2020/02/17(月) - 15:14
カワシマサイクルサプライが春のディーラー向け展示会を開催。ピナレロDOGMA F12の特別カラーや、真っ赤なフルクラムのレーシングゼロホイールが注目を集めた。フィジークやクランクブラザーズ、ドットアウトなど各ブランドの新作とともに紹介していこう。
数々の海外ブランドを取り扱う国内代理店のカワシマサイクルサプライが、ディーラー向けの展示会「Rioshow」を開催した。春のシーズンインを前に2020年の注目製品が一挙に集合。各ブランドの新製品をピックアップして紹介していく。
ピナレロ:DOGMA F12に魅惑のボレアリスカラーや爽やかなスプリングコレクションが登場
ピナレロの新作はフラッグシップバイク「DOGMA F12」のスペシャルカラーフレーム。ピナレロ社長であるファウスト・ピナレロ氏の特別バイクとして作られたBOREALIS(ボレアリス)カラーが限定販売される。見る角度によってパープルからブルー、グリーンと色を変えるカラーリングで非常に所有欲の高い1台となること間違いなし。かつ、今回特別にフレームと同色でペイントされたMOSTのステム一体型ハンドルも付属する。
同じくボレアリスカラーとして玉虫色に輝くイエローゴールドもラインアップ。角度によっては淡いメタリックグリーンにも見える、これまたド派手なルックスが特徴だ。また、スプリングコレクションとして春らしさをイメージした3つの新色も追加されている。パステルカラーに寄せたグレーやブルーが採用されており、ロゴ部分にあしらったカメレオンカラーも特別感を演出している。
フルクラム:速さ3倍?!オールレッドのレーシングゼロDBホイールが限定で登場
フルクラムのアルミホイール最高峰モデルとして高い人気を誇る「レーシングゼロ」。そのディスクブレーキモデルに特別なレッドカラーが登場した。真っ赤な”レーゼロ”と言えばカラーカスタムを楽しむライダーから絶大な支持を得ており、過去に幾度も復刻してきたモデルである。今作はディスクブレーキ用のリムとあって外周部の端までオールレッドのカラーリングに。ブランド&モデルロゴも同色でプリントされた、一際目立つルックスに仕上がっている。
レーシングゼロ特有のアルミスポークはレッドとブラックの2色が用意され選べるラインアップに。コンペティツィオーネ(CMPTZN)モデルということで、セラミックボールを採用した最上級のCULTベアリングを採用している。ハブボディはフロントがカーボン、リアがアルミでいずれもブラックカラーだ。
フィジーク:3Dプリンティングで快適性を追求した革新的なADAPTIVEサドル
フィジークからは以前から発表されていた「ADAPTIVE」サドルの発売が正式にアナウンスされた。アメリカの3Dプリンティング企業「カーボン社」のテクノロジーを用いた、革新的な3Dパッドが最大の特徴。格子状になったエラストマーが各部位に最適なクッショニングを発揮し、軽量でパワー伝達に優れたモデルながら高い快適性を生み出している。サドル自体はフルカーボンシェル&レールのANTARES 00をベースとし、中央に溝を設けたVERSUS EVOモデルとして展開。クリームグリーンの見た目が既に完成版であり、48,000円(税抜)で販売される。
また、ショートノーズサドル「ARGO」シリーズにはS-Alloyレールのエントリーグレード”R5”が追加。走り方に合わせたVENTOとTEMPOの2モデル展開だ。加えて、レーシングモデルの「TEMPO R4 OVERCURVE」にフィジークシューズで初となるワイドモデルが登場。横幅を広げただけでなく、母指球周りの空間に余裕を持たせることで甲高な人にもマッチしやすいフィット感を実現している。
カンパニョーロ:エアロホイール「BORA WTO」に33mmハイトが追加
レーサーの間で高い評価を得ているカンパニョーロのカーボンホイール「BORA」。その中でもエアロダイナミクスをより追求したのがWTOシリーズだ。今までは77mm、60mm、45mmというハイト展開だったが、今回さらに軽量性を強化した33mmハイトが登場している。シリーズの中では最もハイトの低いホイールとなり、軽快な加速性や操作性、登坂性能を求めるライダーにピッタリの製品となっている。
転がり抵抗に優れるチューブレス対応のリム、空力性能に秀でたワイドなリムプロファイル、良好な回転性能を実現するUSBベアリングのハブ、空気抵抗の少ない楕円形のスポークといったスペックが特徴だ。
デダ・エレメンティ:ケーブルフル内装を叶えるコックピットシステム「DCR」
ハンドル・ステムに定評のあるデダ・エレメンティは、昨今主流となってきたケーブルフル内装バイクに対応したコックピットパーツを各種展開。最新モデルとしてはステムとハンドルが一体化したような見た目になる「VINCI」に注目が集まる。ケーブル類がハンドルクランプ部分からステム内部を通り、フォークコラム脇からフレーム内にアクセスすることで、外部に一切露出しないルーティングを実現している。
