チームNIPPOの菊池誠晃(きくちまさあき)選手がアイルランドで開催されているステージレース「FBD Ras(UCI2.2)」の第1ステージで3位(トップと同タイム)に入賞した。総合順位は第1ステージ終了時点で4位につけている。

8人によるゴールスプリント。後続に1分46秒差をつけた菊池誠晃がステージ3位入賞8人によるゴールスプリント。後続に1分46秒差をつけた菊池誠晃がステージ3位入賞 (c)FBD insurance Ras

菊池誠晃 1986年4月9日生まれの24才。愛媛県松山市出身。2008年梅丹本舗・GDRでプロデビュー菊池誠晃 1986年4月9日生まれの24才。愛媛県松山市出身。2008年梅丹本舗・GDRでプロデビュー (c)TeamNIPPOFBD Rasは5月23日~30日、8日間の日程でアイルランドを1周するステージレースで、2005年から開催されている。2010年は総走行距離1240kmで争われ、アイルランドやイギリスの主力チームを中心に153名の選手が出走している。

菊池が3位に入賞した第1ステージは、アイルランドの首都ダブリンの西に位置するダンボインから北へ走りダンドークにゴールする149kmのコースレイアウト。コースの途中には3級、2級の山岳ポイントが含まれている。

菊池はレースの序盤10~20km地点でできた10人の逃げに入り、最後まで逃げ切ってステージ3位でフィニッシュした。ステージ優勝はツアー・オブ・ジャパン来日チームであるラファ・コンドール・シャープのダン・クラヴァン選手。菊池は現在ポイント賞3位だが、繰り上がりで明日はポイントリーダージャージを着用してレースに挑むことになる。今後の結果にも注目したい。

菊池は全日本選手権に合わせて帰国し、7月中旬に他のメンバーとともにシーズン後半のヨーロッパ遠征に出発する予定だ。



快晴に恵まれたダンボインでのスタートシーン快晴に恵まれたダンボインでのスタートシーン (c)FBD insurance Ras菊池誠晃選手のコメント
「アイルランドの第1ステージで逃げに乗り3位に入賞しました。残念ながら優勝することができませんでした。明日からグリーンジャージを着用します!」

チーム監督・大門宏氏のコメント
「菊地はチームの中でも若手の成長株として期待している。でも、これまでは、まだまだ自身の素質を持てあましていた感があり、今の若い世代独特な精神的な甘さも手伝って十分に活かし切れていなかったように思う。

どのスポーツの若手にも言えることだが、レベルアップのための躍進に繋がる『きっかけ=自信』が必要だった。今回の『結果=自信』を、『きっかけ』として、勝負に対し、さらに貪欲に目標を追い求めて行ってくれることを願っている。

菊池以外のチームの日本人選手はツアー・オブ・ジャパンに参戦したが、菊地には、課題として、もう少し先の目標を与えたいし、少しでもヨーロッパの高いレベルで実践の経験を積ませたいから、今回はヨーロッパのレースを優先させた。これからも、菊地には日本の将来を担う若手の選手の一人として、そう言うプログラムを優先して与え続けられる様な選手に成長してほしい」。


text: Team NIPPO
photo:FBD insurance Ras

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