2019/08/31(土) - 13:20
8月30日(金)、三重県松阪市の松坂競輪場で「バンクリーグ」の第2戦が開催された。国内ロードレースチームが競輪場を舞台に繰り広げる新たなレースイベントの模様をレポートする。
第2戦に出場した6チーム photo:Satoru Kato
松阪市の竹上真人市長が開会式に駆けつけた photo:Satoru Kato
松坂市に選手の寮があるキナンサイクリングチーム photo:Satoru Kato
「バンクリーグ」は、競輪場のトラック=バンクを利用して開催されるレースイベントとして、今年新たにスタートした。昨年8月に宇都宮競輪場で開催された「トラックフェスティバル'18」をベースに、レースのルールなどを手直しし、シリーズ戦として開催される。今年は8月23日の名古屋競輪場で行われた第1戦を皮切りに、今回レポートする三重県の松坂競輪場、9月23日に広島県の広島競輪場、10月21日に栃木県の宇都宮競輪場と、全4戦が予定されている。
照明に照らされたバンクを2チーム8名の選手達が疾走する photo:Satoru Kato
目下UCIレース最多勝タイのオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)も参戦 photo:Satoru Kato
ポイント周回を告げる打鐘(ジャン) photo:Satoru Kato
レースは、バンクリーグオリジナルの「3ポイントゲーム」で行われる。1チーム4名の2チームが同時にスタート。3周目から1周おきにポイント周回が設定され、コントロールラインを先頭で通過した選手のチームに1ポイントが与えられる。合計3ポイント先取したチームが勝利となるため、最短で7周、最長で11周のレースとなる。
選手を間近で見られるVIPエリアの特典 photo:Satoru Kato
スタンドからレースを見る観客 photo:Satoru Kato
スタンド最上部に設けられたVIPエリアのテラス席からはバンクを一望できる photo:Satoru Kato
バンクリーグのもうひとつの特徴は、観戦が全て有料という点だ。基本的にはスタンド席(自由席)と、バンク内側のVIPエリアの2種類が用意される。スタンド席は2,000円。VIPエリアは飲食などの特典がついて5,000円。前売り券は200円引き、こども価格は半額となる。全4戦がセットになった「シーズンパック」チケットや、レース前に選手とバンクを走れる走行会参加券付チケットなども用意されている。
これには、スタジアムスポーツのような入場料収入をバンクリーグ出場チームが得られるようになることが将来的に期待されている。ちなみに、第2戦のVIPエリアは完売だったそうだ。
シマノレーシングはトラック中距離代表メンバーの一丸尚伍をエントリー。隣で黒枝咲哉がファイティングポーズ photo:Satoru Kato
スタート前、フェンス沿いに待機する選手を間近に見る photo:Satoru Kato
今回は宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリング、シマノレーシング、マトリックスパワータグ、愛三工業レーシングチーム、キナンサイクリングチームの6チームが参戦。3チームずつに別れて総当たりの予選リーグを行い、最上位同士の2チームで決勝戦を行う。
この日の松坂市は日中に雨が降ったものの、イベントがスタートする夕方までにはやんだ。しかし日没間際に陽が差したことから、夕涼みとは言えない蒸し暑さ。レースはそれを上回る熱いバトルが繰り広げられた。
決勝はチームブリヂストンサイクリングとシマノレーシングの対戦 photo:Satoru Kato
決勝戦 橋本英也と孫崎大樹が飛び出したチームブリヂストンサイクリング photo:Satoru Kato
決勝戦 初戦優勝のシマノレーシングは一丸尚伍を先頭に追う photo:Satoru Kato
決勝戦 橋本英也が3ポイント目を獲得してチームブリヂストンサイクリングが第2戦優勝 photo:Satoru Kato
優勝商品は松阪牛! photo:Satoru Kato決勝は、開幕戦の名古屋で優勝したシマノレーシングと、チームブリヂストンサイクリングの対戦。窪木一茂や橋本英也、近谷涼ら「トラック班」を揃えたブリヂストンが圧倒し、第2戦優勝を決めた。使用する自転車はロードバイクとはいえ、トラック競技経験の有無が大きいという選手の声もきかれた。
ライブ中継もされたので見た方も多いと思うが、生で見る迫力はまた違ったものがある。何より、1周400m前後のバンクは全てを見渡せるので、スタートからフィニッシュまでの展開全てを見ることができる。これはロードレースにはないライブ感だ。次回の第3戦は、シリーズ唯一の昼間開催。広島競輪場に足を運んで見てはいかがだろうか。
バンクリーグの詳細、チケット購入方法などは、下記リンクからバンクリーグ公式サイトへ。
出場選手と観客で記念撮影 photo:Satoru Kato
text&photo:Satoru Kato



「バンクリーグ」は、競輪場のトラック=バンクを利用して開催されるレースイベントとして、今年新たにスタートした。昨年8月に宇都宮競輪場で開催された「トラックフェスティバル'18」をベースに、レースのルールなどを手直しし、シリーズ戦として開催される。今年は8月23日の名古屋競輪場で行われた第1戦を皮切りに、今回レポートする三重県の松坂競輪場、9月23日に広島県の広島競輪場、10月21日に栃木県の宇都宮競輪場と、全4戦が予定されている。



レースは、バンクリーグオリジナルの「3ポイントゲーム」で行われる。1チーム4名の2チームが同時にスタート。3周目から1周おきにポイント周回が設定され、コントロールラインを先頭で通過した選手のチームに1ポイントが与えられる。合計3ポイント先取したチームが勝利となるため、最短で7周、最長で11周のレースとなる。



バンクリーグのもうひとつの特徴は、観戦が全て有料という点だ。基本的にはスタンド席(自由席)と、バンク内側のVIPエリアの2種類が用意される。スタンド席は2,000円。VIPエリアは飲食などの特典がついて5,000円。前売り券は200円引き、こども価格は半額となる。全4戦がセットになった「シーズンパック」チケットや、レース前に選手とバンクを走れる走行会参加券付チケットなども用意されている。
これには、スタジアムスポーツのような入場料収入をバンクリーグ出場チームが得られるようになることが将来的に期待されている。ちなみに、第2戦のVIPエリアは完売だったそうだ。


今回は宇都宮ブリッツェン、チームブリヂストンサイクリング、シマノレーシング、マトリックスパワータグ、愛三工業レーシングチーム、キナンサイクリングチームの6チームが参戦。3チームずつに別れて総当たりの予選リーグを行い、最上位同士の2チームで決勝戦を行う。
この日の松坂市は日中に雨が降ったものの、イベントがスタートする夕方までにはやんだ。しかし日没間際に陽が差したことから、夕涼みとは言えない蒸し暑さ。レースはそれを上回る熱いバトルが繰り広げられた。





ライブ中継もされたので見た方も多いと思うが、生で見る迫力はまた違ったものがある。何より、1周400m前後のバンクは全てを見渡せるので、スタートからフィニッシュまでの展開全てを見ることができる。これはロードレースにはないライブ感だ。次回の第3戦は、シリーズ唯一の昼間開催。広島競輪場に足を運んで見てはいかがだろうか。
バンクリーグの詳細、チケット購入方法などは、下記リンクからバンクリーグ公式サイトへ。

text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー