける。
 7名の逃げグループを牽引するスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)
7名の逃げグループを牽引するスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)  総合成績順に各チームが並んで進む
総合成績順に各チームが並んで進む  2級山岳ラサ峠でモビスターがコントロールを開始する
2級山岳ラサ峠でモビスターがコントロールを開始する 逃げグループは2級山岳ラサ峠を問題なく越え、徐々に距離を詰めるメイン集団ではイネオスに代わってモビスター勢がフルメンバーでコントロールを開始した。マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター) を最後尾に従えた青い列車は淡々とハイペースを刻んだことで、徐々に集団人数は減っていく。1級山岳モンカルビリョ序盤の緩斜面区間に入ると、先頭集団内で最後まで粘っていたベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、NTTプロサイクリング)とスタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル)も引き戻されている。
残り7kmを切ると、マスのステージ優勝のために動く宣言をしていたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がアタックし、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) を守るべくロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が引き戻す。続いて前日逃げ切り勝利を挙げたマイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング)がペースメイクを担うと、メイン集団は一気に10名にまで絞られた。
 総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)が真っ先にアタック
総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)が真っ先にアタック  ライバル勢を突き放すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
ライバル勢を突き放すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  激しい一騎打ちを続けるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
激しい一騎打ちを続けるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) 総合上位陣の中で真っ先にアタックを仕掛けたのが、ウッズのアシストを受けた18秒差総合2位のヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング)だった。大会後半に入って調子を上げている感のあるカーシーにはセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ)がチェックに入った一方、総合8位エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)が脱落。すると残り2.5kmでマイヨロホが動いた。
力強くダンシングで加速したリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)にはマイヨプントスのログリッチが食らいついて抜け出したものの、一時牽制状態に陥ったことで総合3位ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)やマスが辛くも復帰する。フィニッシュラインが近づくと「調子が良かったところにチャンスが回ってきた」と言う、既に総合で遅れているアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)が先行したものの、ログリッチのアタックによってすぐさま引き戻されている。
マイヨロホのカラパスと、マイヨプントスのログリッチ。二人は違いを厳しくマークしながら、しかしペースを落とすことなく交互に加速を続けていく。右ストレートの打ち合いのような激しいアタック合戦に2位カーシーや3位マーティンは遅れ、ログリッチの総合ジャンプアップが明確なものになっていった。
 一度も振り返らずフィニッシュを目指すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
一度も振り返らずフィニッシュを目指すプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)  今大会2勝目を挙げたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
今大会2勝目を挙げたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)  ログリッチから13秒遅れたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
ログリッチから13秒遅れたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター)は54秒遅れ
マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター)は54秒遅れ 残り1kmを切ってログリッチが発進し、距離を開けられたカラパスは距離を詰めていったものの、その様子を確認したログリッチはもう一段階シフトアップ。今ブエルタ2強による意地と意地のぶつかり合いをログリッチが制し、出し尽くした表情でフィニッシュしたカラパスは13秒遅れ。マーティンが19秒、カーシーが33秒遅れたことで、ログリッチがカラパスに対して13秒差まで詰め寄る総合2位浮上を叶えている。
「脚の調子は良かったし、チャンスは全て掴みに行くべき」と言う、強い意志と走りを見せつけたログリッチにとっては開幕ステージに続く今大会2度目のステージ優勝。ステージ優勝2回、ステージ2位2回、ステージ4位1回と好調を維持しているログリッチがブエルタ2連覇に向けて大きな巻き返しに成功した。
 2度目のステージ表彰を受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
2度目のステージ表彰を受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) ログリッチに詰め寄られたカラパスも「正直、この一騎打ちはとても楽しかったし、モチベーションを高めてくれる。なぜならファンにとってよりエキサイティングなレースになるし、それは僕たちにとっても同じことだ」とコメントしている。
この第7ステージを終え、総合首位カラパスと2位ログリッチの差は13秒で、3位を維持したマーティンは28秒差、そして遅れを喫したカーシーは44秒差の4位にダウン。この先ブエルタは2つの平坦ステージを挟み、土曜日に4つの1級山岳が詰め込まれた獲得標高4,700m(今大会最高)の過酷極まりない第11ステージに挑む。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2020第8ステージ結果
      
            | 1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 4:07:08 | 
| 2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:13 | 
| 3位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:19 | 
| 4位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ) | 0:25 | 
| 5位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング) | 0:33 | 
| 6位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・マクラーレン) | 0:35 | 
| 7位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:54 | 
| 8位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ) | |
| 9位 | エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット) | 1:33 | 
| 10位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アージェードゥーゼル) | 1:37 | 
| 11位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 1:39 | 
| 12位 | ミケル・ニエベ(スペイン、ミッチェルトン・スコット) | |
| 13位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ) | 1:49 | 
| 14位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 2:05 | 
| 15位 | ダビ・デラクルス(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
| 16位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | |
| 17位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
| 18位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 2:35 | 
| 19位 | セルジオ・エナオ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 2:56 | 
| 20位 | マイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング) | 3:23 | 
| DNS | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
| DNS | ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード) | |
| DNS | ミハウ・ゴワシュ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | 
マイヨロホ 個人総合成績
      
            | 1位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 32:31:06 | 
| 2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 0:13 | 
| 3位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:28 | 
| 4位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング) | 0:44 | 
| 5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 1:54 | 
| 6位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:28 | 
| 7位 | エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット) | |
| 8位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 3:35 | 
| 9位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 3:40 | 
| 10位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・マクラーレン) | 3:47 | 
マイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)
      
            | 1位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 27pts | |
| 2位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィズマ) | 24pts | |
| 3位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 24pts | 
マイヨプントス(ポイント賞ジャージ)
      
            | 1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 79pts | 
| 2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 61pts | 
| 3位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 57pts | 
マイヨブランコ(ヤングライダー賞ジャージ)
      
            | 1位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 32:33:00 | 
| 2位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 4:21 | 
| 3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ) | 4:58 | 
チーム総合成績
      
            | 1位 | モビスター | 97:42:42 | 
| 2位 | UAEチームエミレーツ | 5:48 | 
| 3位 | ユンボ・ヴィズマ | 12:46 | 
text:So Isobe
      
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