2020/05/13(水) - 14:54
気温が上がるこれからの時期に役立つ、チャンピオンシステムの「APEXサマースキンスーツ」をインプレッション。メッシュ素材を多用し夏場でも涼しい着心地に仕上がった、レーススペックのセパレート型ワンピースだ。
チャンピオンシステムがサポートするワールドチーム、UAEチームエミレーツのフィードバックをもとに開発された「APEXサマースキンスーツ」。同社のトップモデルであるAPEXシリーズの製品で、昨年のツール・ド・フランスでも実際にレース投入されたプロ仕様のウェアである(製品紹介記事はこちら)。
171cm/55kgの細身体型の筆者だが、今回テストしたSサイズでジャストフィット。夏場のレースでの快適性を追求しメッシュ素材をフロントパネル、袖、大腿部サイドパネルに採用していることが最大の特徴だ。メッシュという生地の特性上、体が締め付けられるような着圧感はさほどなく、スキンスーツらしいタイトなフィット感にも関わらず心地よく肌を包んでくれるような印象だ。
直立した状態だと胸あたりに突っ張り感があるため、前傾したライドポジションに合わせてカッティングが煮詰められていることが分かる。全体的な生地の伸び感も良く、スキンスーツだからといって着用していて息苦しい感じは全くなかった。体に張り付くようなフィット感で、風が当たる肩や腕、胸部分にシワが少なく空気抵抗の低減に期待が持てる。フロントパネルがセパレートされている腹部の生地は若干たるむものの、利便性を考えれば気にする部分ではないだろう。
気温20度を超える暖かな日のライドで使ってみたが、走り出してすぐメッシュ素材がもたらす高い通気性を体感できた。ウェアと体が一体化しているような着心地もあり、風が入ってくるというより、風が直に肌へ当たるような感覚だ。まさに風を感じながら走れる通気性で、普通のウェアに比べて格段に涼しく、さらに気温が上がる夏場ならその優位性は大いに発揮されることだろう。
風が当たる前面は汗で湿ることもなく常にドライな状態を保てたほか、脇も蒸れることなく快適性は非常に高かった。太腿部分はペダリングで常に動いているため通気性は感じづらいものの、風通しの良さが冷却効果を生み出し、筋肉のオーバーヒートを防ぐ役割も果たしてくれそうだ。
対してバックパネルはスムーズな空気の流れを重視した素材のため、背中の排熱性や通気性は至って普通で、流石にここは汗をかいている感覚があった。メッシュ生地を使用している部分は肌が透ける恐れがあるため、オーダー時に色味の薄いカラー指定の場合は注意が必要だ。加えて、肌に気を使うのであれば腕や太腿などメッシュの部分に日焼け止めを塗って走る方が良いだろう。
また、フロントパネルが前開きになるセパレートタイプは脱ぎ着がしやすく、かつ男性であればトイレも行きやすいと、スキンスーツの煩わしさを解消してくれる使い勝手の良さが好印象。バックポケットも2つ装備されており、補給食を必要とする長距離のロードレースやヒルクライム、日々のトレーニングでも活躍してくれるだろう。薄手のウインドブレーカーはもちろん、ジェル系の補給食なら実際に10個近く収納することができ、ポケットの伸縮性も抜群で容量に困ることもないはず。
細かい部分だが、タイトフィットなためジッパーが肌に食い込まないよう、厚手のジッパーガードがあしらわれている点も良かった。袖や裾のシリコングリッパーは細かなドット状に配置されており、切りっぱなしのメッシュ素材を活かした工夫も感じられた。さすがはプロの意見を取り入れたハイパフォーマンスモデルという作り込みで、レース志向なライダーは1着持っていても損はないはず。
男性/女性のスタイルが選べる他、XS~4XLまでの幅広いサイズが揃う。半袖タイプが22,500円(税抜)、長袖タイプが23,500円(税抜)だ。
チャンピオンシステム APEXサマースキンスーツ
スタイル:男性用/女性用
サイズ:XS~4XL
価格:半袖22,500円(税抜)、長袖23,500円(税抜)
製品ページ:https://champ-sys.jp/collections/skinsuit/products/apexsummerskinsuit
