2020/05/14(木) - 09:21
特殊な爪形状を採用したタイヤレバー「TYREKEY(タイヤキー)」を実際に試す機会を得た。これまでのタイヤレバーとは異なるアプローチでタイヤをリムにインストールするアイテムを紹介しよう。
サイクリング中にパンクを引き起こした時、テンションはドン底まで落ちてしまうもの。テキパキと作業できればいいが、タイヤが硬くて外せない/装着できない、タイヤレバーが貧弱すぎるなんて経験をしたことのある方もいるだろう。作業にもたつくと次第にイライラし始めてしまうなんてことも珍しくない。そんな時に限ってタイヤレバーでチューブに穴を開けてしまったり、噛み込みの確認を怠ってしまったり、碌な事が起こらない。
2019年2月にCWで紹介して以来気になっていたTYREKEYを手に入れたので使用してみた。まずはタイヤを外す作業から。TYREKEYでは持ち手の端部がレバーの役割を果たすように作られており、ここをビードとリムの間にねじ込み、テコの原理を利用してビードをリムの外側に押し出す。TYREKEYの先端がチューブに突き刺さるような形状をしておらず、タイヤに差し込んだレバーがチューブとタイヤを傷つける心配がないのが嬉しい。パンク対応であれば関係ないのだが。また、TYREKEY自体が固く作られているため、ビードを持ち上げている時に折れそうな感覚も一切ない。
ビードを押し出した後の作業は好みが分かれそう。TYREKEYは一箇所だけビードを外すため、ビードを押し出した後もレバーを引き抜かず、TYREKEY端部の切り欠き方向に向かってスライドさせ、ビードをある程度外さなければならない。この方法だとリムとレバーが擦れるため、気になる方はいるだろう。使用してみた感じではリムを傷つけるほどのものではない。しかし、強めの力を掛ける必要があるため、物によってはスレ傷が気になる可能性もありそう。
ただTYREKEYが本領を発揮するのはタイヤを装着する時だ。硬いタイヤを装着する際にレバーを使うと、ビード、タイヤとレバーが接している部分に強い力が掛かってしまう。無理やりビードを持ち上げようとするとレバーの破損やリムが傷つきそうになる心配がつきもの。一方で、TYREKEYは全く異なるアプローチでビードを持ち上げる方法を採用することで、その悩みを解決している。
具体的にはTYREKEYの特徴でもある大きく曲がった爪をビードに引っ掛け、テコの原理を利用してビードを持ち上げるというもの。試用の初回は簡単に嵌められてしまったため、本当に成功しているのか疑ってしまった。手作業は諦めるような硬いタイヤでも一瞬で作業は完了させられてしまうのは魅力だ。
念の為、手持ちの丈夫なタイヤレバーでも同じ作業を行ってみた所、TYREKEYよりは力を掛けてビードを持ち上げたような印象を受ける。どうやらビードを持ち上げるという作業単体で見た時にはTYREKEYに大きなアドバンテージがあるわけではなさそう。とはいえ柔軟なタイヤレバーや、作りがいまいちなタイヤレバーと比較すれば作業性は高いはずだ。
TYREKEYが従来型タイヤレバーと比較してアドバンテージがあるのは、インナーチューブに穴を開けてしまう心配が無いということ。熟練しているサイクリストであればタイヤレバーを使用してもミスを犯すことは少ないだろう。しかし、ミスは誰にでも起こりうること。「ああ、やってしまった」というリスクを減らすためにTYREKEYは有用な存在だ。パンク修理に慣れていない方であれば尚更メリットを享受できるだろう。少なくともパンク修理の時にイライラして、雑に作業をしてしまう筆者にとっては非常に有り難い恩恵だ。
また、タイヤを装着する際にタイヤとホイールの間にチューブが噛み込みにくいこともメリットの一つだ。噛み込みチェックを怠ると発生しがちなミスだが、その心配が少ないため、パンク修理に慣れていないビギナーにとってTYREKEYは強い味方となってくれそうだ。
長さは約15cmとされており、ツールケースやサドルバッグに収納するのには十分なコンパクトさだ。タイヤレバーよりは大きいが、作業ミスの可能性を減らしてくれる存在と考えると、ツールケースに入れておきたい。対応するタイヤ幅はロード用だと18~35mm、対応リム幅は18~28mm。価格は1,700円(税抜)。
TYREKEY
素 材:ナイロン
サイズ:148x48x6mm
重 量:20g
価 格:1,700円(税抜)
サイクリング中にパンクを引き起こした時、テンションはドン底まで落ちてしまうもの。テキパキと作業できればいいが、タイヤが硬くて外せない/装着できない、タイヤレバーが貧弱すぎるなんて経験をしたことのある方もいるだろう。作業にもたつくと次第にイライラし始めてしまうなんてことも珍しくない。そんな時に限ってタイヤレバーでチューブに穴を開けてしまったり、噛み込みの確認を怠ってしまったり、碌な事が起こらない。
2019年2月にCWで紹介して以来気になっていたTYREKEYを手に入れたので使用してみた。まずはタイヤを外す作業から。TYREKEYでは持ち手の端部がレバーの役割を果たすように作られており、ここをビードとリムの間にねじ込み、テコの原理を利用してビードをリムの外側に押し出す。TYREKEYの先端がチューブに突き刺さるような形状をしておらず、タイヤに差し込んだレバーがチューブとタイヤを傷つける心配がないのが嬉しい。パンク対応であれば関係ないのだが。また、TYREKEY自体が固く作られているため、ビードを持ち上げている時に折れそうな感覚も一切ない。
ビードを押し出した後の作業は好みが分かれそう。TYREKEYは一箇所だけビードを外すため、ビードを押し出した後もレバーを引き抜かず、TYREKEY端部の切り欠き方向に向かってスライドさせ、ビードをある程度外さなければならない。この方法だとリムとレバーが擦れるため、気になる方はいるだろう。使用してみた感じではリムを傷つけるほどのものではない。しかし、強めの力を掛ける必要があるため、物によってはスレ傷が気になる可能性もありそう。
ただTYREKEYが本領を発揮するのはタイヤを装着する時だ。硬いタイヤを装着する際にレバーを使うと、ビード、タイヤとレバーが接している部分に強い力が掛かってしまう。無理やりビードを持ち上げようとするとレバーの破損やリムが傷つきそうになる心配がつきもの。一方で、TYREKEYは全く異なるアプローチでビードを持ち上げる方法を採用することで、その悩みを解決している。
具体的にはTYREKEYの特徴でもある大きく曲がった爪をビードに引っ掛け、テコの原理を利用してビードを持ち上げるというもの。試用の初回は簡単に嵌められてしまったため、本当に成功しているのか疑ってしまった。手作業は諦めるような硬いタイヤでも一瞬で作業は完了させられてしまうのは魅力だ。
念の為、手持ちの丈夫なタイヤレバーでも同じ作業を行ってみた所、TYREKEYよりは力を掛けてビードを持ち上げたような印象を受ける。どうやらビードを持ち上げるという作業単体で見た時にはTYREKEYに大きなアドバンテージがあるわけではなさそう。とはいえ柔軟なタイヤレバーや、作りがいまいちなタイヤレバーと比較すれば作業性は高いはずだ。
TYREKEYが従来型タイヤレバーと比較してアドバンテージがあるのは、インナーチューブに穴を開けてしまう心配が無いということ。熟練しているサイクリストであればタイヤレバーを使用してもミスを犯すことは少ないだろう。しかし、ミスは誰にでも起こりうること。「ああ、やってしまった」というリスクを減らすためにTYREKEYは有用な存在だ。パンク修理に慣れていない方であれば尚更メリットを享受できるだろう。少なくともパンク修理の時にイライラして、雑に作業をしてしまう筆者にとっては非常に有り難い恩恵だ。
また、タイヤを装着する際にタイヤとホイールの間にチューブが噛み込みにくいこともメリットの一つだ。噛み込みチェックを怠ると発生しがちなミスだが、その心配が少ないため、パンク修理に慣れていないビギナーにとってTYREKEYは強い味方となってくれそうだ。
長さは約15cmとされており、ツールケースやサドルバッグに収納するのには十分なコンパクトさだ。タイヤレバーよりは大きいが、作業ミスの可能性を減らしてくれる存在と考えると、ツールケースに入れておきたい。対応するタイヤ幅はロード用だと18~35mm、対応リム幅は18~28mm。価格は1,700円(税抜)。
TYREKEY
素 材:ナイロン
サイズ:148x48x6mm
重 量:20g
価 格:1,700円(税抜)
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