2020/09/29(火) - 11:51
リッチー・ポート(オーストラリア)を個人総合3位へと押し上げたトレック・セガフレードのバイクをピックアップ。今夏登場したばかりの新型Émonda、エアロロードのMadone、TTバイクのSpeed Conceptを紹介。
リッチー・ポート(オーストラリア)を自身初となる総合表彰台へ押し上げ、上々の成績で今年のツール・ド・フランスを終えたトレック・セガフレード。チームは今年フルモデルチェンジを果たしたトレックの新型Émondaをメインバイクに据えていた。
また、積極的に集団スプリントへと加わった世界王者マッズ・ピーダスン(デンマーク)やジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)は、エアロロードのMadoneも使用。もちろんピーダスンのバイクはアルカンシエル仕様で、MadoneとÉmonda両方が用意されていた。
コンポーネントはスラムのRED eTAP AXSを使用し、TTバイク以外は完全ディスクブレーキ化。ブレーキレバーにスラムのロゴを入れたプロチーム仕様のデザインが目を引くほか、スラムを使うモビスターと同じく、市販品にはない52/39Tという黒い供給用チェーンリングを投入した選手も。
また、スラムコンポーネントを使用していながら、ポートを始めとする一部の選手の下ハンドルにはシマノのスプリンタースイッチが搭載されていた。スラムはBlipsやMultiClicsというサテライトスイッチを用意しているものの、選手たちの要望を受けチーム側で改造しているものと思われる。また、コンポーネントがスラムに移行してもなおペダルはシマノのDURA-ACEを使い続けている。
コックピット周りは新型Émondaと同時に登場したステム一体型ハンドルバーを基本としつつ、マッズ・ピーダスンなど好みによって別体式をチョイスする選手も。ハンドルにはボントレガー純正のマウントパーツが用意されているものの、コンピューターマウントはケーエッジのものを使用しているようだ。
ボトルケージに着目すると、ほとんどの選手はカーボン製で軽量な「XXX」を使用しているが、より固定力を重視する際はクラシックレースなどでも使われる「Bat Cage」をチョイスしていることが確認できた。
ボントレガーのカーボンホイールAeolusシリーズが今年大きく刷新されたものの、チームは60mmハイトの「Aeolus XXX 6」を継続して愛用中。山岳コースでは軽量性を重視して37mmハイトの新型「Aeolus RSL 37」に履き替えていた。タイヤは今年からピレリに変更されており、P ZERO VELOチューブラーを全選手が使用している。
タイムトライアルバイクはマットブラックのSpeed Conceptで変更はなし。中にはプロ機材感が漂うワンオフ品のアームレストを使用した選手もいた。ボントレガーがディスクホイールをラインアップしていないため、後輪は表面のディンプルが特徴的なジップのSuper-9を使用している。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
リッチー・ポート(オーストラリア)を自身初となる総合表彰台へ押し上げ、上々の成績で今年のツール・ド・フランスを終えたトレック・セガフレード。チームは今年フルモデルチェンジを果たしたトレックの新型Émondaをメインバイクに据えていた。
また、積極的に集団スプリントへと加わった世界王者マッズ・ピーダスン(デンマーク)やジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)は、エアロロードのMadoneも使用。もちろんピーダスンのバイクはアルカンシエル仕様で、MadoneとÉmonda両方が用意されていた。
コンポーネントはスラムのRED eTAP AXSを使用し、TTバイク以外は完全ディスクブレーキ化。ブレーキレバーにスラムのロゴを入れたプロチーム仕様のデザインが目を引くほか、スラムを使うモビスターと同じく、市販品にはない52/39Tという黒い供給用チェーンリングを投入した選手も。
また、スラムコンポーネントを使用していながら、ポートを始めとする一部の選手の下ハンドルにはシマノのスプリンタースイッチが搭載されていた。スラムはBlipsやMultiClicsというサテライトスイッチを用意しているものの、選手たちの要望を受けチーム側で改造しているものと思われる。また、コンポーネントがスラムに移行してもなおペダルはシマノのDURA-ACEを使い続けている。
コックピット周りは新型Émondaと同時に登場したステム一体型ハンドルバーを基本としつつ、マッズ・ピーダスンなど好みによって別体式をチョイスする選手も。ハンドルにはボントレガー純正のマウントパーツが用意されているものの、コンピューターマウントはケーエッジのものを使用しているようだ。
ボトルケージに着目すると、ほとんどの選手はカーボン製で軽量な「XXX」を使用しているが、より固定力を重視する際はクラシックレースなどでも使われる「Bat Cage」をチョイスしていることが確認できた。
ボントレガーのカーボンホイールAeolusシリーズが今年大きく刷新されたものの、チームは60mmハイトの「Aeolus XXX 6」を継続して愛用中。山岳コースでは軽量性を重視して37mmハイトの新型「Aeolus RSL 37」に履き替えていた。タイヤは今年からピレリに変更されており、P ZERO VELOチューブラーを全選手が使用している。
タイムトライアルバイクはマットブラックのSpeed Conceptで変更はなし。中にはプロ機材感が漂うワンオフ品のアームレストを使用した選手もいた。ボントレガーがディスクホイールをラインアップしていないため、後輪は表面のディンプルが特徴的なジップのSuper-9を使用している。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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