このケーブル内装システムをデダではDCR(DEDA INTERNAL CABLE ROUTING)と名付けており、ステム一体型ハンドルのALANERA、エアロハンドルのSUPER ZEROシリーズでも採用。ケーブル内装コックピットパーツの展開を拡充している。
プロファイルデザイン:カーボンチューブレスレディホイール「GMR」シリーズ
エアロバーなどトライアスリートの使用率が高いプロファイルデザインから、新作のカーボンホイール「GMR」シリーズが登場。ツアー・オブ・カリフォルニアでもコースに組み込まれる、アメリカの”グレンドラマウンテンロード”にインスパイアされたモデル名で、軽やかに走る剛性と軽量性、高い精度で作られるオリジナルのハブ、チューブレスレディ対応のリムなどが特徴だ。前後38mmハイト、50mmハイト、前50mm&後65mmという3タイプで販売される。
ベースバー+エアロバーを一体化させたトライアスロン向けのコックピットパーツ「AERIA」もアップデートされ、「AERIA EVO」として新登場。エアロバーの突き出しや角度を調整しやすくなり、より容易にポジションを出せるように進化した。
クランクブラザーズ:Stamp3&2がマイナーチェンジ、限定のホワイトカラーペダルも登場
MTBエンデューロやトレイルライドから街乗りまで幅広くカバーするクランクブラザーズのフラットペダル「Stamp」シリーズ。用途に応じて上から順に11、7、3、2、1という5つのグレードで展開されているが、今回はミドルグレードとなるStamp3とStamp2がマイナーチェンジを果たした。ボディデザインやスパイクピンの配置が若干変更されており、踏みやすさや足を置いたときの安定感を高めている。
また、限定のホワイトカラーがStamp1、Double Shot1、Candy1という3つのモデルから登場。Stamp1は気軽に使える樹脂製フラットペダル、Double Shot1はビンディングとフラットペダルの両方の役割を果たすハイブリッドモデル、Candy1はシクロクロスやMTBライディング全般で活躍するケージ付きビンディングペダルとなる。
その他エリート、ピレリ、ドットアウト、セラロイヤルをフォトレポート
text&photo:Yuto.Murata
数々の海外ブランドを取り扱う国内代理店のカワシマサイクルサプライが、ディーラー向けの展示会「Rioshow」を開催した。春のシーズンインを前に2020年の注目製品が一挙に集合。各ブランドの新製品をピックアップして紹介していく。
ピナレロ:DOGMA F12に魅惑のボレアリスカラーや爽やかなスプリングコレクションが登場
ピナレロの新作はフラッグシップバイク「DOGMA F12」のスペシャルカラーフレーム。ピナレロ社長であるファウスト・ピナレロ氏の特別バイクとして作られたBOREALIS(ボレアリス)カラーが限定販売される。見る角度によってパープルからブルー、グリーンと色を変えるカラーリングで非常に所有欲の高い1台となること間違いなし。かつ、今回特別にフレームと同色でペイントされたMOSTのステム一体型ハンドルも付属する。
同じくボレアリスカラーとして玉虫色に輝くイエローゴールドもラインアップ。角度によっては淡いメタリックグリーンにも見える、これまたド派手なルックスが特徴だ。また、スプリングコレクションとして春らしさをイメージした3つの新色も追加されている。パステルカラーに寄せたグレーやブルーが採用されており、ロゴ部分にあしらったカメレオンカラーも特別感を演出している。
フルクラム:速さ3倍?!オールレッドのレーシングゼロDBホイールが限定で登場
フルクラムのアルミホイール最高峰モデルとして高い人気を誇る「レーシングゼロ」。そのディスクブレーキモデルに特別なレッドカラーが登場した。真っ赤な”レーゼロ”と言えばカラーカスタムを楽しむライダーから絶大な支持を得ており、過去に幾度も復刻してきたモデルである。今作はディスクブレーキ用のリムとあって外周部の端までオールレッドのカラーリングに。ブランド&モデルロゴも同色でプリントされた、一際目立つルックスに仕上がっている。
レーシングゼロ特有のアルミスポークはレッドとブラックの2色が用意され選べるラインアップに。コンペティツィオーネ(CMPTZN)モデルということで、セラミックボールを採用した最上級のCULTベアリングを採用している。ハブボディはフロントがカーボン、リアがアルミでいずれもブラックカラーだ。
フィジーク:3Dプリンティングで快適性を追求した革新的なADAPTIVEサドル
