2019/10/22(火) - 18:59
ジャパンカップ翌日の宇都宮でバンクリーグ第4戦が開催された。地元チームの宇都宮ブリッツェンなど国内6チームが出場して「3ポイントゲーム」で対戦。シマノレーシングが開幕戦以来の優勝を飾った。
今年からスタートした「バンクリーグ」。全4戦の最終戦は、ジャパンカップの興奮冷めやらぬ宇都宮市での開催。宇都宮競輪場の500mバンクを舞台に、ジャパンカップに出場した国内6チームが出場した。
改めて説明すると、「バンクリーグ」は競輪場を舞台に国内ロードレースチームが「3ポイントゲーム」で対戦するレースイベント。「3ポイントゲーム」のルールは、1チーム4名の2チームが同時にスタートし、1周おきに設定されるポイント周回を先頭で通過した選手のチームに1ポイントが与えられる。合計3ポイントを先に獲得したチームが勝利となるため、最短で7周、最長で11周のレースとなる。3チームずつ2ブロックに分かれて総当たりの予選が行われ、1位となったチーム同士で決勝戦が行われる。
今回は新たに、1レースで1名の選手が獲得できるポイントは2ポイントまでと改められた。1人逃げで3ポイント連取することが出来なくなるため、チームの連携がより必要とされる。
バンクリーグはこれまで第1戦の名古屋競輪場、第2戦の松坂競輪場、第3戦の広島競輪場で行われてきたが、宇都宮競輪場の500mはバンクリーグ最長のトラック周長。傾斜角が緩やかで、バンク外側と内側の高低差が少ないことが特徴だ。
最終戦に出場したのは、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、マトリックスパワータグ、キナンサイクリングチーム、チームブリヂストンサイクリング、シマノレーシングの計6チーム。選手を代表して宇都宮ブリッツエンの小野寺玲が「ジャパンカップを走ってみんな身体がバキバキだけど、熱い走りを見せるぜ!」とスピーチしてレースがスタートした。
予選A組では、黒枝咲哉と一丸尚伍の活躍によりシマノレーシングが1位。予選B組では、トラックのアジア選手権から帰国したばかりの今村駿介を動員したチームブリヂストンサイクリングが1位となり、決勝に進んだ。
予選と決勝の合間にはエキシビジョンレースが行われ、MTB・XC全日本チャンピオンの山本幸平らMTB選手で構成された「TEAM山本幸平」と、バンクリーグ出場チームの選手で構成された「バンクリーグ混成チーム」との対戦も行われた。
決勝はバンクリーグの定番戦法となったマン・ツー・マンマークを両チームともに展開。孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)と、全日本チャンピオンジャージを着る入部正太朗(シマノレーシング)がマークし合いながら先行する一方、後方はお互いを牽制して追走できない状態となる。
半周以上リードした孫崎と入部は、1人1レース2ポイントルールにより2ポイントずつ獲得し、チームメイトに勝負を託して戦線を離脱する。最後のポイント周回を告げる鐘が鳴ると、近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)と中井唯晶(シマノレーシング)が加速して行き、スプリント勝負へ。ハンドルの投げ合いはわずかに中井が先着となり、シマノレーシングが開幕戦以来の優勝を決めた。
全4戦を終えてシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングがそれぞれ2勝。トラック競技経験の豊富な選手が多い2チームが圧倒的な強さを見せた。最多得点賞は、シマノレーシングの黒枝咲哉と一丸尚伍、チームブリヂストンサイクリングの孫崎大樹の3名が同点で並ぶ結果となった。
競輪場で開催される新形態のレース「バンクリーグ」。今後の展開に期待したい。
text&photo:Satoru Kato
今年からスタートした「バンクリーグ」。全4戦の最終戦は、ジャパンカップの興奮冷めやらぬ宇都宮市での開催。宇都宮競輪場の500mバンクを舞台に、ジャパンカップに出場した国内6チームが出場した。
改めて説明すると、「バンクリーグ」は競輪場を舞台に国内ロードレースチームが「3ポイントゲーム」で対戦するレースイベント。「3ポイントゲーム」のルールは、1チーム4名の2チームが同時にスタートし、1周おきに設定されるポイント周回を先頭で通過した選手のチームに1ポイントが与えられる。合計3ポイントを先に獲得したチームが勝利となるため、最短で7周、最長で11周のレースとなる。3チームずつ2ブロックに分かれて総当たりの予選が行われ、1位となったチーム同士で決勝戦が行われる。
今回は新たに、1レースで1名の選手が獲得できるポイントは2ポイントまでと改められた。1人逃げで3ポイント連取することが出来なくなるため、チームの連携がより必要とされる。
バンクリーグはこれまで第1戦の名古屋競輪場、第2戦の松坂競輪場、第3戦の広島競輪場で行われてきたが、宇都宮競輪場の500mはバンクリーグ最長のトラック周長。傾斜角が緩やかで、バンク外側と内側の高低差が少ないことが特徴だ。
最終戦に出場したのは、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、マトリックスパワータグ、キナンサイクリングチーム、チームブリヂストンサイクリング、シマノレーシングの計6チーム。選手を代表して宇都宮ブリッツエンの小野寺玲が「ジャパンカップを走ってみんな身体がバキバキだけど、熱い走りを見せるぜ!」とスピーチしてレースがスタートした。
予選A組では、黒枝咲哉と一丸尚伍の活躍によりシマノレーシングが1位。予選B組では、トラックのアジア選手権から帰国したばかりの今村駿介を動員したチームブリヂストンサイクリングが1位となり、決勝に進んだ。
予選と決勝の合間にはエキシビジョンレースが行われ、MTB・XC全日本チャンピオンの山本幸平らMTB選手で構成された「TEAM山本幸平」と、バンクリーグ出場チームの選手で構成された「バンクリーグ混成チーム」との対戦も行われた。
決勝はバンクリーグの定番戦法となったマン・ツー・マンマークを両チームともに展開。孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)と、全日本チャンピオンジャージを着る入部正太朗(シマノレーシング)がマークし合いながら先行する一方、後方はお互いを牽制して追走できない状態となる。
半周以上リードした孫崎と入部は、1人1レース2ポイントルールにより2ポイントずつ獲得し、チームメイトに勝負を託して戦線を離脱する。最後のポイント周回を告げる鐘が鳴ると、近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)と中井唯晶(シマノレーシング)が加速して行き、スプリント勝負へ。ハンドルの投げ合いはわずかに中井が先着となり、シマノレーシングが開幕戦以来の優勝を決めた。
全4戦を終えてシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングがそれぞれ2勝。トラック競技経験の豊富な選手が多い2チームが圧倒的な強さを見せた。最多得点賞は、シマノレーシングの黒枝咲哉と一丸尚伍、チームブリヂストンサイクリングの孫崎大樹の3名が同点で並ぶ結果となった。
競輪場で開催される新形態のレース「バンクリーグ」。今後の展開に期待したい。
text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー
Amazon.co.jp