2020/04/16(木) - 17:54
「まず喜ぶべきは、カレンダー上に予定が立ったこと」と言うマッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)や、「人々を笑顔にできるなら、ただそれだけで良い」と言うピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)。UCIの新レースカレンダー発表に対する各選手やチームのコメントをまとめた。
グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)
シーズンの再開のスケジュールを心に留められるのは良いことだ。感染状況に応じて変わる可能性を含んではいるものの、我々選手にとってはどこにビッグレースが当てはめられるかがとても重要なんだ。メンタル的には一番大切なことだと思うし、スポンサーにとっても、この中止期間がいつ終わるのか、いつ走り始めることができるのかの指標ができたことは大きい。
これからトレーナーと、目標とするレースに向けてどのようなアプローチを採っていくのかを話し合う必要がある。若干膝の痛みを抱えているので、とりあえずこれから1週間休養を取るつもりだ。もともとパリ〜ルーベの週末までトレーニングを続け、その後少し休息を入れようと考えていたので丁度良い。僕が思うにトップコンディションまで上げるには数週間必要だったけれど、今レーススケジュールを把握できたことで、今までよりもっと余裕を持って調整できるはず。いくつかのレースをステップに、ツール・ド・フランスに向けて調子を整えていきたい。
うまく事が進めばとても忙しくなるだろう。ナショナル選手権、ツール、そして世界選手権と重要なレースが一塊になってやってくる。その後はブエルタやジロではなくモニュメントを走ることになるだろう。グランツールを1つ走ればその後のワンデーレースにも調子を維持できるはず。うまくスケジュールが進んでくれることを願っている。
マッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)
まず喜ぶべきは、カレンダー上に予定が立ったことだ。ツールに向けてコンディションを整えておく必要のある段取りも見えたし、そこに向けて準備するためには、もはや室内トレーニングだけでは難しい。しかし少なくともスケジュールを心に留めることはできた。選手にとって必要なのは目標を持って集中すること。もちろんこの先のパンデミックの進行具合に左右されるものではあるけれど、まずはスタート地点が決まったことは良いことさ。
彼らの予定通りのスケジュールで全レースを走るのは非常に厳しい。スケジュール通りに3週間のグランツールを3回連続開催したら、他のレースを開催する隙間なんて無くなると思う。よくレーススケジュールを見つめる必要があるが、もちろん時間が解決してくれる可能性もある。 今のところ大したことでもないし、恐らくレースを走れる予定が立ち、そのために準備をする必要がある。レース再開後の1ヶ月間中にワールドツアーが無いということも賛成だ。イタリアやベルギーの小さなレースが生き残る可能性もあるし、トレーニングレースが一切無くなってしまった今、これまで延期されたレースを復活させることでステップにできると思う。
ラルフ・デンク(ボーラ・ハンスグローエ チームマネージャー)
ツールの日取りを確認できてよかった。もちろん開催時期はかなり遅いけれど、ASOとUCIは安全策を取ったんだと思う。歓迎すべきことだと思う。重要なのはツールが開催されると分かったこと。ただしどのレースがツール前に開催されるか分からない現状ではチームとして状況はあまり変わらない。レース開催状況に応じて選手たちにレースプログラムを提供できるようになるまでは、「デジタルスイス」のような取り組みが歓迎されるだろう。これらオンラインレースがファンにどのように受け取られるか楽しみだ。
エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
この先何に期待していいのかが分かったことは大きいけれど、その一方ツールが予想より後ろにずれ込んだので、メンタル的にも変化を強いられる部分はある。チャレンジングではあるものの、集中を切らさずトレーニングを続けていきたいと考えているよ。状況次第ではあるものの、6月に高地トレーニングキャンプを開催できる可能性はあると思う。今現在のトレーニングルーティーンから脱却する上では良い変化になるだろう。
ヴァンサン・ラヴニュ(アージェードゥーゼール・ラモンディアールGM)
ツールはソーシャルで、そしてスポーツの中でも重要な瞬間になるだろう。我々はツールのグランデパールに、ロマン・バルデとピエール・ラトゥール(共にフランス)というベストな布陣を筆頭に臨む。選手たちはそれぞれトレーニングに励み、チームのコーチや監督たちと会話を重ねているので、ゼロからのスタートというわけでは全く無い。ツールの7月開催こそ無くなったものの、レースが街や村を通る時、学校の先生たちが生徒に観戦させる機会を与える(ような、これまで通りのシーン)ことを期待したい。
ツールが巻き起こす興奮や、レースが表現するもの全ては、我々が前進することを表現してくれるはず。UEFA2020と東京オリンピックが延期された2020年、ツールは世界最大のスポーツイベントとなるだろう。現在ほとんどの選手は自宅でローラートレーニングを重ね、オンラインを使うことで一緒にライドすることができる。実際のグループライドとは同じではないものの、彼らのツールへの準備に対しては心配していない。延期されたレースカレンダーの中ではドーフィネがツールに向けての事前レースになると願っている。恐らくシーズン最後の3ヶ月は目まぐるしいことになるだろうが、それに適応していく。今、我々には前進するための大きな目標を得たのだから。
ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)
もしツールが8月に開催されるとしたら、それが意味するのはフランスや、世界中の現状が改善されていることを意味する。4週間以上ロードトレーニングの機会を失っているが、それは今医療現場で起きていることに比べればまったく小さなことだ。サイクリングカレンダーが再び動き出そうとしていることが何よりも嬉しい。もし自転車レースが人々を笑顔にできるなら、気を紛らわせることができるなら、それだけで良いと思っている。