impression:Yuto Murata
チャンピオンシステムがサポートするワールドチーム、UAEチームエミレーツのフィードバックをもとに開発された「APEXサマースキンスーツ」。同社のトップモデルであるAPEXシリーズの製品で、昨年のツール・ド・フランスでも実際にレース投入されたプロ仕様のウェアである(製品紹介記事はこちら)。
171cm/55kgの細身体型の筆者だが、今回テストしたSサイズでジャストフィット。夏場のレースでの快適性を追求しメッシュ素材をフロントパネル、袖、大腿部サイドパネルに採用していることが最大の特徴だ。メッシュという生地の特性上、体が締め付けられるような着圧感はさほどなく、スキンスーツらしいタイトなフィット感にも関わらず心地よく肌を包んでくれるような印象だ。
直立した状態だと胸あたりに突っ張り感があるため、前傾したライドポジションに合わせてカッティングが煮詰められていることが分かる。全体的な生地の伸び感も良く、スキンスーツだからといって着用していて息苦しい感じは全くなかった。体に張り付くようなフィット感で、風が当たる肩や腕、胸部分にシワが少なく空気抵抗の低減に期待が持てる。フロントパネルがセパレートされている腹部の生地は若干たるむものの、利便性を考えれば気にする部分ではないだろう。
気温20度を超える暖かな日のライドで使ってみたが、走り出してすぐメッシュ素材がもたらす高い通気性を体感できた。ウェアと体が一体化しているような着心地もあり、風が入ってくるというより、風が直に肌へ当たるような感覚だ。まさに風を感じながら走れる通気性で、普通のウェアに比べて格段に涼しく、さらに気温が上がる夏場ならその優位性は大いに発揮されることだろう。
風が当たる前面は汗で湿ることもなく常にドライな状態を保てたほか、脇も蒸れることなく快適性は非常に高かった。太腿部分はペダリングで常に動いているため通気性は感じづらいものの、風通しの良さが冷却効果を生み出し、筋肉のオーバーヒートを防ぐ役割も果たしてくれそうだ。
対してバックパネルはスムーズな空気の流れを重視した素材のため、背中の排熱性や通気性は至って普通で、流石にここは汗をかいている感覚があった。メッシュ生地を使用している部分は肌が透ける恐れがあるため、オーダー時に色味の薄いカラー指定の場合は注意が必要だ。加えて、肌に気を使うのであれば腕や太腿などメッシュの部分に日焼け止めを塗って走る方が良いだろう。
また、フロントパネルが前開きになるセパレートタイプは脱ぎ着がしやすく、かつ男性であればトイレも行きやすいと、スキンスーツの煩わしさを解消してくれる使い勝手の良さが好印象。バックポケットも2つ装備されており、補給食を必要とする長距離のロードレースやヒルクライム、日々のトレーニングでも活躍してくれるだろう。薄手のウインドブレーカーはもちろん、ジェル系の補給食なら実際に10個近く収納することができ、ポケットの伸縮性も抜群で容量に困ることもないはず。
細かい部分だが、タイトフィットなためジッパーが肌に食い込まないよう、厚手のジッパーガードがあしらわれている点も良かった。袖や裾のシリコングリッパーは細かなドット状に配置されており、切りっぱなしのメッシュ素材を活かした工夫も感じられた。さすがはプロの意見を取り入れたハイパフォーマンスモデルという作り込みで、レース志向なライダーは1着持っていても損はないはず。
男性/女性のスタイルが選べる他、XS~4XLまでの幅広いサイズが揃う。半袖タイプが22,500円(税抜)、長袖タイプが23,500円(税抜)だ。
チャンピオンシステム APEXサマースキンスーツ
スタイル:男性用/女性用
サイズ:XS~4XL
価格:半袖22,500円(税抜)、長袖23,500円(税抜)
製品ページ:https://champ-sys.jp/collections/skinsuit/products/apexsummerskinsuit
impression:Yuto Murata
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Amazon.co.jp