フィジークからは以前から発表されていた「ADAPTIVE」サドルの発売が正式にアナウンスされた。アメリカの3Dプリンティング企業「カーボン社」のテクノロジーを用いた、革新的な3Dパッドが最大の特徴。格子状になったエラストマーが各部位に最適なクッショニングを発揮し、軽量でパワー伝達に優れたモデルながら高い快適性を生み出している。サドル自体はフルカーボンシェル&レールのANTARES 00をベースとし、中央に溝を設けたVERSUS EVOモデルとして展開。クリームグリーンの見た目が既に完成版であり、48,000円(税抜)で販売される。
また、ショートノーズサドル「ARGO」シリーズにはS-Alloyレールのエントリーグレード”R5”が追加。走り方に合わせたVENTOとTEMPOの2モデル展開だ。加えて、レーシングモデルの「TEMPO R4 OVERCURVE」にフィジークシューズで初となるワイドモデルが登場。横幅を広げただけでなく、母指球周りの空間に余裕を持たせることで甲高な人にもマッチしやすいフィット感を実現している。
カンパニョーロ:エアロホイール「BORA WTO」に33mmハイトが追加
レーサーの間で高い評価を得ているカンパニョーロのカーボンホイール「BORA」。その中でもエアロダイナミクスをより追求したのがWTOシリーズだ。今までは77mm、60mm、45mmというハイト展開だったが、今回さらに軽量性を強化した33mmハイトが登場している。シリーズの中では最もハイトの低いホイールとなり、軽快な加速性や操作性、登坂性能を求めるライダーにピッタリの製品となっている。
転がり抵抗に優れるチューブレス対応のリム、空力性能に秀でたワイドなリムプロファイル、良好な回転性能を実現するUSBベアリングのハブ、空気抵抗の少ない楕円形のスポークといったスペックが特徴だ。
デダ・エレメンティ:ケーブルフル内装を叶えるコックピットシステム「DCR」
ハンドル・ステムに定評のあるデダ・エレメンティは、昨今主流となってきたケーブルフル内装バイクに対応したコックピットパーツを各種展開。最新モデルとしてはステムとハンドルが一体化したような見た目になる「VINCI」に注目が集まる。ケーブル類がハンドルクランプ部分からステム内部を通り、フォークコラム脇からフレーム内にアクセスすることで、外部に一切露出しないルーティングを実現している。
このケーブル内装システムをデダではDCR(DEDA INTERNAL CABLE ROUTING)と名付けており、ステム一体型ハンドルのALANERA、エアロハンドルのSUPER ZEROシリーズでも採用。ケーブル内装コックピットパーツの展開を拡充している。
プロファイルデザイン:カーボンチューブレスレディホイール「GMR」シリーズ
エアロバーなどトライアスリートの使用率が高いプロファイルデザインから、新作のカーボンホイール「GMR」シリーズが登場。ツアー・オブ・カリフォルニアでもコースに組み込まれる、アメリカの”グレンドラマウンテンロード”にインスパイアされたモデル名で、軽やかに走る剛性と軽量性、高い精度で作られるオリジナルのハブ、チューブレスレディ対応のリムなどが特徴だ。前後38mmハイト、50mmハイト、前50mm&後65mmという3タイプで販売される。
ベースバー+エアロバーを一体化させたトライアスロン向けのコックピットパーツ「AERIA」もアップデートされ、「AERIA EVO」として新登場。エアロバーの突き出しや角度を調整しやすくなり、より容易にポジションを出せるように進化した。
クランクブラザーズ:Stamp3&2がマイナーチェンジ、限定のホワイトカラーペダルも登場
MTBエンデューロやトレイルライドから街乗りまで幅広くカバーするクランクブラザーズのフラットペダル「Stamp」シリーズ。用途に応じて上から順に11、7、3、2、1という5つのグレードで展開されているが、今回はミドルグレードとなるStamp3とStamp2がマイナーチェンジを果たした。ボディデザインやスパイクピンの配置が若干変更されており、踏みやすさや足を置いたときの安定感を高めている。
また、限定のホワイトカラーがStamp1、Double Shot1、Candy1という3つのモデルから登場。Stamp1は気軽に使える樹脂製フラットペダル、Double Shot1はビンディングとフラットペダルの両方の役割を果たすハイブリッドモデル、Candy1はシクロクロスやMTBライディング全般で活躍するケージ付きビンディングペダルとなる。
その他エリート、ピレリ、ドットアウト、セラロイヤルをフォトレポート
text&photo:Yuto.Murata
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