text:So.Isobe
グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)
シーズンの再開のスケジュールを心に留められるのは良いことだ。感染状況に応じて変わる可能性を含んではいるものの、我々選手にとってはどこにビッグレースが当てはめられるかがとても重要なんだ。メンタル的には一番大切なことだと思うし、スポンサーにとっても、この中止期間がいつ終わるのか、いつ走り始めることができるのかの指標ができたことは大きい。
これからトレーナーと、目標とするレースに向けてどのようなアプローチを採っていくのかを話し合う必要がある。若干膝の痛みを抱えているので、とりあえずこれから1週間休養を取るつもりだ。もともとパリ〜ルーベの週末までトレーニングを続け、その後少し休息を入れようと考えていたので丁度良い。僕が思うにトップコンディションまで上げるには数週間必要だったけれど、今レーススケジュールを把握できたことで、今までよりもっと余裕を持って調整できるはず。いくつかのレースをステップに、ツール・ド・フランスに向けて調子を整えていきたい。
うまく事が進めばとても忙しくなるだろう。ナショナル選手権、ツール、そして世界選手権と重要なレースが一塊になってやってくる。その後はブエルタやジロではなくモニュメントを走ることになるだろう。グランツールを1つ走ればその後のワンデーレースにも調子を維持できるはず。うまくスケジュールが進んでくれることを願っている。
マッテオ・トレンティン(イタリア、CCCチーム)
まず喜ぶべきは、カレンダー上に予定が立ったことだ。ツールに向けてコンディションを整えておく必要のある段取りも見えたし、そこに向けて準備するためには、もはや室内トレーニングだけでは難しい。しかし少なくともスケジュールを心に留めることはできた。選手にとって必要なのは目標を持って集中すること。もちろんこの先のパンデミックの進行具合に左右されるものではあるけれど、まずはスタート地点が決まったことは良いことさ。
彼らの予定通りのスケジュールで全レースを走るのは非常に厳しい。スケジュール通りに3週間のグランツールを3回連続開催したら、他のレースを開催する隙間なんて無くなると思う。よくレーススケジュールを見つめる必要があるが、もちろん時間が解決してくれる可能性もある。 今のところ大したことでもないし、恐らくレースを走れる予定が立ち、そのために準備をする必要がある。レース再開後の1ヶ月間中にワールドツアーが無いということも賛成だ。イタリアやベルギーの小さなレースが生き残る可能性もあるし、トレーニングレースが一切無くなってしまった今、これまで延期されたレースを復活させることでステップにできると思う。
ラルフ・デンク(ボーラ・ハンスグローエ チームマネージャー)
ツールの日取りを確認できてよかった。もちろん開催時期はかなり遅いけれど、ASOとUCIは安全策を取ったんだと思う。歓迎すべきことだと思う。重要なのはツールが開催されると分かったこと。ただしどのレースがツール前に開催されるか分からない現状ではチームとして状況はあまり変わらない。レース開催状況に応じて選手たちにレースプログラムを提供できるようになるまでは、「デジタルスイス」のような取り組みが歓迎されるだろう。これらオンラインレースがファンにどのように受け取られるか楽しみだ。
エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
この先何に期待していいのかが分かったことは大きいけれど、その一方ツールが予想より後ろにずれ込んだので、メンタル的にも変化を強いられる部分はある。チャレンジングではあるものの、集中を切らさずトレーニングを続けていきたいと考えているよ。状況次第ではあるものの、6月に高地トレーニングキャンプを開催できる可能性はあると思う。今現在のトレーニングルーティーンから脱却する上では良い変化になるだろう。
ヴァンサン・ラヴニュ(アージェードゥーゼール・ラモンディアールGM)
ツールはソーシャルで、そしてスポーツの中でも重要な瞬間になるだろう。我々はツールのグランデパールに、ロマン・バルデとピエール・ラトゥール(共にフランス)というベストな布陣を筆頭に臨む。選手たちはそれぞれトレーニングに励み、チームのコーチや監督たちと会話を重ねているので、ゼロからのスタートというわけでは全く無い。ツールの7月開催こそ無くなったものの、レースが街や村を通る時、学校の先生たちが生徒に観戦させる機会を与える(ような、これまで通りのシーン)ことを期待したい。
ツールが巻き起こす興奮や、レースが表現するもの全ては、我々が前進することを表現してくれるはず。UEFA2020と東京オリンピックが延期された2020年、ツールは世界最大のスポーツイベントとなるだろう。現在ほとんどの選手は自宅でローラートレーニングを重ね、オンラインを使うことで一緒にライドすることができる。実際のグループライドとは同じではないものの、彼らのツールへの準備に対しては心配していない。延期されたレースカレンダーの中ではドーフィネがツールに向けての事前レースになると願っている。恐らくシーズン最後の3ヶ月は目まぐるしいことになるだろうが、それに適応していく。今、我々には前進するための大きな目標を得たのだから。
ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)
もしツールが8月に開催されるとしたら、それが意味するのはフランスや、世界中の現状が改善されていることを意味する。4週間以上ロードトレーニングの機会を失っているが、それは今医療現場で起きていることに比べればまったく小さなことだ。サイクリングカレンダーが再び動き出そうとしていることが何よりも嬉しい。もし自転車レースが人々を笑顔にできるなら、気を紛らわせることができるなら、それだけで良いと思っている。
text:So.Isobe
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