2010年5月15日、ツール・ド・ピカルディ第2ステージでベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)が小集団スプリントを制して優勝。第1ステージで総合3位につけていた別府史之は落車に巻き込まれ、総合順位を大きく下げた。

スタートに並んだ4勝ジャージリーダーは ケニー・ファンヒュンメル(スキル・シマノ)スタートに並んだ4勝ジャージリーダーは ケニー・ファンヒュンメル(スキル・シマノ) photo:p.perreve/A.S.OFriville-Escarbotin-Belloy~Cires-les-Mello の186kmで争われた第2ステージ。

この日決まった4人の逃げは、第1ステージでも逃げたトリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)、セヴァスチャン・シャバネル(フランス、コフィディス)、ウラディミール・グセフ(ロシア、カチューシャ)、ファブリス・ジャンデスボ(フランス、ソウル・ソジャサン)。

4人と集団のタイム差はラスト50kmの地点で2分35差。



別府史之(日本、レディオシャック)は敢闘賞の緑ゼッケンで走る別府史之(日本、レディオシャック)は敢闘賞の緑ゼッケンで走る photo:p.perreve/A.S.Oゴールの街 Cires-les-Melloの周回コースに入りこの4人の逃げは吸収された。周回では30人ほどがスピードアップし,メイン集団を離す。そして中集団でのゴールスプリントをベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)が制した。

スウィフトは昨ステージでも2位に入っている新人賞対象の選手で,2009年ツアー・オブ・ブリテンでのステージ優勝以来の勝利。個人総合とポイント賞争いでも首位にたち、3賞ジャージを独占している。

総合3位につけていた別府史之(日本、レディオシャック)は、ラスト4kmの落車に巻き込まれ、バイクが壊れてしまう。
チームメイトのグレゴリー・ラストとトーマス・ヴァイクスとともにストップ。

ヴァランタン、シャヴァネル、グセフ、ジャンデスボの4人の逃げヴァランタン、シャヴァネル、グセフ、ジャンデスボの4人の逃げ photo:p.perreve/A.S.Oラスト3kmなら集団ゴールのタイムが適応されたが、ラスト4kmはその対象外。止まったタイムがそのまま加算されてしまうため、ステージ順位を126位、個人総合を122位へと大きく下げた。なお山岳賞では依然6ポイント差で4位につけている。

怪我の心配はなく、体調も良好だというフミは自身のtwitterで「180kmのレース 先日の疲れもなくて調子は良かった。しかし終盤ゴール4km手前のコーナーで落車が起りナポリターノや多くの選手が巻き込まれ自分もその中にいて、落車後痛みで動きが取れずタイムを大きく失ってしまった 秒を争うレースだけに致命的 しかしこれが自転車レースだ」とつづっている。


ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ) が アラン・デーヴィスを下すベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ) が アラン・デーヴィスを下す photo:p.perreve/A.S.O第2ステージ順位
1位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)    4:08:30
2位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)     
3位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)    
4位 ミハイロ・ ハリロフ(ロシア、カチューシャ)
5位 アレクサンドル・ピショ(フランス、Bboxブイグテレコム)
6位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、アスタナ)

個人総合成績
1位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)   8:24:19
2位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)   +"10
3位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)      +"12
マイヨジョーヌほか3賞ジャージを獲得したベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ) マイヨジョーヌほか3賞ジャージを獲得したベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)  photo:p.perreve/A.S.O
山岳賞
トリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)

新人賞
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)

チーム総合
チームスカイ



text:Makoto.AYANO
photo:p.perreve/A.S.O